地域差,地域格差についてを調べているうち,「鹿児島の方言」について興味ある文献が目にとまりました。
私が縁あって,鹿児島へ足繁く通うようになったのは50歳の頃からです。かれこれ20年になります。その間,胸につかえていたことがあります。それは,鹿児島の人の話の進め方には地域特有の何かがありそうだという,漠然とした思いです。
鹿児島訛というか鹿児島の人と話をしていると,語彙やアクセントではなく,話の進め方そのものに,違和感を覚えました。なにか話し方が独特であると私には,思えたのです。
それが,『ことばと地域差』 国立国語研究所刊 を読んで,「なるほど,そうだったのか」と納得し,積年の胸のつかえがとれました。参考までに,そのくだりを下記に書き添えます。
※鹿児島の老舗デパート 山形屋
>>>コラム 鹿児島弁は隠密対策?
「鹿児島方言は江戸時代,公儀隠密に対する藩の対策だった」と言われることがあります。では鹿児島方言は,秘密にしたい話の内容をさとられないため,新たに作られた,新造の言葉だったのでしょうか。
そうだとすると言葉の音そのものの特徴(音韻や音声)や,それ以外の面(語彙や文法)でも「ある一定の地域において」という条件の下,独特な「ことば」の体系を人工的につくったということになります。また,ある一時期を境にそれまで見たことも聞いたこともない,他に似ているもののない独特の方言が,歴史的に突如出現したことになります。
この間題については,すでに鹿児島方言の特徴を詳細に検討した研究家が結論を述べています。
「他県にも鹿児島方言と同じようなことばがあること,鹿児島方言の発音が他の方言と規則的に対応していること」から「人々が毎日ことばを使っているうちに自然と変化が起こって,結果として現在のような鹿児島方言ができあがった,ということなのです。」(『日本のことばシリーズ46鹿児島県のことば』木部暢子「あとがき」(1997年,明治書院))。
さて世界の言語の中で,だんだんにできたのではなく人工的につくられた言語としては,人工国際語であるエスペラントが有名です。これは世界共通語をめざした実在の言語です。
一方,井上ひさし作の戯曲『国語元年』(1986年,新潮社)には,方言をもちよって文明開化語をつくろうという場面があります。全国共通語が必要とされたその時代の状況を象徴的に表していますが,架空の設定のようです。
同じ文芸の中で,吉村昭「深海の使者」(『文芸春秋』1972~1973年)には,太平洋戦争時に天津やドイツで,国際電話による会話を盗聴されても意味の分からない鹿児島方言が暗号として使われた,という話があります。これは小説執筆に際し,作者が実際の担当者から取材をして得た,事実に基づく部分だそうです。
鹿児島弁があらたに作られたものではないにしても,隠密は鹿児島弁を解さないで難儀したか,猛勉強を強いられたのかもしれません。
出典: 『ことばと地域差』 国立国語研究所刊 p26
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┗■ これからのエリアマーケティング -読売IS 「Perigee」掲載
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http://www.yomiuri-is.co.jp/perigee/feature16.html
こ れまでのエリア・マーケティングの成功事例が成り立たなくなっている。エリアという概念が希薄なネット通販の普及や人口減少による市場の縮小が、必要と される店舗の条件を変えてしまったことが原因だ。産業能率大学マネジメントスクールで長年エリア・マーケティングセミナーを担当する小林隆一氏に、これか らの小売業に求められるエリア・マーケティングの視点を聞いた。
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産能マネジメントスクール
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開講日程 | 第60回 2014年12月09日~10日 |
ねらい |
1.支店・営業所のエリア単位での市場分析と、それに基づく具体的な営業計画の立て方を学ぶ |
概 要 |
地 域別に販売組織を組んでいる企業の方々が参加対象です。自社の特定エリアの活性化策を実際に策定する演習を通して、「地域対応のマーケティング」の実践的 進め方を学んでいただきます。お客様の現状、ニーズ、具体的に欲している事柄をひとつひとつ明確にしていくことによってマーケットセグメンテーションを見 直し、営業活動や販売促進のあり方を再構築します。 |
特 徴 | ・ SWOT、PPMなど基本的なマーケティング戦略手法を織り交ぜながら、ワークシートに戦略を整理していきます ・ 他社事例や作られたケースではなく、自社・自身の担当エリアを題材にしてワークを進めます ・ 生産財と消費財、メーカーと小売業でワークシートを分け、それぞれの業種業態の特徴に合った形で戦略策定の検討ができます ・ アメリカや東南アジアなど一部の海外市場についても、地域データなどを提供し対応していきます |
プログラム | 1.地域(エリア)対応の営業戦略とは何か 2.地域対応の営業活動成功のための条件 3.営業活動の現状を把握する 4.エリア(地域)分析 5.業績向上に向けての課題抽出 6.営業活動の方向性を決める 7.エリア(地域)対応の営業計画立案 8.実績・目標管理 |
参加費:75,600円 講師:小林 隆一 お問い合わせ先:産能マネジメントスクールへ 0120-113644 会場(東京・代官山) |
産能マネジメントスクール
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開講日程 | 第69回 2015年02月05日~06日 |
ねらい |
1.対象業務の分析から作成といったマニュアル作成の一連の手順を学習する |
概要 |
各 業務には必ず何らかの関連があり、担当者の間で共有化されなくてはならない部分が存在しています。また、担当者がいつ変わっても、その業務が滞りなく遂行 されるよう常にマニュアルの整理が必要です。このセミナーでは、各業務の内容や流れなどを分析、整理して文書化し、職場全体の仕事を見える状態にする方法 を学びます。 |
プログラム | 1.時代が求めるマニュアルの役割 2.業務マニュアルのつくり方 3.業務分析で仕事を洗い出す ・業務分析で仕事を細分化し、階層構造で示す ・業務分析2つの視点(大から小へ,小から大で) ・業務体系図で仕事の全体像を体系的に把握 ・機能情報関連図で仕事同士の関連性を把握 4.わかりやすく読みやすいマニュアルの作り方 |
特徴 | ■ 「マニュアルの企画 - 対象業務の分析 - 作成」の一連の手順を習得し、「業務マニュアル」を作成しお持ち帰りいただけるよう講義4割、演習6割の実務重視のプログラム編成で実施しています ■ 国際化時代に対応し、国際的な分析手法WBSを取り入れての業務分析の実務を解説します ■ WBS(Work Breakdown Structure)とは、プロジェクトで実施する作業を細分化し階層構造で示した表のことです |
参加費:75,600円 講師:小林 隆一 お問い合わせ先:産能マネジメントスクールへ 0120-113644 会場(東京・代官山) |
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セミナー Q and A (セミナーで何を知り,実務にどのように役立つか) |
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