５歳次男の悪知恵に驚かされました

　５歳次男の悪知恵に驚かされました

　　　

　そのころの我が家は狭くて（今も狭いのですが・・・）
　私が熱を出してしまい寝込んでいる時のことです。
　次男が「お父さんだいじょうぶなのかなあー」と
　気を使っているようでしたが本当のところは
　アニメのビデオを見たいらしかったのです。
　しかし狭い我が家では
　ふすま１枚向こうにテレビがあるので母親に
　「お父さんが、具合が悪いから今日は静かにしてあげなさい。」
　と言われてしまいお父さんも心配だけどアニメもみたいと
　困っている様子でした。
　　

　　　

　次男は悩んだ末に母親に言いました。
　「ぼく、おとうさんに
　　ビデオみてもだいじょうぶかきいてくる」
　次男は私の寝ているところに来て言いました。
　「おとうさん、だいじょうぶ？　
　　ビデオみてもいいかな？」と。
　私は熱がありかなり苦しかったので
　黙って寝ているふりをしていました。
　私がずっと黙っているので
　次男はあきらめるかと思ったら・・・
　わざわざ私の顔の近くに耳を近づけてきて、
　「うん、うん」とか、うなづいているのです？　
　はて？　なんで？
　そして次男は、母親の所に戻って行きました。

　そして、こう言ったのです。
　「お父さんが見てもいいって！　
　　だけど、まだ具合が悪いから小さな声で見てねって。」
　・・・・・
　母親もそれを聞いて
　「それじゃあ、小さな声で見ようね」と次男に言いました。
　さっきの演技は、このためだったのね。
　５歳にしてこの悪知恵、いったい誰に似たんでしょうか？