産経新聞の報道によると,鹿児島県阿久根市の竹原信一市長は4日,仕事始め式のあいさつで「今年は私のやり方を加速する。命令に従わない職員には辞めてもらう」などと宣言し,市政運営方針に不満を抱く職員の動きを牽制(けんせい)した。
*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆
竹原市長の言動は,過激的である。昨年末には,氏のブログの内容が,「障害者に対する思いやりに欠ける」として,論議をよび,批判された。
また,市職員全員の給与明細の公開,市職員のベースアップの凍結,市長が掲示した張り紙をはがした職員の懲戒解雇,市職員組合(労組)に対しての市役所施設からの退去要請,さらには地方紙記者に対する「あかんべ事件」,自身に対してのリーコールに対抗しての議会解散,・・・・・・・と,話題はつきない。
竹原市長の独善的行動,人の尊厳を踏みにじるとも受け取られかねない言動など,一部賛同できない点はある。だが,基本的には竹原市長の市政運営と考え方には共感を覚える。
どうして,竹原市長はこうした過激な行動をとっているのであろうか。彼の思考回路が狂ってはいない。竹原市長のプログ「さるさる日記」や阿久根市のHP,「市長の部屋」での主張は論理的で正論が貫かれている。
そこからは,「いま,市民も企業も,そして行政も国に頼る総ぶら下がり状態にある。権利ばかりを主張するのでなく,自己責任,自立の精神をもって行動しなければならない。その結果責任は自分でとるべき」との姿勢が読み取れる。
また,市長の行動の背後には,故郷をそして日本を愛する故のやむにやまれぬ思いがある,と私は推察する。
(この稿,続く)
▼関連ブログ 阿久根市長
「ブログ市長」 竹原氏-裁判で2連敗
再選おめでとうございます 阿久根市長 竹原信一様
前職と新人 立候補 鹿児島県阿久根市長選
鹿児島県阿久根市 市議選を告示-出直市議選 5
鹿児島県阿久根市 市議選を告示-出直市議選4 (注目される投票率 )
鹿児島県阿久根市 市議選を告示-出直市議選3 (市財政の現状)
鹿児島県阿久根市 市議選を告示-出直し市議選 2
鹿児島県阿久根市 市議選を告示-出直し市議選
鹿児島県阿久根市長のブログ騒動
鹿児島 阿久根市議会を解散 市長が不信任議決に対抗
★ANA 航空券予約と宿泊予約が一度にできる★
***::: :::::****** ******:::::
◆新刊が12月20日に出ます。--消費も市場も縮むなか黒字を続ける小売・サービス業がある。キーワードは「自社分析」「個性化」「人材」そして「近場ニーズ」だ。安売り・値下げを競う消耗戦からいち早く抜け出した個性派企業に学ぶ生き残り戦略。
「身の丈」を強みとする経営 | |
小林 隆一 | |
日本経済新聞出版社 |