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大阪市長選挙の投開票が本日2014年3月23日に行われました。投票率は過去最低の28・45%をさらに5%下回る23・59%でした。これは橋下維新の会にとっては痛恨、衝撃の数字でしょう。橋下氏も再選にもかかわらず記者会見を拒否し、選挙事務所に姿を現さなかったそうで、ショックは隠しきれません。
現職の橋下氏は都構想の設計図作りを行う大阪府市の特別区設置協議会(法定協)で他党に特別区の区割り案の絞り込みを反対され、任期途中で辞職しました。橋下氏は設計図作りの是 非を争点に出直し選に打って出たが、主要政党は「大義がない」などとして候補者擁立を見送りました。世論調査では6割以上の人が選挙の必要性に疑問を抱いており、選挙戦は最後まで盛り上がりに欠きました。
橋下氏が勝っても大阪府と大阪市で維新の会が少数与党であるという議会の構成は変わらないわけで、橋下維新の会が法定協での劣勢を覆すためには、議会の構成とは無関係に維新の会に法定協の定員を配分するしかないわけですが、そんなことは橋下氏が市長選挙に勝っても許されません。独裁のそしりは免れないでしょう。
また、そこを強行突破して法定協で反対野党の議席を奪って維新の会に振り分けて過半数を取り、区割り案が了承されても、結局は議会で過半数の賛成が得られないと大阪都構想はとん挫するわけで、どう転んでも大阪都構想が今回の選挙で進展するということはありません。
投票率20%そこそこという低投票率は、橋下氏の出直し選挙にこんなふうに意味も大義もなく、市民の支持がなかったことの何よりの証明で、「民意」を武器にしてきた橋下維新の会の求心力の低下は避けられないでしょう。ケンカ上手の橋下氏も、市長を辞職する決意をした時に、まさか、全党から肩透かしを食らうとは思っていなかったはずで、むしろ選挙にかかる税金がもったいないという批判を受けたくらいで、どうもケンカ勘も鈍ってきているようです。
この選挙が橋下維新の会の本格的な終わりの始まりになることを期待します。
この選挙みたいなのを、悪あがきというのでしょう。
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大阪市長選、投票率23.59% 過去最低を記録
2014年3月23日21時09分 朝日新聞
橋下徹前市長(44)の再選が確実になった出直し大阪市長選の投票率は、23・59%と過去最低を記録した。これまでの過去最低は1995年の28・45%だった。大阪府知事選とのダブル選となった前回2011年(投票率60・92%)と比べると、37・33ポイント下がった。
出直し大阪市長選が盛り上がりを欠いたまま終わり、再選を決めたにもかかわらず橋下徹氏は姿を現さなかった。
期待に届かぬ低投票率は、橋下氏が掲げる大阪都構想推進に水を差しかねず、陣営では「勝者なき戦いだった」と徒労感が漏れる。今後も都構想をめぐって主要各党との攻防が続き、泥沼化の様相すら帯び始めている。
「23日夜、僕は記者会見をやりません」。橋下氏は告示日の9日、投開票日にメディアの前に姿を現さない方針を早くも周辺に伝えた。その後に報道各社は会見を再三要請したが、拒み続けた。
支持基盤のない3新人との争いに勝利を確信した一方、他党が推す対立候補と真正面から論戦する得意の構図に持ち込めなかった。ただ代表を務める大阪維新の会の推薦候補が都構想反対の現職に敗れた昨年9月の堺市長選でさえ、投開票日夜に会見し「僕に重大な責任がある」と語っただけに、異例の対応だった。
橋下氏率いる大阪維新の会市議は「勝って当たり前だと指摘される中、笑顔で万歳すれば、『独り相撲』の印象が際立ち、反感を招くと考えて拒んだのだろう」と読む。
最後の訴えを終えた22日夜は「全国から橋下バッシングが来る。覚悟してくれ」と大阪市の日本維新の会本部で市議らに予防線を張ってみせた。
「自民、民主、共産の市議に言いたい。あんたらは一体、市役所でどれだけの無駄をしてきたのか」。橋下氏は選挙期間中、街頭演説や集会の大部分を他党批判に割いた。説明用のボードを背に、指示棒を使って都構想の必要性を訴えた。
だが、聴衆からは「分かりにくい」との声が多く、自らが市長になる前の「失政」をあげつらう場面が徐々に増えた。
「『僕を当選させてください』という選挙じゃない。都構想が嫌なら落としてくれ」とも連呼する異例の展開。終盤には報道が望ましくないとして、全国紙の1つを「便所紙」とののしった。
