宮崎,鹿児島県境にある新燃岳は9月7日の噴火以降,小康状態にあります。鹿児島気象台(http://www.jma-net.go.jp/kagoshima/)の火山概況によると,新燃岳北西の地下深くにあるマグマだまりには依然,マグマの供給が続いており,このマグマだまりから新燃岳に多量のマグマが移動すれば,再び噴火が活発化する恐れがあるとの見解を示しています。
新燃岳では噴火警戒レベル3が継続中で,火口から半径3キロでは立ち入り規制が続いています。
◇新燃岳(1,421m)
中岳の北西に位置し,霧島連山のほぼ中央にそびえる山です。頂上には,ほぼ円形の火口(直径約750m,深さ約180m)を有し,紺青のとても美しい水面は,直径約150m,深さ約30mの火口湖となります。山頂南側に溶岩の突出があり,遠くからラクダの背のこぶのように見えます。中岳と同じくミヤマキリシマの群落地で登山者も多い山です。
▼霧島連山
霧島連山は,高千穂峰(1,574m)・御鉢(1,408m),中岳(1,332m),夷守岳(1,344m),硫黄山(1,310m),韓国岳(1,700m),獅子戸岳(1,428m),大幡山(1,306m),甑岳(1,301m)と,今回噴火の新燃岳(1,421m) から形成されています。
▼2011年11月15日 海上自衛隊ヘリコプターからの観測
15日 (午前)に,海上自衛隊の協力を得て実施した上空からの調査では,前回(11 月8日)と比較して火口内に蓄積された直径600m程度の大きさの溶岩に特段の変化はなく,主に溶岩の北側及び東側から白色の噴煙が上がっていました。
出典:霧島山(新燃岳)の火山活動解説資料-福岡管区気象台 鹿児島気象台
http://www.seisvol.kishou.go.jp/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/fukuoka/11m11/505_111115.pdf
⇒⇒災害時支援資料(対象地域:霧島山(新燃岳)周辺)-鹿児島気象台
◆関連ページ
・霧島連山
・「日本ジオパーク」に認定
・霧島ジオパーク
・新燃岳 ブログ一覧
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