▶フライジングのヴェニガーさん宅にお邪魔しました。
❤ここは世界最古のブリュワリーと言われるヴァイエンシュテファンの庭?…だと思います(^_^;)
◆2019年7月28日(日)ルートヴィヒスブルクからフライジングへ
昨夜のウェディングパーティーは夜中の3時頃まで続いたそうです。皆寝静まっている中、私たちだけが動いているような後ろめたさを感じながら7時頃にまずタクシーをお願いしに受付まで行きました。ルートヴィヒスブルク駅までは5~10分で行けるとのこと。それなら8時までは朝食を取ることができます。ゆっくりと朝食を食べ、荷物を持って7時55分にロビーに下りると、既にタクシーが来て待っていてくれました。順調に駅に到着。でも昨日までの暑さ感覚で薄着をしてきたので、駅で待つ間にスースー涼しくなってしまい、上衣を引っ張り出さなければなりませんでした。
今日は各駅停車でルートヴィヒスブルク駅からシュトゥットガルト中央駅まで行き、ICEに乗り換えてからミュンヘンまで行きます。更にニュルンベルク行きに乗ってフライジングまで行くという、3回乗換の4時間ほどの旅です。そこでマティアス・ヴェニガーさんと合流することになっていました。すでに私はミュンヘンのバイエルン国立博物館で2回お目にかかっていますが、三津夫は今日久しぶりに会うことになります。市内の歴史に詳しく、市内のガイドをしているというお連れ合いも来てくださるので楽しみにしていました。
フライジングで下車すると、何とエレベーターが動きません。比較的小さな駅です。階段で下りるしかないねと動き始めたところでヴェニガーさんがホームに上がってきました。細い身体で二人分のトランクをサッと持ってどんどん階段を下りて行かれます。すごいパワーです! 駅前にブルーの車が停まっていて、お連れ合いのルースさんが下りてきました。こちらは小柄な方です。私たちのトランクはどうしても2つ後ろに入らず、何と一つは後部坐席に立てたままルースさんが支えてくれて、助手席には三津夫が座り、いざ出発。三津夫はフライジングが世界最古のビール醸造所だとテレビ番組でみて、ここのビールを味わうのをずっと楽しみにしていました。
車で小高い丘に登り、その醸造所、ヴァインシュテファンで下りました。日曜日のお昼時ということで駐車場は満杯。レストランには入れそうもなく、ヴェニガーさんはお宅で昼食を用意してあると仰っていました。ここのヴァイエンシュテファンをサイト検索をすると次のように書かれています。
世界最古のブリュワリー
創業1040年という1000年以上の歴史があります。8世紀後半からフライジングの町の一角であるWeihenstephan(ヴァイエンシュテファン)の地でベネディクト修道院がビールを醸造し始め、公式に1040年に醸造所として事業をスタートしています。
https://oktoberfest.munichwalker.com/2017/07/weihenstephan/
今日は日曜日なので醸造所内にも入れず、外から覗いて回っているうちに裏の方にある泉に案内されました。ルースさんが爽やかな声で解説してくださるのを聞いていましたが、およそのことしかわかりません。多分、泉が涸れずに湧いていたところで修道院ができたというような説明だったと思いますが。歩いているうちに花の美しさや庭の気持ちよさに、昨日までの暑さで疲れていた身体が蘇るようでした。そんな様子を三津夫が写してくれたのがトップの写真です。ここもヴァイエンシュテファンといって良いのかどうか、よくわかりませんが。
❤この花も日本で見るより一段と大きいような気がします。
◆ご自宅で昼食をいただきました。
このあと、ご自宅まで移動していよいよお昼です。お家はこじんまりしていましたが庭が広く、涼しいお宅でした。でも二人とも働いているので庭の手入れができなくてと嘆いていらっしゃいました。中に入るとニコニコと出てきたのが息子さんのエリアス君。昨日まで卒業パーティーが重なったので眠っていたと聞きましたが、お昼を待ってくれていたのでしょうね。ご馳走が並ぶまでに本の話をしたりお土産をお渡ししたり、エリアス君の飼っている4匹の金魚に日本語の名前を付けたり。彼は日本文化に興味があるようですが、これからどのような進路に進むのか、食事中もヴェニガーさんと話し合っていました。ルースさんは黙って聞いているような感じです。
❤この旅一番のご馳走でした。ありがとうございます。
三津夫がご家族の出身地を聞き、ルースさんはトリアー出身、ヴェニガーさんはベルリン出身で、エリアス君はフライジング生まれということがわかりました。「ミュンヘンではオクトーバーフェストで民族衣装を着た人たちを見かけるけど、ヴェニガーさんもお持ちなんですか?」と聞くと持っていないそうです。「エリアス君は?」と聞いたら「持っていますよ、お見せしましょうか?」と、何と着替えて見せてくれました。彼らの民族衣装への誇りを感じました。その写真も許可をいただいたので載せておきます。赤いチェックのシャツが可愛いですよね。
食後はエリアス君と別れて、今度はフライジングの大聖堂に連れて行ってくださいました。この辺りにドーム博物館があるようですが、あいにくリフォーム中で中には入れませんでした。大聖堂の中はルースさんが案内してくださいました。フライジングはミュンヘンの町よりも古い歴史を持っていて、以前は相当発展した町だったようです。今はミュンヘンの方がはるかに大きく発展していますが、こちらの大聖堂博物館の中には貴重な彫刻もあるようで、建物の修復が終わったら必ず訪ねて見たいと思っています。こんな柱にも興味がわきました。表情が素朴ですね。
ヴェニガーさんは、私たちにも少しでも多く見せたいとあちらこちら案内されるのです。最後はルースさんが「早くしないと電車に間に合いませんよ」と叫んでいても「ちょっとだけだから」とまだ走り回るので、私たちも走ってついていきました。そして約4時間のフライジングツアーは終わり、ヴェニガーさんが列車にトランクを押し込んでくださって出発。8月3日の再会を約束してお別れしました。ランツフートのアパートではいろいろあったので、また次回に書くことにします。
※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015 Midori FUKUDA