リーメンシュナイダーを歩く 

ドイツ後期ゴシックの彫刻家リーメンシュナイダーたちの作品を訪ねて歩いた記録をドイツの友人との交流を交えて書いていく。

365. 福田緑写真展No.3 「リーメンシュナイダーと同時代の作家たち」終了!

2024年11月10日 | 日記

▶写真展は無事終了いたしました。

 


この彫刻は聖バルバラのレプリカで、留学時代にヴュルツブルクで購入してきました。
 菩提樹で作られていて、その手触りを味わっていただくために会場に置いています。中には「嬉しい!」と抱きかかえる方もいました。


▶写真展でお迎えしたゲストは210名となりました。

 途中で雨模様の日があり、さすがに来場者が10名という日もあったのですが、平均すると1日当たり約19名。少ない日は少ないなりにゆっくりとお話を交わすこともできましたし、充実感のある写真展となりました。おいでいただいた皆さまに感謝いたします。

 その中で連れ合いが西洋美術館でリーメンシュナイダー没後500年展をできないかなと言いはじめて「夢物語じゃないのかな?」と内心思っていたのですが、もし巡回展でも計画していただければ過去4回のリーメンシュナイダー作品が来日していることを思うと可能かもしれないと思えるようになりました。もしそれができれば、私は私で81歳にもなるため近場の大きめの会場で今まで撮りためて展示してきたリーメンシュナイダーのパネルを全部まとめて出展したいと思うようになりました。さらに、最近訪ね始めたロマネスク彫刻の逸品も展示できるかもしれません。夢は膨らみつつあります。連れ合いのブログもどうぞご覧になってみてください。
(雨避けのビニールをかけた私のポスターはよく見えないので恥ずかしいのですが、どなたかポスターなどをA1サイズでコーティングしてもらえる店をご存じの方は教えてくださいませ。)

〔742〕第3回福田緑写真展「祈りの彫刻 リーメンシュナイダーと同時代の作家たち」を終え、「没後500年・リーメンシュナイダー展」開催の夢へ邁進します。 - 後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

〔742〕第3回福田緑写真展「祈りの彫刻 リーメンシュナイダーと同時代の作家たち」を終え、「没後500年・リーメンシュナイダー展」開催の夢へ邁進します。 - 後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

2024年10月26日(土)から11月6日(水)まで、第3回福田緑写真展「祈りの彫刻リーメンシュナイダーと同時代の作家たち」が、西武池袋線秋津駅徒歩1分のカフェギャラリー縁(えん...

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▶心に残る愛のエピソード(その2)

 連れ合いも受付の友人たちも深く感銘を受けた一人のお客様がいます。

 その方は11月4日にいらして、その後は最終日まで毎日ギャラリーに見えたのでした。しかも4日になんと写真集4巻まとめてご購入! 背中のリュックに3冊、手許に1冊お持ち帰りになりました。その理由が入院中のお連れ合いに見せてあげたいとのこと。お連れ合いは現在気官切開・胃瘻で寝たきりだそうですが、若い頃から絵を描き、結婚前に一人でヨーロッパを回った時には感想を度々彼にハガキで送ってきたとのこと。そのハガキをコピーしてお持ちになっていて三津夫と私に「よかったら読んでください」とおっしゃいます。そのお連れ合いが町や美術館を訪ねては心弾ませている様子が細かな文字でビッシリ書かれていて、それをご丁寧にワープロかパソコンで打ち直し、両方とも見せてくださいました。幸いあまりお客様が見えなかった時間帯でしたのでじっくり拝見し、その文面は、入院して絵筆を取れなくなったお連れ合いの若かりし頃を想像させてくれる内容で深い感銘を受けました。しかも、そのお連れ合いと一緒に私の写真集を見て楽しみたいという思いが伝わってきて、ご夫妻の愛情の深さを感じ取ったのでした。ありがとうございます。

 

▶遠方から見えた方トップ3のご紹介。

 一番遠方は東広島市に住んでいる若いご夫婦。彼らとは清瀬にいた頃に一緒に様々な会合に集ってきた仲間です。ときどき二人は上京し、年に1~2回会うこともあるのですが、この写真展に合わせて二人で来てくれるとは思っていなかったので殊の外嬉しく思いました。

 お次は愛知県に住む若い友人、光江さん。彼女とはドイツ、シュヴェービッシュ・ハルのゲーテ・インスティテュートで同じ時期に留学していて友人となりました。何しろ塩見の強いドイツ料理があまり口に合わず、懐かしく思える日本食を彼女と一緒に作ってはこのあと紹介する松本さんもご一緒に食べながら様々なお喋りをするのが息抜きとなっていました。ドイツから帰国するときには部屋まで荷物の詰め込みなども手伝いに来てくれて、最終日に見送りにも来てくれた光江さん。今回もお嬢さんと実家のある東京まで来て一人で訪ねてきてくれたそうです。朝一番に彼女が来たときにはびっくりしました。

 3番目に遠いのが浜松から来てくださった松本さん。彼とは寮でご一緒で、ドイツ語は私よりずっと先を行かれているため、時々宿題を教えていただいたりした準先生のような方です。写真に関しても大先輩で、私が知らないリーメンシュナイダー作品を写して送ってくださったり、『続・祈りの彫刻 リーメンシュナイダーを歩く』では最後の作品一覧に載せたライプツィヒの写真を提供してくださいました。

 ありがとう!!

※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015-2024  Midori FUKUDA

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