富士通は半導体事業の再編を急ピッチで進めているが,富士通グループ会社の「富士通インテグレーテッドマイクロテクノロジ九州工場」(薩摩川内市入来町)の工場閉鎖が,来年3月閉鎖の予定が,今年10月に前倒しされる見通しである。
九州工場(鹿児島県薩摩川内市)を閉鎖するほか、岩手工場を自動車部品大手のデンソーに譲渡し、同12月に会津など後工程3工場を半導体製造会社のジェイデバイス(大分県臼杵市)に売却している。
同社は,半導体のマイコン(マイクロコントローラ)事業を、米半導体メーカーのスパンションへの売却に向けて最終段階にある。
今年2月に半導体事業の構造改革費用として、1120億円の特別損失の計上を発表。13年度決算予想は、950億円の最終赤字に下方修正した。このうち半導体を含むデバイスソリューション部門の売上高は前年度比7.6%減の5400億円、営業損益は120億円の赤字の見通しである。