9月12日(日)まで、甲府市もまん延防止等重点措置の適用区域となりました。
残念ながら、当館の臨時休館も12日(日)まで延長です。
とはいえ、季節は流れます。
ひし形の茶室前に咲くシュウメイギク
旧堀田古城園には、旧堀田古城園にふさわしい夏の装いを・・・
ということで、先日、旧堀田古城園の広間のお軸を掛け替えました。
去年と同様、「疫病退散!」の思いを込めて・・「利剣名号」のお軸です。
「利剣」は鋭利な刀剣であり、煩悩や邪悪なものを断ち切る、仏さまの力、知恵。
「名号」は阿弥陀さまのお名前のこと。
剣のように描かれた文字の先端にご注目。
こちらの文字は・・ころんとかわいい如意宝珠(?)に刻まれたような。
如意宝珠とは、仏教において、思いのままに願いを叶えてくれるお宝です。
なぜ「利剣名号軸」に疫病退散なのかと言えば・・
鎌倉時代末、西日本を襲った地震がきっかけで、京の都で疫病が蔓延。
それを憂いた時の帝、後醍醐天皇の勅命をうけ、
知恩寺の空円上人とその弟子たちが、7日7夜にわたり念仏を唱え、大念珠繰り。
家々にも護符を貼り・・疫病はほどなく終息したと言います。
この時、ご本尊とされたのが、宮中の秘宝、伝・空海の「利剣名号」のお軸。
以来、このお軸を模したものが広く求められ、
昭和初期に建てられた旧堀田古城園にも・・ということでしょうか。
私たちも、伝・空海の「利剣名号」のパワーにあやかりたいものですね✨
一日も早いコロナ感染の終息を願うばかりです。
知恩寺の宝物、オリジナルの「利剣名号」と「大念珠」
よろしければ、こちらもご覧ください🙇
「利剣名号」のお力で疫病退散(その1)
「利剣名号」のお力で疫病退散(その2)
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