>>>安愚楽牧場,「自転車操業」の疑い-
報道によると,和牛オーナー制度で出資者を集め,現在は民事再生手続き中の安愚楽(あぐら)牧場(栃木県)では,遅くとも5年前には新たな出資金で既存の出資者向けの配当などを調達し,「自転車操業状態に陥っていた」疑いが強いと,財務諸表を検討した複数の専門家が指摘している。
1)自己資本比率が低く資本の大半はいずれ出資者に返還する必要があるもの
2)現金が減少する一方で固定資産が増加し,資金繰りが悪い-などから
「オーナーを募集し続けると,必然的に簿外債務が膨らむ構造」であり,「出資が増えると,それ以上の金が必要になる事業方式だった可能性が高い」と分析している。
◆安愚楽牧場-:景品表示法違反の疑いで消費者庁が調査
「安愚楽牧場」について,後藤斎・副消費者担当相は5日,景品表示法違反の疑いで調査を始めたと明らかにした。同庁は資料を分析して経営の実態解明を進め,行政処分の必要性を検討する。
▼景品表示法
景品表示法は,商品の広告などで誇大表現や虚偽表示により不当に顧客を勧誘することを禁じている。
▼和牛オーナー制度
和牛オーナー制度は,安愚楽が雌の繁殖牛を1頭当たり300万~500万円程度でオーナーと呼ばれる出資者に売却し,数年後に買い戻す仕組み。飼育は安愚楽が担当し,その間に生まれた子牛を売却して,年3~4%程度の配当が得られると宣伝し,約7万人の会員を集めたていた。
同社は破綻の最大の理由について,昨年発生した口蹄(こうてい)疫や東京電力福島第1原発事故による経営悪化としている。
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