火曜は休館日でお休みなのですが、お休みの日にしかできないこともありまして、
それが建物のメンテナンス。
機器の点検や清掃同様に建物も年月とともに痛みも出てまいります。
信玄ミュージアムも開館4年目を迎え、少々手を加えないといけないところも
ちらほら出てきまして、本日は旧堀田古城園の建具のメンテナンスを行いました。
古城園は、昭和7年(1932)年に建てられ、翌年料亭として開業。
平成31年4月のミュージアム開館前に大規模な修繕工事をして現在に至ります。
その際に取り替えた部材などもありますが、全体的に当時の柱や板、建具などが
そのまま残っていまして、今年で90歳の建物になります。
世に中、古い建物がたくさん遺されている中で、
古城園はまだまだ若造かもしれませんが、90年も経つと諸々弱っているところも
出てきます。
特に庭園に面した南側はおひさまの光を浴びて、風雨も受けてと環境が厳しい
状況で、調整が必要になりました。
今回は、建物の建具の調整や補強になりました。
建付けが悪くなり、ガラス戸がスムーズに開かなくなったので、ノコギリも使いながら
微調整。
おかげで今度はガラス戸が全開できるようになりました。
こちらはガラス戸の調整と補強です。
古い木製のガラス戸で、中央列には結霜ガラスと呼ばれる
国内ではもう製造していない貴重なガラスが使用されています。
そのガラスを固定する木枠を補強して完了。
これから台風シーズンも来るので、早めに補強です。
おかげさまで無事に終了しましたので、
見た目には変わりませんが、明日からまたご覧くださいませ。
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