私は島崎藤村のことは千曲川旅情の詩」と小説「破壊」「夜明け前」くらいしか知りません。
小学生の説明で小諸塾の先生になったそうです。そこで結婚して女の子を3人授かったのに東京に帰って皆病死したそうです。そんな悲しい歴史もあったのですね。
直筆の歌碑の前で教えてくれました。
小諸なる古城のほとり
雲白く遊子(いうし)悲しむ
緑なす蘩蔞(はこべ)は萌えず
若草も藉(し)くによしなし
しろがねの衾(ふすま)の岡辺(おかべ)
日に溶けて淡雪流る
あたゝかき光はあれど
野に満つる香(かをり)も知らず
浅くのみ春は霞みて
麦の色わづかに青し
旅人の群はいくつか
畠中の道を急ぎぬ
暮行けば浅間も見えず
歌哀し佐久の草笛
千曲川いざよふ波の
岸近き宿にのぼりつ
濁(にご)り酒濁れる飲みて
草枕しばし慰む
水の手展望台から千曲川が見えます。