選挙戦を支えた大阪維新の会市議は「何が何だか分からなかった」と困惑気味に振り返る。
一方、自民、民主、公明、共産の各党はインターネット上で都構想を批判する程度にとどめて静観。“不戦敗”との批判も根強いが、公明市議は「橋下氏が意味のない選挙に励む間、4党は大阪で『対橋下』の絆を強めた」と余裕を見せる。
特に自公両党の府組織は来年4月の統一地方選に向け、既に連携強化に着手。橋下氏が探る再度の出直し選も想定、自民府連関係者は「その時は何が何でも対抗馬を出す」と迎え撃つ構えだ。
「都構想実現まで残りの階段は意地でも上ってやる」と市民に誓った橋下氏。だが都構想をめぐりたもとを分かった公明市議は冷ややかだ。「市長に戻ってきても、結局また行き詰まるだけ。都構想は絶対に進めさせない」(共同)
[2014年3月23日20時52分]
都構想実現に議会の壁=野党は反発強める-大阪市長選
出直し大阪市長選で再選を決めた橋下徹氏(大阪維新の会代表)だが、目標とする2015年4月の 「大阪都」構想実現が厳しい状況であることに変化はない。構想実現には、大阪府議会と大阪市議会での議決が必要だが、維新は両議会で過半数割れしている状 態。一方、橋下氏の辞職と市長選の実施で他会派との対立は深まるばかりだ。
橋下氏は再選に伴い、大阪都の制度設計を行う法定協議会の委員について、構想に反対する自民党、民主系、共産党の議員を、維新議員に入れ替える方針。その上で、特別区の区割りなどを盛り込んだ協定書を6月をめどに取りまとめる意向だ。
これに対し、府・市両議会の野党各会派は「維新だけで勝手にどうぞ。議会は甘くない」(自民党市議)との立場。委員の入れ替えや協定書の策定までは行わせた上で、議会で協定書を承認しない戦術を取る考えを示す。
かつて維新と協力関係にあった公明党も、不信感を強めており、「公明と維新だけでは議論できない」(府本部幹部)と批判。自民党などと連携し、「全面対決」も辞さない構えを見せる。
大阪市幹部も「(現状のままでは)議決は難しいだろう。都構想の実現はかなり厳しい」との見方を示している。
維新以外の会派では、今国会に提出された地方自治法改正案に盛り込まれている政令市改革を都構想の対案とする意見も浮上している。
改正案は、(1)現在の行政区をより広い権限を持った「総合区」に格上げできる制度の創設(2)政令市と道府県の二重行政を防ぐための「調整会議」の設置 -などの内容で、都構想と目的が共通する部分も多い。各会派からは「市議会の特別委員会で議論していきたい」(共産党)、「改正案を軸に大阪の姿を考えて いきたい」(自民党)などの声が漏れている。(2014/03/23-20:30)
こんな右翼、タカ派、戦争好きの政党党首
何で人気があるのでしょう。
物事ハッキリ言えば人気が出るなんて
物事、あっちを立てればこっちが立たずで
利害関係が複雑なのに
言い切れる脳みそが信じられない。
私は原発反対だが
原発が止まれば原発で仕事している人だけでなく周辺の民宿や商店の生活が成り立たない。
石炭から石油に政策転換した時には
雇用促進事業団なるものを作った。
世の中一筋縄にはいかない。
維新の会も早く無くならないかな。
市民の審判は下りました。絶対得票が2割に満たない結果でも、「民意」を振り回すのでしょうか。
橋下さんは、任期満了をもって引退すべきです。
2008年からの彼の愚行による大阪の損害は計り知れないでしょう。6億円だけではありません。大阪は2度とこのような人物を登場させないという決意をしなければいけません。
絶望や傍観は何も生まない。
ただし今回は対立候補がいなかったからと思い、歯痒いです。
○でも、行政機構を大きく変えるには莫大なカネが掛かるんだから、現状維持がベストなんですよ。
○でも、現状に不満を抱いている人は何でもいいから現状をガラッと変えてくれってなるんでしょうね。
○demo
「維新」は国政での影響力を失ったし、大阪でも住民の期待は薄れているし、もう終わりでしょ。
“物のはじまりゃ なんでも堺 三味も小唄も 三味も小唄もみな堺 ホンニソヤソヤ ヨイ堺 ハアソヤソヤ ソヤ堺”
とおますけど、「物のはじまりゃ なんでも堺」のあとに、「維新の終わりも堺から」をつけたらどないですやろ。
出先で「維新の会」の堺市議会議員はんのポスターみたんやけど、「誇れる堺を 次世代に」と書いたありました。
