「感染拡大を防ぐため、不要不急の外出を控えてほしい」──2月16日、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議で政府はこう国民に呼びかけた。
クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の状況から明らかなように,新型コロナウイルスは感染力が非常に強く、感染しているけれど免疫力で抑えて発症していない人や、発症しても極めて軽症の人がかなりいると考えられる。すでに日本では感染経路のわからない人が続出していることからも,感染者が街中に存在しているともみられる。
一部の専門家は,「ウイルスは保持していても発症していない人が大勢いて,すでに蔓延している」と,警鐘を鳴らす。特に,東京,大阪,福岡といった人口密度が高い都市は人混みなどを介して,感染拡大の危険度が高いという。この先の最悪のシナリオは都市閉鎖である。
◆他人事ではない--武漢の都市封鎖--
武漢は死者17人が出た1月下旬に感染拡大を防ぐために街を封鎖した。街から人気が消え,電車やバスなど公共交通機関はストップ,幹線道路は封鎖されて市外に出られないという。日本でも感染爆発をきっかけに都市封鎖が現実になる恐れは否めない。
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┗■ ウイルス汚染による都市閉鎖を予知,小説「首都感染」--1万部を増刷--
二〇××年、中国でサッカー・ワールドカップが開催された。しかし、スタジアムから遠く離れた雲南省で致死率六〇%の強毒性インフルエンザが出現! 中国当局の封じ込めも破綻し、恐怖のウイルスがついに日本へと向かった。検疫が破られ都内にも患者が発生。生き残りを賭け、空前絶後の“東京封鎖”作戦が始まった。
講談社は3日,フィクション小説の文庫版『首都感染 (講談社文庫)』(作家・高嶋哲夫著)を1万部増刷した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け,「予言の書」とも評されている同書への注文殺到から,異例の対応を取った。
『首都感染』は,中国でのサッカーW杯開催中に同国内で高致死率の新型インフルエンザ・ウイルスが現れ、首相が感染拡大阻止のために東京封鎖を決断するフィクション。2013年に文庫化され,9刷で累計約3万5000部のロングセラーである。新型コロナが世界的に拡大すると「中国」「新型」「首相」など現実との多くの共通ワードが含まれることもあって「予言の書」としていま注目を集めている。
講談社は,2000部の重版を2度行ったが,今週になってさらに問い合わせや注文が殺到したため,一気に1万部の増刷に踏み切った。単行本発表から10年が経過してからの重版1万部は極めて異例という。
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『首都感染 (講談社文庫)』は,ウイルスがどのように感染していくかを知ることのできる書である。多くのデマ情報も飛び交う中,情報の整理と最悪の事態を想定しての心の準備に役立つ。
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