年取るとね~。 時間の観念が薄れてくるのね~。
365日、のべつ、日曜日。
曜日なんて、どこかへ飛んで行ってしまうのよ。
私なんて、病院の予約があるし、週一の体操はあるし…で、まだ、いいほう。
主人なんて、薬の管理から病院の予約まで、全部、人任せなもんだから、益々、ボケてくる。
言っても聞かないし…。
家族も、「もう、好きなことやらせておけよ!」と、そっけない。
人間、見放されたら、おしまいなのに…。
病院も、退院してから、主人が飲んでる薬は、胆汁の流れをよくする
「ウルソ」と、消化剤の「ビオフェルミン」だけ。
医師も見放した…ということなの?
今の主人は、どう見ても、癌患者に見える。
食事は、少量だけれど、きちんと取っているのに、どんどん痩せてきた。
主人の食べたいものだけ、食卓に載せる。
「あぁ~、あと3年は生きたかったな…。 親を超えなくては申し訳ないからね」
(主人の母親が81歳で亡くなっている)
「大丈夫! 憎まれっ子、世にはばかる…って言うから!」
私は、出来るだけ、主人を鼓舞するように、きつい言葉をかける。
夫婦二人が、一緒になって、落ち込んでいるのは良くない。
「頑張る」という言葉も、良くない。
何を頑張るのだよ…と、主人は言う。
ほんとうにそうだ…。
今、私にできること…。
常に、一緒に居ること。
ほかに、何があるだろう…。