リーメンシュナイダーを歩く 

ドイツ後期ゴシックの彫刻家リーメンシュナイダーたちの作品を訪ねて歩いた記録をドイツの友人との交流を交えて書いていく。

368. 雲蝶を訪ねて2泊3日の旅(3)本成寺と塔頭、そして五十嵐神社

2024年12月01日 | 旅行

▶石川雲蝶の旅2日目 本成寺と塔頭、五十嵐神社




この日のメインは本成寺とその塔頭でした。写真上:本成寺 下:その中庭の紅葉

 

▶石川雲蝶の旅2日目はガッカリしたり感動したり…。

 まずは民宿の萬代から十日町市博物館へ。ここには国宝の火炎形土器が無傷のまま展示されていて、全部で14点あるとか。5000年前にこの地に住んだ人々が遺した土器などがザクザク出たというのですから、十日町は当時大きな文化都市だったと言えるのかもしれません。

 三条市まで移動して本成寺に着いたときに困ったのは、細い道路をくねくねと曲がりながら進まなければならなかったことです。ようやく駐車場にたどり着いたときはホッとしました。そして庭の紅葉と黄葉の見事なこと。ご高齢の方々が手入れをしているようでした。
 ところが、事務所に入ろうとすると、この日は行事のために雲蝶は見られませんと書かれているのです。雲蝶の赤牛は火災の難を免れた本成寺唯一の彫刻だというのですが、三津夫はもっとたくさんあったはずだとガッカリしていました。年上のライバルでもある小林源太郎の白牛もあるようですが、いずれにせよ堂内に入ることはできませんでした。
 仕方なく、庭や墓地を回って最後に雲蝶のお墓を見つけ、ようやく溜飲を下げることができたのでした。

▶本成寺の塔頭を回って、なかなかの収穫を得ることができました。

 その後は周りを囲んでいる塔頭へ。最初の蓮如院で、中に入るには許可がいるため電話をしました。「今どこですか?」と聞かれ、「実は門の前まできているのですが…」というと笑い出し、「はい、わかりました。」との返事。ホッとしました。しばらくしてガラス戸を開けてくださった住職さんは、簡単に説明をしてから廊下で作業を続けていらっしゃいました。私たちは火災の際に信徒さんたちが持ち出して難を免れたという雲蝶の猿の彫刻と、位牌をゆっくり拝観しました。雲蝶の位牌が蓮如院にあることは、よく読むと本に書かれていたのですが、そのときは頭に入っていなかったため、望外の喜びでした。これだけでも手応え十分です。

 その後は外回りの彫刻がほとんどで、一軒だけ要住院は彫刻が出品中で拝観は叶いませんでした。

 以下にお寺の名前と作品写真を載せておきます。


蓮如院:雲蝶の猿の彫刻と位牌

 


静明院:魚と波が今にも動き出しそうですね。

 


久成院:ここでは亀が何匹か彫刻されていました。

 

▶本成寺から五十嵐神社に回りました。

 本成寺の塔頭で見られる作品は全部見て回り、五十嵐神社に向けて出発しました。途中少し休憩を入れて約1時間後に到着。
 ただ、ここの駐車場の位置がよくわからず、裏手の保育園らしき駐車場に車を留めさせていただき、裏山から細いつづら折りの坂道を登りました。石があるものの滑りやすく、行きは三津夫が、帰りは私が足を滑らせてヒヤッとする場面がありました。ぐるっと回ると結構歩くようにも見えたのですが、皆さまもここを登るときにはお気を付けください。
 


五十嵐神社:下から鳳凰、獅子、一番上はわかりませんでした。

 

▶最後はホテルルートイン見附まで一気に走りました。

 この日は大変寒く、朝、民宿を出た時にはみぞれが降っていましたので、上衣もしっかり着込んでの旅でした。

 ホテルルートイン見附に着くと、女性も男性も1階に人工ラドンの温泉がありました。女性はキーカードを渡され、その番号がないと中には入れないというので、安全面にも配慮されているようです。私は体が冷えていたため、温めたくて温泉に行ってみると、他には誰もいません。本当にゆっくり入浴することができました。

※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015-2024  Midori FUKUDA

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