▶ようやく本ができあがって我が家に届きました。
猛暑日がつづき、一歩外に出るのもしんどいような毎日ですね。
今日は、製本会社から直接我が家に本が届くと聞いていたのでドキドキしながら待っていました。午前11時頃、配達の車がやってきました。我が家はガレージが狭く、車の横の狭い通路を通って玄関に入らなければなりません。そのため、車があると大きな箱や重たい箱を持っては通れないので、夫が車をガレージから出し、通路を作ってから玄関まで運んでいただきました。20冊ずつ入った箱は大変重く、それが5箱。配達の方の腰や腕に来るのではないかと気がかりです。夫も手伝ってくれました。箱を開けて、夫と私とそれぞれ1冊ずつ手に取り、今までの思いをかみしめながらしばし頁をめくりました。その後しばらくしてから丸善からも3冊が見本として届きました。
夫には最初の原稿は全部見せましたが、その後の表紙や年表や細かなやりとりで変化していった部分までは一々見せていませんでした。写真に関しては彼は十分満足したようです。でも、表紙の写真が誰の作品であるのか作者名を書いていなかったことを指摘されました。なんで書かなかったのか自分でもよく覚えていないのですが、タイトルと所属所名だけしか頭になかったのですね。でもリーメンシュナイダーのⅢ部作という思いで見た方たちには全部リーメンシュナイダーの作品と思われても仕方のないこと。第一の反省点です。
私としては写真がまず気になって全頁をゆっくり見ていきました。元の画像が荒れていたものも丁寧に印刷してくれていましたし、注文を出した点も相当な確率で思うように直していただいていました。ただ、数点はちょっと色が濃くなりすぎたかなというところがありましたが、もちろん許容範囲ですし、皆さんがご覧になってもそうは思わないかもしれません。よくやってくださった、と担当してくださった皆さまに感謝の気持ちでメールをしました。表紙を少し大写しで載せておきます。
表紙:ベルリン、ボーデ博物館、庇護マントの聖母像
ミッヒェル・エアハルト、またはフリードリッヒ・シュラム作
Vorderdeckel Maria mit dem Schutzmantel
Michel Erhart oder Friedrich Schramm, Bode-Museum, Berlin
裏表紙:ミュンヘン、バイエルン国立博物館
二枚の紋章を持った婦人像のアントラー式シャンデリア、ファイト・シュトース作
Hinterdeckel Geweihlüster: weibliche Figur mit zwei Wappenschilden
Veit Stoss, Bayerisches Nationalmuseum, München
なお、この本の定価は、5,500円、税込みで5,940円となります。以前にも書きましたが、大変高額になっていますので、買うのは大変だけど手にとって見たいと思われた方は、是非図書館に要望を出してください。現在、『祈りの彫刻 リーメンシュナイダーを歩く』、『続・祈りの彫刻 リーメンシュナイダーを歩く』の2巻は約180の公立図書館や大学図書館に入れていただいていますので、よろしくお願いいたします。
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