思わず吹き出したわ。つい半年ほど前に堺を潰そてしてた御方らがよお言うわ。
「誇れる」としたら、「維新の会」を退けたことも誇れることに入るやろね。
堺市民会館の建て替えを「ハコモノ行政」と批判したはるようやけど、ほな堺屋太一はんの、道頓堀プール建設をはじめとする「大阪10大名物構想」はどやねんなと言いとなる。
いろんなとこで、村おこし・町おこしと称して、奇妙奇天烈な建造物やら装置やらを作らはった結果がどうなってるか、大阪で言うても「フェスティバルゲート」がどないなってるか見たら、「大阪10大名物」の末路は火見るより明らかや。堺出身の御先祖が泣かはるよ。
かてて加えて「カジノ」や。民間資金でするいうたかて、大阪府市がその設置やなんやの立案などでようけお金使うんやないんか。外国資本に大阪を切り売りして博打のテラ銭目当てやて、それこそ「わて、ほんまに よういわんわ」(泉北高速の切り売りは失敗したわな)
ほいで大阪が育んだ文化、たとえば「人形浄瑠璃」への補助金削るんやさかいこれも「わて、ほんまに よういわんわ」。
「平家物語」に「おごれるものは久しからず ただ春の夜の夢のごとし」とあるけど、「おごる維新は久しからず 道頓堀川の泡のごとし」やね。「春の夜の夢」みたいにきれいなもんやない。
「民間の憂ふるところを知らざりしかば 久しからずして亡じにしもの」になるやろね。
それより京都から見はった橋下はんの「功績」(府知事のころも含めて)具体的に挙げはったほうが説得力あるんちゃうやろか。声高に威勢ようもの言うことや私企業(外資も含め)に大阪を切り売りすんのも、校長に教職員の口元監視を命じたりすんのも「悪の根源に大鉈翳した」ことになるんやろか。
橋下はん、話するいうたら「関経連」なんかの財界のパーティでやし、摺り寄るいうたら自民党政権やし。震災瓦礫の受け入れについての市民との話し合いでは、「この場にいない多くのひとは僕の言うこと支持してる」いうてまともに話し合えへんし、「民間の活力導入」として公募した区長や校長は常識では測れん不祥事起こすし。「人間だれにでも欠点がある」というて糊塗しようとしてるけど、こんだけたくさん不祥事起こす人間を採用したのは、「非常識」を選定条件に入れたんちゃうかと勘繰りとなる。こんなこと挙げてたらきりないけど。無意味な出直し選挙で、無駄な費用を市に使わせるし。
あんさん、京都の御人やさかい、京都の伝統・文化を大事に思たはるわな。外国から京都観光に来はる人らはそれに触れとうて来はる。その伝統・文化を振興せんと「~神社は参詣人が規定より少ないから修理費補助せん」とか「~博物館は来場者が多くないから管理運営費削る」とされたら、「悪の根源に大鉈翳す」と拍手喝采しはるんやろか。「祇園にカジノ作って観光客増やすんや。」言われて賛成しはりますか。
まあ、「対岸の火事」と見んといとくれやす。何せ大阪も京都も「関西広域連合」の成員だす。
①地方行政の首長としては
・公募公立高校校長の不祥事多発
・大阪都構想の法定協から反対派排除の動き
・違法な大阪市生活保護行政姿勢
・特別顧問・特別参与の活動の不透明性
・大阪市議会での、議長から注意を受けるほどの不誠実な答弁ぶり
が問題とされ
②政党代表・幹部としては
・「集団的自衛権の行使容認問題に関し、安倍政権に協力姿勢表明
・日本維新の会の「分党」、橋下氏派「結いの党」との合流・「みんなの党」との連携
が大きく報じられる。
ここ暫くは、②の面での報道が目立つが、6億円もの血税を使って「大阪市長」として出直したあげくが、「当選」後は、中央政界での、「浮き草や 明日は何処の 岸に咲く」という句を思わせる、蒼惶たる右往左往・右顧左眄ぶりしか示していない。
大阪のために、真摯に語ったり耳を傾けたり、あるいは取り組んだりする姿勢は微塵も見られない。
ドイツの作家S・ツヴァイクの著した「マリー・アントワネット」の伝記中のことば「どんな純粋極まる愛情も、それに報いられるところがなければ、ついには冷めるものである。」の「愛情」を「期待」と言い換えて、橋下氏に献呈しよう。
一例を挙げれば、「死活保護費」が市の財政を圧迫していると言いたいようだが、知事時代のWTCの購入、職員の思想調査や特別顧問・参与への出費、今回の「出直し選挙」費用こそが大阪の財政を圧迫する無駄遣いそのものである。
住民の期待に応え、みなが「よかった」と言えることを何かしただろうか。断じて「否」である。
誤:「死活保護費」⇒正:「生活保護費」
確かに死活問題ですが。
乞寛恕