東京商工リサーチ
http://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/2009/1199565_1623.html
2009年発表のデータであるが,東京商工リサーチによると,同社の企業データベースから抽出した創業100年超え企業数(個人企業、各種法人を含む)は,2009年9月30日時点で2万1,000社にのぼり,全体に占める構成比が0.98%である。
創業年代別では,明治以降の創業が1万7,238社(構成比82.0%)で8割を占めるが,奈良時代までさかのぼる企業もみられた。また江戸時代創業は3,496社(同16.6%)だった。時代区分では,明治30年から39年までの創業が5,631社と最も多く,次いで明治20年から29年までが4,250社、明治10年から19年までが2,686社である。
このうちで,宗教法人を除いて創業が最も古いは,寺社建築工事の金剛組(大阪府)の578年。
◆長寿企業の特徴
なお,レポートでは「日本型経営」の見直し機運が高まっているとし,日本型経営の長所は、創業100年超えの長寿企業で随所に見られる,とコメントしている。
具体的には,①「本業を重視しながら、時代に合わせて変化する柔軟性」,②「身の丈にあった経営」,③「従業員重視の信頼経営」が挙げられるが、このほかに創業当初の家訓や,社是などを保持しているところも多い,と分析している。
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『 「身の丈」を強みとする経営』(日 本経済新聞出版社刊)。本書は,性急な業容拡大は弊害が多いとして,堅実な発展を目指して,自らの分を知り,ライバルの動きに惑わされることなく,マイ ペースを貫きながら存在感を発揮するという経営姿勢を貫く経営姿勢を「身の丈経営」とし,縮小の時代の小売業経営のあり方を考察しています。
セブン-イレブンに関しては,第2章「独自性を元に絶えざるイノベーションで客層を拡大」,第3章「業種・業態の垣根が融け融合の時代へ」などで取り上げています。
「身の丈」を強みとする経営―縮小の時代に勝つ「新リージョナルマーケティング」 |
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小林 隆一 | |
日本経済新聞出版社 |