緑深い山並み,満々と水をたたえる球磨川。その絶景を縫って鹿児島,宮崎,熊本の3県をつなぐ肥薩線。11月21日に全線開通100周年を迎えます。
1927(昭和2)年に現在の鹿児島本線が開通するまでは,現在の肥薩線が鹿児島本線でした。1901(明治34)年,鹿児島を起点に国分(現在の隻人釈)までの区間が開通し,1903(明治36)年には吉松まで開通しました。熊本側からは明治岩41年に八代~人吉間が開通。験しい峠を越える人吉~吉松間もスイッチバックや山を迂回するループ線といった仕組みを使い,1909(明治42)年に,鹿児島(隻人駅)~熊本(八代駅)を結ぶ全線が開通しました。
ゆったりとした時間が流れる肥薩線沿線のそこかしこには,昭和の風情が漂います。経済産業省の近代産業遺産群にも設定されている肥薩線沿線には,100年を越える歴史を刻む駅舎や,昭和の原風景が残っています。
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