飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」「万里一空」「雲外蒼天」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

成長できる教師

2024年11月15日 00時00分00秒 | 教師論
多くの若手育成を任され、成長できる教師と成長できにくい教師の違いが少しずつ理解できるようになってきた。
その気付きは別に新しいことではなく、やはりこのことが最終的には大事なのだと再度認識したということだ。
それはまず、成長のためには決断と実行が大切であるということ。
いくらことばで、「成長したい」といったところで決断と実行がなければ絵空事になってしまう。
すなわち成功者は実行と決断の人であるということ。

じゃあなぜ人は決断実行できるのかと考えてみる。
決断実行の反対は優柔不断と言ってもいい。
この優柔不断をいかにして改善していくかということ。
それは人生の目的を明確にもつこと。
人生の目的を明確にもつことによって幸せになることができる。
また、成功者にもなれる。
成功したけど不幸になった人もいる。
自分のしたいことはいったいなんなのか。
本当にしたいことを選び、仕事にする。
それは本当に自分がしたいことなのかを常に自らに問いかける必要もある。
本当に自分がしたいことならたとえそれが茨の道であったとしても突き進む。
そこには損得勘定はない。
利益が少なくとも自分したいことに重きをおく生き方もある。
所詮自分の人生の答えは自分で出す以外にない。
よくよく考えてみる。
よく考えて実行に移す。
そして、その責任は自分でとる。
そういった覚悟も必要だ。

教師が何かしたり、言ったりしたあとのことを「◯◯の結果」という。
しかしこれは少し間違っている。
ものごとのあとに起きることは「結果」ではなくて「結論」なのだ・
ロジックで考える必要がある。
結果は単なる現象であり、その事自体を因果関係をときには無視したりする。
しかし、ものごとは結論であり、筋道立てて考えることが大切だ。
結論から逆算して、なぜそのことが起こったのか。
なぜそういう終わりを迎えたのかを考えるのである。
そこで得た新たな手立てや工夫を次に活かして最善を尽くす。
こんなふうに考えられる教師は成長できる。

もう一つの成長できる要因は、求める心をもっているかどうかということ。
成長の速さは素直さと積極性で決まる。
成長が遅い教師は頑固でネガティブで不勉強である。
それに対して、成長の速い教師は、ポジティブで欲があって向上心がある。
この要素をもっていると自然と素直な性格になる。
多くのことを学ぶというのは、多くの人の教えを請うということ。
素直さがない人間に何かを教えようとは誰も思わない。
なぜ、自分にはいろんなことを教えてくれないのかと思い当たる教師は、考えてみればいい。
成長できる教師は、さらに言われたことに対して成果を出そうとする努力する。
だから一層素直になる。

このような人材は徹底して現場教育をしながら現場でそだてていくことが大事である。
もし、結果を出せないでいる教師がいればまず求める心をつくることから入る。
成長のためには求める心が必要不可欠、絶対条件なのだ。
徹底的に求める心、願望を明確にすることをする。
think and glow rich 「頭をつかって豊かになれ」
やっぱり豊かになるモチベーションが大事なのである。
そに豊かになろうとする心が強くなって求める心に変化していく。
そして、その求める心をもった教師に様々なものを与えていく。
これが一番効率がよい。

それはやがて結果につながり、自信へと変わる。
そしてマインドスキルを高めていくことにもなる。

指導していくとふと冷静にさめた考えになることもある。
それは、働きかけに対してなんらリアクションを示さない教師が多いからだ。
所詮、資質の問題なのかと考えるのである。
資質がない教師にいくら物事を教えても無駄なのかと思えてきてしまう。

成長の度合いは次のことで決まるという。

資質✕環境✕本人の選択

なるべく資質の高い人間を選んだ方が後は楽になる。
指導者もやりがいがある。
指導したことがすぐに結果とみえるのだから。
資質が低い、資質がない、欲がない教師はもともとそういった価値観で生きてきたのかと考える。
そこそこほどほどの人生である。

このそこそこほどほどの考えは何も大人になって形作らたものではない。
子供の頃からそういう考え方で生きてきたのだ。
そこそこほどほどの中に人生がある。
教師の成長とは、挑戦の日々の中にあることを自覚すること。
それを自らの心で育むことが大事。

saitani

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