ricoのつれづれblog

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観劇感想-TEAM ARAGOTO vol.1 「エビ大王」 その2

2005-12-31 | お芝居のこと
きのうのつづき。

キャストについて。

やっぱり筧さんは舞台の上が一番だわ。
さいきんはTVの露出が多いけど、
舞台でこそ栄える役者さんだと思う。

筧さんだからなのか、今回の芝居全体が、
劇団☆新感線のノリであり、パワーはつかこうへい芝居であり、
ダンスシーンなどあるところは第3舞台を彷彿とさせるところがあった。

年老いた役をするには少しパワフル過ぎたかな。

今回の一押しは使者役のコンビ、橋本じゅんさんと河原雅彦さん。
もう舞台中やりたい放題。確かに役どころが遊べる2人だったから、
好きにできたんだろう。でもコンビでこそ面白かった。
とくに橋本さん。この人、ほかの芝居でもコンビ組んでるのを
観たんだけど、すごいのよ。相手ともども楽しくさせちゃうのよ。

とにかく途中で歌謡ショー始めたり、河原さんは無意味にフライング
やってるし、ほんと好き放題してるのがよかった。
でも、この物語の語り部であり、キーマンである2人なので、
シリアスシーンももちろん素敵だった。

そして二押しはサエコちゃん。
私知らなかったのだ、この女優さん。
芝居見た後、姪っ子が教えてくれた。
ドラマ「ドラゴン桜」に出てたとのことで、早速本日偶然にも
再放送されていたドラマを見た。なるほど。コギャル役。

でも舞台栄えしてた。なにがいいって、声がめちゃくちゃかわいい。
小さい身体で元気に飛び跳ね(跳び蹴り決まってた☆)、
かわいい声で、運命に翻弄されながらも力強くたくましく
生きて行く捨てられた7番目の娘役。
声がアニメ声だから好き嫌いはあるかと思うけど、
少なくともこの舞台ではよかった。かわいい声なのに力強い。
ハスキーボイスの私には到底演じられまい(笑)
もともと舞台に立ちたかったと本人のコメントにあったけど、
なるほど、舞台への思い入れは十分感じ取れた。
また舞台で彼女を見てみたい。

舞台全体について。
新感線な舞台だった。衣装とか、アクションとか、装置とか。
最近の傾向かな。それとも題材のせいかな。
途中から新感線の舞台見てるようだった。
しかし、新感線ではみられないテーマのあるストーリー展開と
クライマックスにほっとした。
(私は新感線のテーマが薄い商業演劇的なところが不満)

総体的に、よい芝居だった。
前回の筧さんを舞台で見たときは、つかの「飛竜伝」やったっけ。
あの時はヒロスエが妊娠発表した日に見に行った。
ヒロスエのせいだったのか、いまいちな芝居だったので、
今回の筧さん芝居には満足。
ストーリーは、多くの人に見てほしいかなって思った。
隣の国のことだけど、日本も戦国時代とか、同じだったかも。

で、今回観た日が大千秋楽とあって、最後のカーテンコールは盛り上がり。
大入りにはキャストサイン入り「かっぱえびせん」が振舞われた。

やっぱり「エビ」かよ(笑)