鹿児島の小売業界の勢力を経営規模,マネジメント体制からグループ化すると,地域百貨店の山形屋,イオン九州,アミュプラザ(JR九州)といったショッピングセンター,さらにはヤマダ電気,ケーズ電気といった大型家電専門店チェーン,書店の紀ノ国屋,丸善といった全国チェーン,ホームセンターのナフコとコメリ,ドラッグストアのコスモス薬品といった本部集中経営のチェーンストアなど,いわゆる大規模企業が第1グループと言えよう。
第2グループとしては,ファミリーマート(エリアFC),サンクス(エリアFC),ローソン,セブンイレブン,ココストア・エブリワンなど総店舗数400を超えるコンビニエンスストア業態がある。
第3グループとして,過疎地における大型店24時間営業で全国的にも知られるA-Zストア(阿久根市),DIYの品ぞろえを追求し,ばら売りという独自性を持ち,昨秋には鹿児島市内への出店を果たしたハンズマン(宮崎県都城市http://www.handsman.co.jp/といった地元資本で大型店指向の企業に分類できる。
この第3グループは,いわば鹿児島県流通業界の第3勢力である。10年先を見据えて予測すると,現状の体制を維持しての企業存続は,難しいであろう。早晩,全国ネットのチェーンストアの傘下入りか,企業規模の縮小をせざる得ないであろう。なぜ,そういうかというと,この2社のビジネスモデルのお手本(先行指標)でもあり,日本一のホームセンターと言われ続けてきた「ジョイフル本田」(http://www.joyfulhonda.com/本社・茨城県 土浦市)の不振,さらには三菱商事系列の投資ファンド傘下入りの経緯にある。
【phote:ジョイフル本田千葉ニュータウン店 同社HPより】
ジョイフル本田の強みは収益力、売上をつくる力は,他社を圧倒する。巨大であり、それでいて地域に密着した店舗の集客力には目を見張るものがある。顧客を引きつける店舗展開を基盤とする経営は、ジョイフルの大きな強みといえよう。
だが,企業の持続的発展に不可欠な店舗運営のシステム化,内部統制,そしてトップマネジメントの後継者問題を含め人材面に課題を抱え,三菱商事系列の投資ファンド傘下入りとなった。この構図は,図らずもA-Z,ハンズマンの2社にも当てはまるのである。
(この稿,続く)
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楽 天 |
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う・・・・・・・・ん、
「地方」と「都市」の金銭感覚って、ヒトクチでどうこう~言えるようなものでなく。
鹿児島から首都圏千葉に“上京”してきた独身オジサンの感覚として。イヤ、千葉に出て来たからといって、収入が二倍になったわけでは決してありませんが、でも、
“一息つけたな・・・・(暮らし自体は楽になった)”
というのが、実感であり。
ですから・・・・・
なんと言ってヨイノヤラ・・・・。
“まずは、ナニハトモアレ、マイカー”
という地方の生活感覚って、なかなか難敵であるかな・・・・と思います。
小林先生は、鹿児島と首都圏を行き来されて、どのように思いますでしょうか??