稲敷資料館日々抄

稲敷市立歴史民俗資料館の活動を広く周知し、文化財保護や資料館活動への理解を深めてもらうことを目的にしています。

文化工房藤代のみなさんが研修にご来館されました!

2013年05月17日 | 日記

5月17日(金)。

この日は、取手市で活動されている

「文化工房藤代」

の皆さんが、当館に視察・研修に見えられました。

「文化工房藤代」は、旧藤代町(現取手市)の有志の皆さんが、
郷土にあって子供たちに、未来に伝えたい文化的な事物を
調査して拾い集め、展示を通して公開し、図録やパンフレットなどで
記録として保存していく、という活動を行っている市民団体です。

今でいうところの「市民学芸員」の先駆け、といった感じの団体で、
もう既に何年も前から活動されており、今までに何度も展示を
おこない、図録なども作成されています。


今回の視察・研修は、当館も展示でお世話になっている
石岡市在住の日本画家・小林恒岳先生より当館のご紹介があり、
ご来館くださいました。


まずは、現在当館にて開催中の特別展をご案内させていただき、
それから会議室へ…



「文化工房藤代」の皆さんは、来年の秋ごろに茨城県南部に縁の
日本画家というテーマでの展示を考えておられる、ということでした。

市民が自ら考え、自分たちの望む展示を企画立案し、自分たちの手により、
その実行に向けて活動していく。とても意欲的で有意義な活動だと
思いました。

そこで、一般的な展示計画、調査と出品交渉、借用、運搬、展示
といった大まかな段取や市民団体の活動のメリット・デメリット等
考えられることを簡単に説明させていただきました。



文化工房藤代の皆さんは、これまで何度も自主企画の展示をなされて
いるのですが、メモを取りながら熱心にお話を聞いてくださいました。

昨年12月の、国立教育政策研究所も研修センターでの学芸員専門研修でも、
官民を問わず、多種多様な団体・組織との連携により個々の問題を解消して
いく取り組みが重要だ!とのお話が何度もでていましたが、改めてそれを
実感いたしました。

今回、実際に、ふるさとの文化と歴史を後世に伝えていく!という、
文化工房藤代のみなさんの決意と活動に接し、感服した次第です。

このような自発的な活動をされている市民団体みなさんが居られることを
知っていただき、新たな活動が生まれることを願います。

文化工房藤代のみなさん、これからもがんばってください!!