これから冬の季節になると、ミカンは欠かせないものだ。
炬燵と🍊。 時代は変わっても、形は変わっても、日本人の家族のだんらんの象徴として、遺しておきたいと思う…。
私は、🍊を食べながら、いつも、古い童謡を思い出す。
昭和4年に、西城八十作詞・中山晋平作曲で発表された、「毬と殿様」という童謡だ。
てんてんてんまり てん手まり ♪♯…
参勤交代の殿様の大名行列の目の前に可愛い手毬が転がって…
拾いに行ったけな気な女の子は、無礼者…とばかり、手打ちにされる…
昔の童謡は、なぜか、怖いイメージが裏(本質)にある…
それでも、幼かった私は、そんな怖い話が隠されているとも知らず、🍊を食べると、紀州のお殿様の膝に抱かれてお国入りした手毬の光景が浮かんでくる。
祖母は、手先が器用な人だったので、裁縫の残り糸を集めては、可愛い手毬を作ってくれたものだ。
数え歌のような可愛い旋律のこの童謡は、ミカンとともに、ず~っと、心の中に残っている。🍊
祖母は遠州の生まれの人だと聞いていたが、何処で覚えたのだろうか…。