年を重ねるとは

自分も歳をとった。
人生80年と言われても、その4分の3は過ぎ去った過去だ。
後悔がなかったかと問われれば、全くなかったとも言えないが、その都度自分にできることはしてきた。
常に全力を尽くしてきたと思える。
もう一度やり直せたとしても、荒れが自分のベストだったと思える。

歳を取るとはいったいどんなことだろう。
こんな詩がある。


年をとるって不思議な感覚
いつのまにか世界が柔らかく見えるようになる
何もかもが完璧じゃなくてもいいんだって思える瞬間が増えていく
年を取るって少しずつ自分を許せるようになることなんだね
若い頃は焦っていたけれど　
今はゆっくりとした時間の中で
心が静かに
落ち着いていくのがわかる
自分の小さな欠点さえも
なんだか愛おしく感じる
人間関係もそう
無理して笑う必要もないし
無理して誰かに合わせることもなくなる
大切な人たちと静かに過ごす時間が
何よりも貴重だって気づける
静かな夜　ほんの少しの温かさが
心を満たしてくれる
歳を重ねるごとに過去の自分が　
少しずつ遠くなるけれど
その遠さが心地いい
もう頑張らなくていい
自然体のままでいい
そう思えるよおうになる
それが歳を重ねるってことなんだね

saitani