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日置市には,薩摩焼宗家沈 壽官(ちん じゅかん)の工房がある。
薩摩焼の振興に尽力し、焼き物を通じた日韓交流にも貢献した十四代沈寿官(ちん・じゅかん、本名・大迫恵吉=おおさこ・けいきち)さんが16日、肺炎のため死去した。92歳。
私は数回,鹿児島・日置市の沈 壽官工房をお尋ねしています。工房には,最後に伺った時,運良く十四代沈寿官さんがおられ,お茶をいただきながらしばしの間,お話しできた。そのとき,セットの珈琲カップを買い求めたが,品物に添えて揮毫いただいた。今となっては,貴重な記念品である。
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新装版 故郷忘じがたく候 (文春文庫) |
16世紀末、朝鮮の役で薩摩軍により日本へ拉致された数十人の朝鮮の民があった。 以来400年、やみがたい望郷の念を抱きながら異国薩摩の地に生き続けた子孫た ちの痛哭の詩「故郷忘じがたく候」。他、明治初年に少数で奥州に遠征した官軍の 悲惨な結末を描く「斬殺」、細川ガラシャの薄幸の生涯「胡桃に酒」を収録 |
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文藝春秋刊 司馬 遼太郎著 |
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 小松帯刀の琵琶 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「幻の宰相」と呼ばれた小松帯刀。幕末の混乱期に,薩摩藩の家老として数々の功績を残しつつ,明治3年 36歳の若さでに若くして亡くなったことを惜しみ,いつしか呼ばれるようになった小松帯刀の代名詞である。
尚五郎と名乗っていた青年時代,多病の身体の保養にと琵琶を弾くようになり,琵琶にのめり込んだ。その様を心配した執事の忠告を受け,それ以来,琵琶を手にしなくなったという。この琵琶は,いま,薩摩焼宗家十四代・沈壽官(ちん じゅかん)氏の手もとにある。
▼小松帯刀の足跡,波乱にみちた生涯を,精緻な考証をもとにたどり,第13回「南日本出版文化賞」受賞の名著が,復刊した。
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幻の宰相 小松帯刀伝(改訂復刻版) 瀬野 冨吉 宮帯出版社 このアイテムの詳細を見る |