Jリーグの13年度、赤字・債務超過ともに11クラブ、全40クラブ中
サッカーのJリーグが発表した「2013年度Jクラブ経営情報開示」によると、全40クラブ(J1=18クラブ・J2=22クラブ)のうち当期純損益が赤字となったのは11クラブである。また、債務超過に陥ったのは11クラブである。
このうち,九州を本拠地とする当期赤字のクラブは,鳥栖,福岡および長崎の3クラブである。また,債務超過のクラブは,大分,鳥栖,熊本,福岡および北九州の5クラブである。
横浜M、神戸、大分、栃木、群馬など債務超過を抱える11クラブのうち、福岡以外は解消のめどが付き、ライセンス交付の見通し。
クラブ | |
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当期赤字 | 神戸(3億7000万円)、鳥栖(2億9900万円)、福岡(8700万円)、名古屋(7800万円)、東京V(7000万円)、G大阪(6300万円)、栃木(4700万円)、清水(4000万円)、群馬(1800万円)、湘南(1100万円)、長崎(1100万円) |
債務超過 | 神戸(16億2200万円)、横浜FM(6億7700万円)、大分(3億6400万円)、鳥栖(2億700万円)、岐阜(9300万円)、栃木 (6300万円)、熊本(6100万円)、群馬(5600万円)、札幌(3100万円)、福岡(2800万円)、北九州(1100万円) |
*括弧内の数字は赤字額または債務超過額。赤字・債務超過ともに額が大きい順。
前年度に比べ、赤字だったクラブは12クラブから減少した一方、債務超過に陥っているクラブは9クラブから増加する結果となった。クラブチーム の経営健全化に向け、2012年度から3期連続で赤字を計上した場合、もしくは2014年度までに債務超過を解消できない場合はリーグ戦に参加できない。
>>>2013年度Jクラブ経営情報開示
http://www.j-league.or.jp/release/000/00005923.html
JリーグはJクラブ経営の透明性向上のため、2005会計年度分より、クラブ別の個別経営情報を発表し、2006会計年度からは、全クラブの全ての項目が開示となりました。
Jクラブ経営情報開示の概要は、以下の通りです。
【2013年度Jクラブ経営情報開示概要】
注:J1が18クラブ、J2が22クラブ、計40クラブの経営情報
- J1 1クラブ当たりの平均営業収入 ・・・ 30億7,800万円(前年比97.6%)
- J2 1クラブ当たりの平均営業収入 ・・・ 10億9,000万円(同116.4%)
- クラブ別売上高規模分布表で見ると、J1・J2合わせて営業収入30億円以上のクラブは12クラブ(前年比±0)となり、そのうち営業収入40億円以上のクラブは4クラブ(前年比+2)となった。
- 広告料収入(1クラブ当たり)
・・・ (J1)14億1,700万円(同101.3%)
・・・ (J2) 5億3,300万円(同118.1%) - 入場料収入(1クラブ当たり)
・・・ (J1)6億9,300万円(同104.5%)
・・・ (J2)1億7,900万円(同116.2%)
※端数調整による若干の誤差があります
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>>>経営危機のロアッソ熊本に県が増資へ
サッカーJ2のロアッソ熊本の運営会社が、債務超過に陥り、Jリーグの参加資格を失うおそれが出ている問題で、熊本県は、運営会社の増資計画応じて300万円の増資を行う方針を決めた。
ロアッソ熊本の運営会社、アスリートクラブ熊本は、ことし1月末の決算で、およそ6100万円の債務超過が明らかになり、来月中に解消できる見通しをJリーグ側に示さなければ参加資格を失うおそれが出ている。
会社側は7000万円の増資を計画し、株主やスポンサーに支援を呼びかけましたが、今月2日の中間報告の時点で内定したのは4450万円にとどまり、その後、県と熊本市にもそれぞれ300万円の増資を要請していた。これについて蒲島知事は,要請通り増資を行うため9月の定例県議会に予算案を提案する方針を示した。
理由について蒲島知事は、運営会社の経営面での改善が見られていると強調した上で、「債務超過という一時的なことで、リーグに参加できなくなのは大きな損失だと考えた」と説明した。
一方、熊本市の幸山市長は、23日の定例の記者会見で今月11日に、運営会社側から増資を要請されたことを明らかにした上で、「運営会社が行っている募金運動や民間への増資要請の状況を見ながら、市としても前向きに検討したいと思っている」と述べた。
今回の増資計画をめぐっては、筆頭株主の一つの県町村会が、経営難の度に増資に応じてきたことなどを理由に、今回は応じない方針で、ロアッソは引き続き経営の抜本的見直しが求められることになる。。
>>>「アビスパ福岡」が債務超過を問題視 ライセンス交付暗雲
サッカーJ2リーグに所属するクラブチームの「アビスパ福岡」は、広告収入の落ち込みにより4期連続での赤字と厳しい経営状況に追い込まれている。
アビスパ福岡は、クラブの存続を最重要課題として収益改善に取り組むととしている。