かたつむりのように

のんびり、ゆっくり、ゆっくり、・・・歩いていこう
時には アンテナをたてて・・・

「チュンコの飼育日記」 病院につれていきました・・・NO 6

2015年05月14日 14時14分19秒 | 日記

4日目

チュンコの左足がおかしいようです。

左足が横にながれてしまい、つめも開かないのです。

高いところから落下したのだから 負傷していてもおかしくない。

病院に連れて行くことにしました。

 

「足は動いているから 骨折はしていないようだねぇ・・・」

先生は、「小鳥は専門外だけれど・・・」

と言いながら丁寧に看てくださいました。

 

飼育のアドバイスの他に

野鳥はやむえない場合を除いて 飼育は禁止・・・という説明とともに

「診療費はいりませんよ。なにかあったらお電話くださいね」

と優しく対応してくださり、チュンコの診察券をつくってくださいました。

(チュンコが一人前に感じられます ) (笑)

(野生動物は 基本的には無料で診察してくれ 治療費も無料であることも初めて知りました

チュンコ 本日 体重 11グラム

 

帰ろうとして病院の出口に来ると、犬を診察に連れてきた女性が声をかけてきました。

「すずめちゃんを 助けてくださってありがとう。うれしくて涙が出ちゃうわ」

とウルウルしながら話しかけてきました。

なんと優しい方なんだろう・・・

 

やむえず育てはじめた私たちなのに あのように声をかけていただき、

恥ずかしさを感じながらも 心はポッカポカになりました。

 

チュンコをしっかり育てなくちゃあ・・・、無事野生の世界に送り出してあげなくちゃあ・・・

次第にチュンコへの愛おしさが増してくることを感じながら

その日までには たくさんの関門があることも ネットで知りました。


「チュンコの飼育日記」 ミルワームを与えました・・・NO 5

2015年05月13日 10時51分47秒 | 日記

3日目

朝6時前

そっと巣箱に近づいて 聞き耳を立てる。

チッ チッ チッ・・・小さな鳴き声がきこえてきて ほっとします。

生きている! 生きてる!

巣箱の覆いをとって 

「チュンコちゃん おはよう」

保温温度も問題なかったね・・・今日も無事朝を迎えました

一安心

 

餌は卵の白身にちょっと黄身をまぜてつぶし、少し水分でゆるめてやると よく食べます。

おなかがいっぱいになると チュンコは静かになります。

1時間が過ぎてくる頃から 鳴き声が次第に大きくなり 餌を要求します。

人間のあかちゃんと 同じだよ~

でも

成長するには、虫の餌が欠かせません。

ペットショップで 「ミルワーム」なる虫の缶詰買ってきました。

 

ミルワームとは、チャイロノゴミムシダマシという甲虫の幼虫です。

因みに 一缶500円ほどで、200匹ぐらい入っています。

こんなものまで 缶詰めになっているのには びっくりです。

 

虫の大きさは2cmくらいあるので、雛には頭をピンセットでつぶし、半分に切って

与えるのが良い・・・とのこと

私には無理です。

 チュンコの餌係は もっぱら夫です。

ピンセットにつるしたミルワームを チュンコはがまぐちのような大きな口をあけて待ち受けます。

ピンセットまで食いついてきて のどを突き刺してしまいそうで心配です。

 

「まあ 待て 待て チュンコ  ゆっくり食え!」

7~8匹も食べたのにまだ欲しそうなチュンコに

「チュンコ いけるじゃない・・・」

「ごちそうさまは・・・ 」

 

夫の声は あくまでも優しい

 


「チュンコの飼育日記」無事朝を迎えました ・・・NO 4

2015年05月12日 16時32分50秒 | 日記

2日目

チュンコが気がかりで いつもより随分早く目がさめてしまいました。

保温状態は良かったんか・・・?

夜中の餌は 与えなくて大丈夫だったのか・・・?

恐る恐る巣箱の覆い少し開けて のぞいてみる。

生きてる! 生きてる!

あ~ よかった・・・よかった・・・

 

野鳥の飼育は基本的には 禁止されている。

人が介入することはできる限りさけなければならない・・・

ネットを読みながら 初めて知ることばかりです

でも チュンコはあのままじゃ 生きていけなかったんだよね

 

 でも・・・

「やっぱり、親に任すのが一番だよ」

夫はハナミズキの木に仮巣をつくりました。

チュンコを仮巣においてみます。

親鳥のくる気配はありません。

チュンコは震えています

 

また家に連れてきて保温しながら 2時間おきの餌やりです

 

チュンコはだんだん食べる量が増えてきて、鳴き声は次第に力強くなりました。

 


「チュンコの飼育日記」 チュンコが我が家にやってきた・・・NO 3

2015年05月11日 16時58分54秒 | 日記

1日目

ひょんなことから、すずめちゃんを育てることになってしまいました。

私たちは小鳥の赤ちゃんを育てた経験はゼロです。

急いでネットを開きました。

緊急時には パンを牛乳に浸してあたえる

(ひぇ~ 人間の赤ちゃんの離乳食みたい~)

急いで作り、与えてみます。やっとのことでわずかに口に入りました。

 

「2時間ごとの餌やり、そして保温が大事」とのこと

ゆでたまごをつくり、白身をつぶして与えます。

何とか少しづつ食べました。

小さな段ボールを巣箱にして、 ホットカーペットの上に置きました。

震えはとまり、 チッ チッ と小さな鳴き声をあげました。

 

さあそれからがたいへんです。

2時間ごとの餌やりは 生まれたばかりの人間の赤ちゃんのミルクやりのように

忙しいのです。

 

( 夜中も2時間おきにえさがいるの? いやいやごめん。

それは許してね。寝かせてね。)

 

11時に最後の食事をさせて、ホットカーペットの上で温め 巣箱に覆いをかけて

「チュンコちゃん おやすみ~」

 


「チュンコの飼育日記」 すずめの赤ちゃんが落ちていた・・・NO 2

2015年05月11日 09時56分43秒 | 日記

 4月27日のことです

買い物から帰ってくると 庭にすずめの赤ちゃんが落ちていました。

「まだ 生きているぞ!」

夫の手の上で 拾い上げたすずめの赤ちゃんが こきざみに震えています。

まだ毛は生えそろわず、赤裸のところもあり、羽はストローのような

羽管がはえています。

【羽管(うかん)とは ヒナの背中や翼にたくさん生えているトゲのようなもののことで、 だんだん成長してくると、この一本一本の管が割れて、ふわふわの羽が広がって、くるのだそうです】

 

 「お~い、ママ~ ママはどこだぁ~」

「お~い お前の子が落ちてるぞ~ ママ~ 連れにこい~」

夫の親鳥への呼びかけに大笑いしながら

あちこち、軒下など 巣をさがしまわりましたが見当たりません。

しかたなく 植木の鉢皿にそっとのせ 木陰に置き、

しばらくものかげから様子を見ていました。

しかし親らしきすずめは現れません。

 

「このままじゃ 死んじゃうよ~」

(内心 えらいものを拾ってしまった!)

当惑しながらも 小さな命を前に 見捨てることができず

 やむなく 私たちは里親になることにしました