ricoのつれづれblog

ricoです。日々おきたこと、感じたことを、つれづれなるままに書き込むblogです。

一周忌

2011-05-26 | 日常の出来事
昨年の今日、父が他界した。
昨年1月に余命半年の宣告を受けてから、積極的治療をうけていたけれど、
結局5ヶ月足らずで力尽きた。

肝細胞がんだった父は、何度治療しても次々とがんが多発した。
そして肝機能が低下していった。

食事があまり摂れなくなり、なるべく好きなものを食べてもらおうと
いろんなものを用意した。
焼き芋、たこ焼き、わらびもち。父の大好物。
とくに口当たりの良いわらびもちを食べたいといった父。
真冬にわらびもちを売っているお店を調べて買いにいった。

3月には家族全員でグアムへ行った。
余命宣告を受けた父が家族全員で行きたいと望んだグアム。
そのときはまだ父は旅行にいけるほど、体力があった。
けれど4月半ばごろから急激に弱っていった。

亡くなる1ヶ月前くらいから、できるかぎり父のそばにいた。
家が大好きな父のために、病院を退院し、最期まで家で看病する選択をした。

けれど夜中に血を吐いて、再び病院にいくことになって、そのまま入院した。

翌日の21時ごろまで看病し、母と姉と看病を交代し、
「また明日くるね」って言って病室を出た。
そのときの父はちゃんと会話もできていた。
けれど帰宅したとたん、こん睡状態の連絡が。
2時間前までちゃんと会話できたのに。
急いで病院にかけつけた。
かろうじて間に合ったが、声を聞くことも、目もあけることもなく、父はまもなく旅立った。

葬儀をしたのは、オープン間もない葬儀会場だった。
新しいもの好きだった父は最期まで新しくきれいな場所で、多くの人に見送られた。

あれから一年。
少しずつ父のいないことが当たり前になってきたけれど、
わらびもちを見るとやっぱり寂しい気持ちになる。