半月ほど前に、お隣の川崎市平和館へ出かけた。
お目当ては、
ミニ企画展「国策紙芝居展~戦争へいざなう言葉と物語~」。
戦時下、戦争遂行のためのプロパガンダとして
「国策紙芝居」を利用・・・
そこから「メディア・リテラシー」について考えてみましょう、
という企画だ。
なんと、「国策紙芝居」に、人気者フクちゃんまで動員されている!
そちらについて詳しくは、いずれまた。
アップする時間がなかなかないけれど、
宣言しておこうw
川崎市平和館には
拉致被害者家族支援「横田めぐみさん」コーナーがある。
横田めぐみさんのご両親が、
長く川崎市内にお住まいだからだろう。
横田めぐみさん、当時、中学一年生。
部活動を終え、学校から自宅へ帰る途中、
北朝鮮に拉致されている。
二十年近く前、新潟を旅した時のこと。
夫と二人、めぐみさんの通っていた中学校から、
海へと続く道を歩いた。
日本海は、秋の終わりだったせいか、
いつも見慣れている湘南の海とは違う荒い波・・・
中一の少女は、どんなに怖かっただろうと、
大人のわたしも身震いした。
同じ頃だったか・・・
北陸の日本海沿岸に生まれ育った友人に言われた。
「子どもの頃、海には人さらいがくるって、
親に厳しく注意されていた・・・」と。
今思えば、あれが「拉致」のことだったんだね、と
友人は付け加えた。
言外に、「知らなかったでしょ?無関心だったよね」という
想いがこめられているようで、いたたまれなかった。
今では、よく知られていることながら、
彼女は言った。
その頃、行方不明となった人たちに対し、
周りからは容赦ない言葉を浴びせていたそうだ・・・
そんな話をしてから・・・長い年月が経ち、
めぐみさんのお父様・滋氏も亡くなられて久しい。
最近では、お母様・早紀江氏もお年を召され、
弟の拓也氏が表に立たれることが増えた。
川崎平和館は幹線道路・綱島街道に面しており、
しょっちゅう前を通っている。
そのたびに、横田めぐみさんを想い、胸が痛む。
拉致問題の1日も早い解決を・・・
これしかない。
海に囲まれた日本。
それゆえに、平和な国でもあったのだろうけれど、
これからは・・・?
そんなことを考えさせられる2月7日、
北方領土の日。
・・・と言いつつ、
四島の名前は知っていても、正確な位置は
「急に言われると自信がないね」と、
夫と話した朝である。
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おつきあいいただき、どうもありがとうございます。
ミニ展示を必ずアップするぞ、と宣言するだけのつもりが、
話が飛んでしまいまして、失礼致しました。