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公開から2か月以上経ってやっと噂の「ゴールデンカムイ」を観てくることができました。
なんとまだ座席はほぼほぼ満員!
いやあ、これはアニメ映画「FIRST SLUMDUNK」じゃないけど、二度三度見たくなる名作です。
漫画アニメの実写化って本当に難しくて、最近だとあの名作マンガ「進撃の巨人」の映画版なんてアニメが好きすぎてわたくし1も2も観たんですが、世を儚んで死にたくなるほどの駄作でした。
あとこれまた原作は名作の「鋼の錬金術師」は最初の30分で見るのをやめました。
しかし、佐藤健君主演の「るろうに剣心」など最近は傑作率がアップ。
「キングダム」なんか毎回映画館で観ています。
そんな中、公開された「ゴールデンカムイ」。
わたくし、マンガもアニメも最初から最後まで全部読んだり観たりしたくらい大好きな作品なので、期待満々不安少々で見に行ったのですが、もう期待以上の凄い作品になっていました。
ひょっとしたらマンガの実写化映画として、これまでで一番好きな作品かもしれません。
話は日露戦争でどんなに深手を負っても生還する「不死身の杉元」と呼ばれた元兵士が北海道の大地で伝説の金を追い求め始める中、アシリパというアイヌの少女と出会い、彼女の父の死の謎を追っていくことになる、という壮大なスケールの話なんですが。
このマンガもアニメも日本でほとんど初めてアイヌの人々を物語の中心に据え、その文化へのリスペクトが半端なかったんです。
特にアイヌの人たちの食文化はこれでもかというくらい描かれ、飯テロといえるくらい美味そうなんです。
それで、胆振管内白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」では、2024年2月4日から「ゴールデンカムイ」に登場する俳優らが着用した衣装など計14点を並べた特別展を開いたくらいです。
だからといって、妙に社会派になって声高にアイヌ民族の誇りとかを叫ぶような映画ではありませんし、原作マンガもアニメもあっけないくらいアイヌと大和民族が仲良く共存していて、被侵略者と侵略者がこんなにわかりあえてるってことある?という感じではあったんです。
アメリカ先住民とヨーロッパから来た人々の衝突を描いてアカデミー賞を取った作品にケビン・コスナー監督・主演の「ダンス・ウィズ・ウルブズ」があるんですが、あれくらいの虐殺はあったんと違うんかなあと思うんですけどね。
でもとにかく、アイヌ民族の暮らしを静かに描いて、自然と我々の頭が下がるような映画にはなっていました。
表題の通り、杉田水脈議員とその支持者たちは見に行ったら勉強になるんじゃないですか。
さて、映画ファンとしては、主演の山崎賢人くんもキングダム以上に素晴らしい演技でしたし、アシリパちゃん役の山田杏奈さんはわたくし初めて知ったのですが、高潔さと勁さが際立っていて、彼女なくしてこの映画はなかったという感じ。
そして、念願だったという土方歳三役を得た舘ひろしの存在感が素晴らしかった。
映画本編の前の予告編で「帰ってきた危ない刑事」の宣伝をしていたのでその落差が凄かったです(笑)。
そして、今世紀のマンガの中で、「鬼滅の刃」の鬼舞辻無惨と並ぶ最高の悪役と言っていいかもしれない鶴見中尉役の玉木宏!
