天丼を販売する外食チェーン「天丼てんや」は，ロイヤルホールディングス（本社福岡県福岡市博多区） https://www.royal-holdings.co.jp/ 傘下のテンコーポレーションが運営する。同社は1989年に創業，八重洲地下街に1号店を出店である。現在は，首都圏1都3県（東京，神奈川，埼玉，千葉）を中心に全国に206店（直営150店，フランチャイズ56店），海外に24店，計230店を展開する（19年6月末時点）。店舗数は今後も国内・海外ともに増やし，20年には300店以上に広げる方針。
ロイヤルHDは，持続的な成長に向けて，業務の効率化と利便性を追求し，ロボットや先端機器を活用した新業態の開発に取り組んでいる。傘下の天丼店「大江戸てんや」は，完全キャッシュレスのセルフタイプ型のチャレンジ店舗「大江戸てんや」を2018年10月に東京・浅草にオープンした。同店は，業務効率化と共に，従業員満足度と顧客満足度向上につなげることを目指している。
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┗■ 「天丼てんや」キャッシュレス・セルフサービスの実験店を出店－
「大江戸てんや」では現金が使えず，支払いはクレジットカードなどキャッシュレス決済に限定。金銭授受やレジ締め精算の手間を省いた。注文はタブレット端末で受け付け，注文情報は厨房のモニター画面に表示する。なお，調理された商品は客が受け取りに行き，食べ終わった後の食器も客が返却する。こうしたセルフサービスの徹底により，配膳の手間を省く。
厨房の3箇所（揚げ場、盛り場、セッティングカウンター）へキッチンディスプレイを設置。従来はオーダーを店員がハンディターミナル（注文端末）で入力し、キッチンは伝票を確認して調理、味噌汁や麺のセッティングは料理が出来あがるタイミングで厨房からの声掛けにあわせて行っていました。今回開発したキッチンサポートシステムにより、ディスプレイには商品名ではなく調理指示を表示し、商品ごとに必要な天ぷら食材の組合せや数、盛り付け方法をイラストで表示するなど、シニアや外国人の方など多様な人材が働きやすいユニバーサルな環境づくりを推進します。人材の短期戦力化を実現するとともに、天ぷらの品質向上につなげる。
■消費税増税でも「価格据え置き」という決断
「天丼てんや」は，今年10月の消費税増税に伴う値上げに関しては，2018年1月の値上げによる客離れの影響から脱していない状況から，天丼など一部商品の税込価格を据え置き，店内飲食を実質値下げする方針である。
今後まず焦点になるのは，消費増税が実施される10月以降の既存店業績の動向だろう。てんやでは，売上比率の3割程度をテークアウトが占めているという。軽減税率により，持ち帰り商品の需要の高まりが予想されているため，売り上げ増が期待できるだろう。実質値下げと持ち帰り人気でてんやは復活なるか，注目される。
この項（明日に）続く－
>>>株式会社テン コーポレーション（天丼・天ぷら専門店「てんや」等の運営
設立： 1989年（平成元年）4月
所在地： 東京都台東区浅草一丁目10番2号
代表者： 代表取締役社長 村松 益次
事業内容： 天丼・天ぷら専門店「てんや」等の運営
>>>ロイヤルホールディングス 沿革
1951年：日本航空国内線の営業開始と同時に福岡空港において機内食搭載と喫茶営業を開始，福岡市堅粕で製菓・製パン業を開始，株式会社ロイヤルベーカリーを設立
1953年：福岡市東中洲にレストラン「ロイヤル中洲本店（現花の木）」を開業，有限会社ロイヤルを設立
1954年：ロイヤル株式会社(資本金1,000千円)を福岡市東中洲に設立
1975年：東京証券取引所市場第二部に上場，東京都世田谷区桜新町に東京本社(現東京本部)を設置
1983年：東京証券取引所市場第一部及び大阪証券取引所市場第一部に指定
2005年：江頭匡一創業者逝去，持株会社制に移行し，会社名を株式会社に変更
2016年：天丼てんや，国内外合わせて200店舗達成
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