婆のたわごと♬

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舅の祥月命日🍎

2023-05-18 07:07:24 | 日記
主人の父が亡くなって、35年が過ぎた。
新婚旅行から帰宅すると、すぐに義父母・義姉との同居生活だったから、若夫婦二人だけの新婚生活なんて、全く、私にはなかった…。😢
その代わりと言っては何だが…。
家計全般、舅の元で過ごせていたから、金銭的な心配は全くなかった。
息子たちも、分不相応な私立の幼稚園に通わせていたし、ぺ~ぺ~のサラリーマンにしては、潤沢に暮らしていける主人だったし…。
私は、義父母のところにパートに出ている感覚だった。
それに、義父母は、年齢的にも高齢だったので、私とは、嫁姑の諍いはまるで無し。
結構、恵まれた嫁だった。

姑が逝ってからの5年間は、舅とは、実の父娘のように過ごした。
舅の病院通いも、友人達との会合も、常に寄り添っていた。
私は、実母を早くに亡くし、実父を一人ぽっちに暮らさせている状態だったから、舅との一緒の時間は苦痛ではなかったが、父を思うと、心が痛んだ。
胸をかきむしられるほど、一人の時間は寂しかった…と、後年、父はこぼした。
親不孝な娘だ!

舅とは、「娘さんですか!」と、はたから言われるほど、仲が良かった。
私が風邪をこじらせて寝込んでいるときなど、林檎をすりおろし、枕もとに持ってきてくれた。
塩をまぶす…と言うことを知らなかった舅の、林檎は真っ赤に変色していた。
でも、熱のある身には、冷たくておいしくて、何より、舅のやさしさに涙した。
母の日には、息子たちを連れて、花屋に行った舅。
自分が食べたくなると、庭の隅から、蕗やみょうがを、そっと、流しにおいておく舅。

私は、なんと恵まれていた嫁だったことか…。
最近は、つい、忘れがちな舅のことだが、今日一日は、舅の想い出に深く浸たろうではないか…。💐

コメント (8)
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