大分の百貨店トキハ,定休日を年3日増
日本経済新聞(2015/2/26)によると, 大分の百貨店のトキハ http://www.tokiwa-dept.co.jp/honten/ は3月から,本店(大分市)と別府店(同県別府市)の定休日を3月から年間5日から8日に増やす。
トキハの2014年2月期の売上高は 468億円(13年2月期比1.4%減)と,厳しい状況にある。4月16日には,JR大分駅に隣接する大型商業施設「アミュプラザおおいた」が開業する。
トキハは,定休日を3日増やすことで店頭の販売員の労働環境を改善。百貨店ならではの高度な接客サービスに磨きをかけることで,顧客の購入額の引き上げによる販売拡大を狙う。
池辺克城社長は,「従業員の士気が上がれば,営業日の販促の意識が高まる」と,減収を防ぐ手段を打ち出しやすいとしている。
◆トキハ -会社概要-
・創 立:昭和10年10月
・資本金:11億円
・売上高:468億円(平成25年度実績)
・従業員数:686名(男性:335名,女性351名)平成26年2月現在
・平均年齢:45.4歳(男性:48.3歳,女性:42.6歳)平成26年2月現在
・事業内容:百貨店業
・事業所:本店 :大分市府内町2-1-4 別府店 :別府市北浜2-9-1 わさだ店:大分市玉沢
>>>4月16日,JR大分駅に隣接する大型商業施設「アミュプラザおおいた」開業
※ 「アミュプラザおおいた」のフロアイメージ JR九州のHPより
「アミュプラザおおいた」が入る大分駅ビル「JRおおいたシティ」は,地上21階地下1階建。「アミュプラザおおいた」のほか,客室数190室の「JR九州ホテル ブラッサム大分」(8~18階)が入る。5~8階は駐車場,19~21階は天然温泉を使用する温浴施設となる。
大分駅直結の「アミュプラザおおいた」(大分駅ビルエリア)は,地上1階から4階の4フロア,約31,000㎡の売場面積でファッション,雑貨,飲食,食品など183店舗の都市型商業施設である。
地上1~4階の4フロアにファッション,雑貨,飲食,食品など183店舗が出店し,うち119店舗は大分初出店である。とくにファッション関連の店舗数は九州でも有数のスケールで,レディス・メンズ・キッズファッション62店舗,シューズ・バッグ・アクセサリー・コスメなどのファッション雑貨37店舗が出店する。飲食店も県外の話題店や地元の人気店,子供連れでも気軽に利用できるフードコートなど,計38店舗が集結。1階には,大分の食材を使用した地産地消メニューや100円メニューを全店にそろえた居酒屋横丁を設ける。
10スクリーン約1,800席を備えるTOHOシネマズのほか,東急ハンズ,無印良品,紀伊國屋書店といった有名店も出店。
>>>営業日に関する百貨店業界の取り組み
百貨店は,総合スーパーやショッピングセンターの営業日・営業時間の拡大に対抗して,定休日を廃止したり営業時間を延ばしてきた。その一方で,ローコスト経営の観点から,正社員を減らし,パート社員を増員という人事政策をとっている。
三越伊勢丹ホールディングスが2013年度に伊勢丹新宿本店(東京・新宿)など首都圏で2月と8月に定休日を定めるなど見直しているが,減収への懸念から,定休日,営業時間の短縮に関しては,及び腰である。
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