これがほとんど変態なキャラを熱演していて舘ひろしと玉木宏の「Wひろし」にとってはそれぞれ代表作になるんじゃないでしょうか。
個人的推しは、変態と言えばこの人の脱獄王白石を演じた矢本悠馬くんが最高でしたね。
これ、コメディ部門担当で本当に大事で難しい役どころなんですが、「ちはやふる」でも「賭ケグルイ」でも存在感を見せつけていた矢本君にとって、無茶苦茶はまり役が来てよかったねと言いたかったです。
映画ファンからこの映画についてもう一言付言するなら、時折入る雪の風景の描写やアイヌの村のカットが素晴らしい。
小津安二郎監督とか山田洋二監督の映画を見ていたらわかるんですが、ふと、話の本筋とは関係のない街並みや何気ない自然のカットが入って、映画が「転調」するんです。
その日本映画の伝統を正しく受け継いで、大人の鑑賞にも耐える邦画になっていた「ゴールデンカムイ」。
二人目の主役ともいえる北海道の自然の迫力を堪能するために、できたら映画館でご覧になることをお勧めします。
ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
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「ゴールデンカムイ」山崎賢人はまさに不死身?玉木宏は鶴見中尉の特殊メイク裏話
2024年1月19日 20:19 <label class="NA_popup_open" for="score_popup">379</label> 14
ステージには杉元佐一役の
予告映像にも収められていた、杉元の「俺は不死身の杉元だ!」というセリフ。このシーンの撮影について、山崎は「めちゃめちゃ動いた後にそのセリフを言うのが大変だったんですが、死に物狂いで言っているリアルさが出たのかなと。息切れもして、スモークも焚かれている中、気合いで叫びました」と振り返る。そんな山崎と多くのシーンをともにした山田は「日露戦争帰りの杉元の背中と、これまでいろんな大作で大変な現場を乗り越えてきたんだろうなという山崎さんの背中が重なって、頼もしかったです。まさに“不死身の山崎”だなと思いました」と称えた。
玉木演じる鶴見は、原作の再現度がキャスト間でも話題に。玉木は額当てや傷の特殊メイクについて「最初は瞼の上のほうにまで特殊メイクがあって、ちょっと目が開きづらかった。でも鶴見にとっては目をカッと開ける目力が必要だと思ったので、ちょっと形を調整してもらいました。額当ても素材がなんなのか僕はすごく気になって。北海道の氷点下の中で撮影してたら、額当てが凍って僕のおでこまで凍っちゃうんじゃないかと(笑)。だから額当てとおでこの間にスポンジを1枚噛ませてもらいました」と解説する。
原作ファンを公言する眞栄田はお気に入りのシーンを聞かれ、「杉元と白石が川に落ちるシーンが、原作のコメディ要素が実写化されている感じがして好きでした」と回答。同じくかねてからの原作ファンだという矢本は「旧Twitter(現X)を開けば(千鳥の)大悟さんにやってほしかったって声が多数だったので、これから『矢本悠馬でよかったね』と言われたらうれしい」と思いを打ち明ける。
工藤は身体作りについて「(鍛えると)デカくなりやすいので、やりすぎには注意しようと思ってたんですけど、撮影に行くたびに『大きくなった』とみんなに言われたので、ちょっとデカくしすぎたかなと反省してます」とコメント。また月島の肉体について「首が細いとどうしても月島感が出ない。だから重りを使って首のトレーニングもしてました」とこだわりを話した。
柳からは吹雪のシーンで耳に氷柱ができたという裏話も。スキーのシーンがあった大谷は「(スキー板が)手作りなのでエッジが全然効かない。止まってと言われても難しくて、体幹で耐えようとするけど流されていく」と振り返る。勝矢は牛山のオファーがきたときのことを「1人で『マジかー!』と大歓喜でした。その後に『牛山やるのか。真剣に向き合わなきゃ』と、恐怖心みたいなものが、牛山のデカさが襲ってきました」とコメント。完成した映画を観て、自身の姿はどうだったか聞かれると「まだ牛山には足りないかなと。モア牛山を目指さないと」とストイックさを見せた。
