子供たちの習い事 武田家の場合 ~信玄公生誕500年まで、あと150日!~

2021-06-06 12:20:36 | イベント
6月6日です!
信玄公生誕500年まで、あと150日となりました🎉
(カウントダウンボード)

お母上の大井夫人も妊娠5カ月の安定期に入り、おなかも目立つようになったころ。
信玄公👶も、お腹の中から、お母さんや周りの方々の声が聞こえるように👂

戦国時代でも、やはり、安産を祈って帯祝いのような儀式をしたのでしょうか。
今であれば、安定期に入ったこの時期、
戌の日に腹帯を巻き、水天宮をお参りしたりするころです。

・・・
6月6日をインターネットで調べると、他の日同様、記念日がずらり。
その中に「6歳の6月6日」に芸事を始めるのが良いというものが。
こんな風に言われるようになったのはいつ頃からなのでしょうか。

能を大成した世阿弥(1363-1443)は、その著「風姿花伝」で、
「習い事は数え年で7歳(つまり6歳)からが良い。」とし、
その年代に合わせた習わせ方も一緒に記していて、なかなかの説得力。
そんなこんなで6月6日は「習い事を始めるにはぴったりな日♬」
ということで、「いけばなの日」、「邦楽の日」、「楽器の日」なのだそうです。

・・・
子だくさんの武田家。子どもたちはどんな習い事をしていたのでしょうか。
信玄公の母、大井夫人は、教育に非常に熱心だったと伝えられています。

紛争が絶えず、世情が不安な世の中・・だからこそでしょうか。
武士に求められたたしなみは、弓や鷹狩などの武芸を始め、茶道や学問、漢詩、和歌まで幅広く。
信玄公の学問の師は、大井夫人が尾張より招いた臨済宗の岐秀元伯が担当。
他国から家庭教師を呼び寄せるなんで、母の熱い思いを感じずにはいられません。

その甲斐あって、信玄公は、戦だけじゃない(!)武将に成長✨
漢詩や和歌にはまって、ご注意を受けた、とも言われるくらいでしたが、
実は書画もたしなまれていたようで、
恵林寺の快川紹喜も信玄の画と言われる一蓮寺所蔵「渡唐天神像」などを称讃した(!?)というエピソードも。

それでも、絵に関しては、この方にかなわなかったかもしれません。
「この方」とは、大井夫人を同じ母に持ち、信玄公の影武者も務めたと言われる
弟・信廉(のぶかど)、後の逍遥軒信綱です。
父の信虎公や母の肖像画など、現在では重要な史料ともなる肖像画に加え、
例えば、信玄公を不動尊に模したと伝わる「鎧不動尊図」のような題材も描きました。

そして、当館特別展示室の宝物展示コーナーでは、
信廉筆の写本と言われる、山梨県立博物館所蔵「武田信玄画像」をただ今展示中!

信玄公といえば、長谷川等伯の描いた信玄公像(高野山成慶院蔵)や、
甲府駅南口の「信玄公之像」のような恰幅の良い入道なイメージをお持ちの方も多いかも知れません。
しかし、近年、この姿には疑問が投げかけられいます。

信玄公って、本当はどんな感じだったの!?
現在展示中の、弟が描いた兄の肖像の写本が、何かのヒントになるかもしれません。

展示は期間限定、6月21日(月)まで。
貴重な資料ゆえに長期展示はできず、短期間での公開です。
ご来館、お待ちしております🙇

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