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夫婦は2つの人生のパラレルライン-弘兼憲史氏に同感 

2017-08-19 23:22:29 | 夫婦は他人

『島耕作』シリーズで知られる漫画家の弘兼憲史さんの新刊,『古希に乾杯! ヨレヨレ人生も、また楽し』は,ベストセラーの『弘兼流 60歳からの手ぶら人生』(2016年11月刊)の続編である。この本では,前作に続き妻とは程よい距離感をもって夫婦を続けるべき,と説き,なぜそうすべきかを,自らの体験を踏まえて述べている。

 

     
   

 

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 『弘兼流 60歳からの手ぶら人生』-はじめより-

 「常識」という棚にしまったすべてのものを一度おろして,ひとつひとつ吟味してみませんか。そうすれば,きっとこれからの人生に必要なものと必要でないものが見えてくるはずです。

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 適切な距離を保ち,奥さんに嫌われない  
         出典: 弘兼流 60歳からの手ぶら人生  159~160ページ
   
○奥さんに嫌われないための2つの心構え

 奥さんから自立し,嫌われないために,あなたが心がけることは2つあります。 それは,「奥さんとなるべく一緒にいないこと」,「お互いの距離を保つこと」。 距離が近づき過ぎると事故が起きる確率が高まるのは,人間もクルマも同じなのです。
 60歳にもなれば,子どもはすでに独立し,夫婦2人だけで暮らしている,というケースが多いと思います。
 2人きりになると,今まで目に入ってこなかったお互いの存在が自然と視界に入ってくることになります。
 すると,今までは気にならなかった短所やアラなどのマイナス面が急に目立ち始めたりします。               
 しかも,年を取ると互いに頑固になっていますから,ケンカになっても譲りません。そして,取り返しのつかない状況になってしまう。「もう2人だけなのだから,これからは一緒にいる時間を増やそう」なんて発想は,奥さんにとってはいい迷惑ですから,早いこと捨てることをおすすめします。
 奥さんとの距離を保つには,奥さんのテリトリーに侵入しないことが大事です。奥さんの行動にも干渉しないこと。

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 ┗━╋…   『古希に乾杯! ヨレヨレ人生も、また楽し』 -はじめより-

 人は人、自分は自分。幸せの尺度は社会通念が決めているのではなく、自分が決めるものです。
 次に今までの常識をくつがえしてみましょう。老後を豊かに暮らすことが本当に楽しいのか。ひとりで老後を過ごすことは不幸なのか。人間にプライドは必要なのか。家族団欒はいいことなのか。頭のいい人が幸せになれるのか。個人の権利が優先される社会っていいことなのか。世界トップレベルの長寿国ということは喜んでいいことなのか。                
 諸々の常識を自分の中で一度そしゃくして“俺流″ の常識を作ってみるのも楽しいのではないでしょうか。

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 ┗━╋…  夫婦は2つの人生のパラレルライン (p86)

●理想の夫婦像。しかし、交われば離れていく
 私は、これまで「夫婦は長い年月を支え合って生きてきた戦友のようなものだ」と随所で語ってきました。
 そして「「心同体」のような錯覚をすると、熟年離婚が待っているなどと少々怖い話もしてきました (笑)。
 たくさんの夫婦を見てきた今、あらためて思うのは、やはり夫婦というものはどこまでいっても2本の平行線(パラレル) のような関係にあるのが、理想的なのではないかということです。
 2本の線はいったん交われば、あとは離れていく一方です。同じ距離感を保っておこ恵み込苦言Jここが、夫  婦関係を長く続ける秘訣だと思います。


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