資料館では、稲敷市内に遺る中世文書のレプリカを作成いたします。
今回は、稲敷市指定文化財の岡澤九郎兵衛家文書のうち、
①「土岐治英判物2」(永禄4年/1561)
②「土岐治綱判物」 (天正14年/1586)
③「芦名盛重印判状」(天正20年/1592)
の3点を作成いたします。
岡澤九郎兵衛家は、室町時代頃から江戸時代初期までは、
鍛冶の頭領のお家で、刀剣や鎧、鉄砲などを造って
おり、その時々の当地域の支配者たちから文書の発給
を受けており、地域の鍛冶職を統べる立場を認められて
いました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/f9/0f0af088e2446291c0c1dcc63725aaa8.jpg)
この日は岡澤家の現当主にも原資料をお持ちいただき、
立ち合いをしていただきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/ac/be511fa9199cd7a9f885e7a2fe1e562c.jpg)
レプリカ作りは、超高画質のデジタルカメラにて資料を
撮影するところからはじまります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/08/0fa9c1763feb3f8afff162ab363b9555.jpg)
現物資料と比較しながら、レプリカの色見本を作成します。
これを基に、和紙にインクジェットプリンタで印刷して
荒原稿を作成します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/92/86339016efd03a457f52aa94ae90a1fc.jpg)
撮影したデジタル画像は、その場でパソコン上でチェック
します。その高解像度から、ほんの小さな紙の繊維の
ほころびまで拡大して見ることがでます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/e8/2badb53c32d3b6f55c02c30a171092b0.jpg)
現物を前にしながら、レプリカの制作者と、
どこまで、どのようにレプリカを製作するのか、
議論します。
今回は、完全に、本物そっくりに作るのではなく、
レプリカであることが分かりながらも、
現状での資料の状態を優先しつつ、時代の汚れを
ある程度落としたように作り、且つ紙自体の強度が
保たれて常設展示にも耐えられ、対光性のある
レプリカ造りを念頭においています。
これは原資料が、400年以上前の紙物資料であり
非常に弱っていることから、各種の展示の際には、
これに代わって展示可能な二次資料を作成する、
ということも考えているからです。
私たちの郷土に、戦国時代の鍛冶に関する古文書が
遺っていることは、特に注目に値することで、これを
後世に伝えるために、様々な方法を考えていきたい
と思います。
今回は、稲敷市指定文化財の岡澤九郎兵衛家文書のうち、
①「土岐治英判物2」(永禄4年/1561)
②「土岐治綱判物」 (天正14年/1586)
③「芦名盛重印判状」(天正20年/1592)
の3点を作成いたします。
岡澤九郎兵衛家は、室町時代頃から江戸時代初期までは、
鍛冶の頭領のお家で、刀剣や鎧、鉄砲などを造って
おり、その時々の当地域の支配者たちから文書の発給
を受けており、地域の鍛冶職を統べる立場を認められて
いました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/f9/0f0af088e2446291c0c1dcc63725aaa8.jpg)
この日は岡澤家の現当主にも原資料をお持ちいただき、
立ち合いをしていただきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/ac/be511fa9199cd7a9f885e7a2fe1e562c.jpg)
レプリカ作りは、超高画質のデジタルカメラにて資料を
撮影するところからはじまります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/08/0fa9c1763feb3f8afff162ab363b9555.jpg)
現物資料と比較しながら、レプリカの色見本を作成します。
これを基に、和紙にインクジェットプリンタで印刷して
荒原稿を作成します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/92/86339016efd03a457f52aa94ae90a1fc.jpg)
撮影したデジタル画像は、その場でパソコン上でチェック
します。その高解像度から、ほんの小さな紙の繊維の
ほころびまで拡大して見ることがでます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/e8/2badb53c32d3b6f55c02c30a171092b0.jpg)
現物を前にしながら、レプリカの制作者と、
どこまで、どのようにレプリカを製作するのか、
議論します。
今回は、完全に、本物そっくりに作るのではなく、
レプリカであることが分かりながらも、
現状での資料の状態を優先しつつ、時代の汚れを
ある程度落としたように作り、且つ紙自体の強度が
保たれて常設展示にも耐えられ、対光性のある
レプリカ造りを念頭においています。
これは原資料が、400年以上前の紙物資料であり
非常に弱っていることから、各種の展示の際には、
これに代わって展示可能な二次資料を作成する、
ということも考えているからです。
私たちの郷土に、戦国時代の鍛冶に関する古文書が
遺っていることは、特に注目に値することで、これを
後世に伝えるために、様々な方法を考えていきたい
と思います。