またプライベートでは勝矢が中心となり、キャストたちで“舘さん会”というものが行われたそう。勝矢が「これだけ年齢差があったのに、みんな平等で対等にものをしゃべれる。それは舘さんのお人柄だと思う。最後は舘さんがお会計を全部払ってくださいました」と明かすと、舘は「若い人たちとごはんを食べるのは楽しかったです」とにこやかに返した。
最後に挨拶を任された山崎。「最強な映画ができました! 本当にいろんな要素があって、金塊争奪戦……」と言葉に詰まり、「まだ1つしか出てない(笑)」と周囲に突っ込まれる。山崎は仕切り直し「金塊争奪戦、歴史浪漫、アイヌ文化、お料理、コメディ、アクション、ミステリ、本当にいろんな要素があるので、原作ファンでなくてもいろんな角度から興味を持って見ていただけたらと思います」と呼びかけ、舞台挨拶を締め括った。
なおコミックナタリーの15周年記念企画として展開された「この15年に完結したマンガ総選挙」の大賞に、野田サトルの「ゴールデンカムイ」が選ばれた。これを記念し、野田のインタビューを実施。8年間にわたって週刊ヤングジャンプ(集英社)で連載した「ゴールデンカムイ」に対する思いや、「この15年に完結したマンガ総選挙」の大賞受賞についての感想、また最新作「ドッグスレッド」に対する意気込みなどを語ってもらった。
杉田氏、再びアイヌ中傷 「存在しない差別話す人」
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自民党の杉田水脈衆院議員は8日付のX(旧ツイッター)投稿で、人権状況の改善を求めるアイヌ民族の関係者に触れ「日本に存在しない差別を話す人たち」と中傷した。杉田氏は昨年、アイヌや在日コリアンへの差別的言動を法務当局から人権侵犯認定された。投稿はレイシズム(人種差別主義)を再びあおった形だ。
投稿では、アイヌ女性の健康保険加入状況を巡り、アイヌ側が虚偽の説明をしていると決め付けている。返信欄には杉田氏を称賛する声に交じり、悪質なヘイトスピーチが目立つ。杉田氏には、こうした書き込みを繰り返す「ネット右翼」と呼ばれる一部保守層の歓心を買う狙いがあるとみられる。
アイヌ女性団体「メノコモシモシ」の多原良子代表の話
杉田水脈衆院議員は私たちに対し、幾度となく心ない言葉を浴びせてきた。その杉田氏が今回、差別をやめてほしいと訴える私たちを「存在しない差別を話す人たち」と侮辱した。ヘイトスピーチの扇動にほかならず、言葉にならない怒りと悲しみを感じる。貧困にあえぐアイヌ女性の中に、健康保険に加入できない人がいるのは実態調査から明らか。事実を直視せず、うそだと吹聴する主張こそがデマだ。しかも私が加入状況を報告した2009年の国連女性差別撤廃委員会に、杉田氏は来ていない。現場にいたとする杉田氏の書き込みは事実に反する。
林隆三、生まれたのが遅すぎた男、右京の介(当て字)役でした。
その他、津坂(読めない)の稲葉小僧、紅さんとその弟の座布団運び、開明派の田沼意次、腑分けをしたい杉田玄白、怪しいバンド、将軍二名以上、シャクシャイン、何か伝えようとして亡くなったアイヌの人、都知事・・。
本の後書きによると、あまりの高視聴率に、裏番組の太陽に吠えろの打ち切りも検討されていたそうです。
♪船出だぞ、船出だぞ、この浦船に帆をかけ(あげ?)て、自由の風を捕まえろ、てんてん天下の御免丸
♪これは真っ赤な作りごと~まだまだ夜明けにゃ程遠い~
https://www2.nhk.or.jp/archives/movies/?id=D0009010167_00000
僕も子供のころ大好きで見てて、山本直純作曲という主題曲も今でも覚えてますが、アイヌの人々が出てきたとは覚えていませんでした。
平賀源内役の山口崇もさることながら、林隆三もかっこよかったなあ、何の役だったのかなあ。
アイヌの人が登場したTVドラマで、少しだけ記憶に残っているのが、「天下御免」です。なにせ小学生だったもので、シャクシャインの乱という言葉だけ覚えました。歳がばれますな。
漫画実写版で酷いと言えば、デビルマンが凄いそうで。未見ですが、観客が怒りのあまりデビルマンになってしまうというほど。呪いで監督が・・という噂もたつくらい。
フランスのシティハンター(ニッキーラーソン)、少なくとも、海外での実写版ではNo.1ではないでしょうか。
舘ひろし、「野生の証明」の剣道場でのシーン、ほぼ無言の演技、感心しました。
アイヌの若い世代で影響を受けたという方も多い作品だそうですね。
良作に乾杯!
差別主義者は完敗!