「我が前に桜島あり西郷も大久保も見し火を噴く山ぞ」
有村溶岩展望所の歌碑に刻まれた,大河ドラマ「天と地」「風と雲と虹と」の原作者で歴史作家・海音寺潮五郎の歌です。なんと,気宇壮大な歌でしょうか。
鹿児島県出身(当時の大口村(現・伊佐市)生まれ)の直木賞作家、海音寺潮五郎(1901~77)を顕彰する財団法人海音寺潮五郎記念館(東京)は,出身地の鹿児島県の自治体などに著作権や原稿を譲り、計3億5000万円を寄付した。
海音寺は鹿児島県旧大口村(現伊佐市)出身。海音寺潮五郎記念館(東京都世田谷区)が昨年末、運営費の確保が難しいことなどを理由に閉館したため、運営する財団法人の役員だった遺族らが、ゆかりの自治体などへの寄付を決めた。
長男で財団理事長だった末冨千橿(ちかし)さん(81)は「海音寺の文業を後世に伝え、歴史文学の振興を図るという財団の志を引き継いでほしい」と語っている。
財団の解散にあたり、基本財産から同図書館へ1億円、鹿児島市の施設を管理するかごしま教育文化振興財団へ1億円と海音寺作品の著作権、かごしま近代文学館(同市)に関係資料、伊佐市へ約1億5千万円、鹿児島大学へ東京記念館の建物を寄付。23日に伊佐市、24日は鹿児島市役所でも贈呈式があった。
>>> 海音寺潮五郎記念館:鹿児島市に1億円寄付 「顕彰事業に役立てて」
鹿児島県出身(当時の大口村(現・伊佐市)生まれ)の直木賞作家、海音寺潮五郎(1901~77)を顕彰する財団法人海音寺潮五郎記念館(東京)が、鹿児島市に1億円を寄付した。この1億円は基金の一部という。かごしま近代文学館(城山町)が所蔵する海音寺の文学資料の整理に充てられる。
海音寺潮五郎は,「武道伝来記」「天と地と」「西郷隆盛」などの代表作がある。文学館には生前の海音寺の原稿や筆記用具、新聞の切り抜きなどの資料が寄託されていたが,これらが寄贈された。
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┗■ ● 海音寺 潮五郎 かいおんじ ちようごろう ●
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海音寺潮五郎(本名・未冨束作すえとみとうさく)は、1901(明治34)年、鹿児島県大口市に生まれました。県立加治木中学枚(現・加治木高校)時代から、小説などを書いて雑誌に投稿。国学院大学卒業後は国語教師となりましたが、1929(昭和4)年、「うたかた草紙」が懸賞小説に入選。1936(昭和11)年に「天正女合戦」「武道伝来記」で直木賞を受賞。以後、歴史小説を次々と世に送り出しました。
1969(昭和44)年、「夫と地と」がNHKの大河ドラマとなり、人気沸騰のさなか、新聞・雑誌からの引退を宣言。那須の別荘にこもって、ライフワークである長編史伝『西郷隆盛』の完成に全力を注ぎました。しかし、1977(昭和52)年、未完のまま倒れ、76歳でかえらぬ人となりました。
▼鹿児島県立図書館 「海音寺潮五郎コーナー」
鹿児島県出身の歴史小説家海音寺潮五郎のゆかりの品を集めた鹿児島市の県立図書館の展示コーナーがあらたに100点以上を加えてリニューアルしました。
「天と地と」や「悪人列伝」などの作品で知られる海音寺潮五郎は明治34年にいまの伊佐市に生まれ,歴史上の人物や事件などをわかりやすく書いた作品を数多く残した歴史小説家です。
鹿児島市の県立図書館には栃木県の海音寺潮五郎記念館から寄贈された海音寺の愛用品などを集めた展示コーナーがあり,2012年11月初めに新たに寄贈された115点が加えられました。
リニューアルの中心は,栃木県那須塩原市の別荘にあった海音寺の書斎が再現されたコーナーで,長年にわたって作品の執筆に使っていた机やいす,筆記用具などが置かれていた向きまで正確に展示されています。
また海音寺は作品の執筆のとき以外でも短歌や俳句,それに手紙を筆で書いていたということで,当時愛用していた数多くの筆も展示されています。
天と地と(上) [ 海音寺潮五郎 ] | 天と地と(中) [ 海音寺潮五郎 ] | 天と地と(下) [ 海音寺潮五郎 ] |
大河ドラマ | ||
10世紀中頃、華やかな藤原権勢の世に弓引いた坂東の風雲児・平将門と西海の雄・藤原純友。 |
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うまい焼酎づくりに欠かせないのが良質の水と米,そして薩摩芋。鹿児島県伊佐地方(大口,菱刈)は,美味で知られる伊佐米の産地であり,清流,寒冷な気候など自然環境にも恵まれている。そんな恵まれた環境で生まれたのが『伊佐焼酎』。
伊佐の11の蔵元が協業組合として統一ブランド『伊佐錦』の大口酒造を,1970年に創業。大口酒造の創業時,伊佐出身の海音寺潮五郎は,次のような賞賛の書簡をよせています。
「薩摩の焼酎は,日本一…,いな世界一である…。その薩摩焼酎の中で伊佐郡の焼酎を最上とするとは,鹿児島県内の定評である…。僕のふるさとの焼酎なのである」。
厳しくも優しいその味わいが,薩摩出身の文豪を魅了したのであろう。その銘酒,「伊佐錦」の書体もまた,海音寺潮五郎によります。
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