牧原氏は05年から枝野氏に5連敗中で比例当選が続いており、選挙区での勝利が悲願。安倍氏は「私たちは立憲民主党と共産党に負けるわけにはいかないんです。この組み合わせに負けたら、日本はあの悪夢のような時代に逆戻りしてしまいます」と支持を訴えた。

安倍氏と共に応援に立った西村康稔前経済再生担当相は、牧原氏を「私の弟分のような存在」と紹介。枝野氏ら野党共闘の政策について「耳触りのいいことばかり言います。皆さん惑わされないでください」と訴えた。自民党は22日は菅義偉前首相、24日は小泉進次郎前環境相、29日は河野太郎前行革相が応援に入る予定で、枝野氏を徹底マークする。

一方の枝野氏は、自身の選挙区に入れる日はほとんどない。23日に大宮で開く「#立憲大作戦」と称した埼玉県の立民候補者合同の演説会に参加するだけで「自分の選挙のために選挙区入りする予定はない」(関係者)といい、本人不在の穴は県議、市議らが地元を回ってしのぐ。包囲された枝野氏だが、289小選挙区の約半数で事実上の与野党一騎打ちを実現した野党共闘で1つでも多くの議席を獲得すべく、全国の野党統一候補の応援を続ける。【沢田直人】