坂本龍馬の湯治-新婚旅行ーは,薩摩藩家老 小松帯刀(こまつ たてわき)のはからいによるものでした。この龍馬とお龍の新婚旅行の話は,姉・乙女宛の彼自筆による手紙によって,多くの人が知るところとなりました。
「吉井がさそいにて又両りづれにて霧島山の方へ行道にて日当山の温泉ニ止マリ,又しおひたしと云温泉に行。・・・・」
また,
「此世(このよ)の外かとおもわれる候めずらしき所ナリ」とも記しています。
◆ゆかりの地-塩浸(しおひたし)温泉
慶応2(1866)年3月16日,龍馬とお龍は,鹿児島から船で隼人(はやと)町に渡ります。その日は日当山(ひなたやま)で一泊し,翌日,新川渓谷の塩浸(しおひたし)温泉に行きます。司馬遼太郎は,『竜馬が行く』の中で,この旅を日本最初の「新婚旅行」,「縁結びの物見遊山」と綴っています。
翌年の10月には体制奉還があり,11月15日に,竜馬は暗殺されました。時に竜馬33歳,お龍28歳でした。
◇坂本龍馬ゆかりの塩浸(しおひたし)温泉:空港から8キロ,車で約15分(霧島市牧園町宿窪田)
寺田屋で手に傷を負った坂本龍馬は,薩摩藩にかくまわれ,寺田屋のお龍とともに鹿児島を訪れました。これが日本初の"新婚旅行"といわれる旅です。塩浸温泉は,霧島の旅のなかで龍馬とお龍が合計18日間と一番長く逗留した地です。
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「塩浸温泉龍馬公園」には, 日本初の新婚旅行とされる龍馬とお龍(りょ う)の滞在を記念した龍馬とお龍(りょう)の滞在を記念しその一角に龍馬と妻・お龍の銅像が建ち,龍馬資料館があります。この旅が二人にとっては最良の時間,,つかの間の幸せであったのでしょう。
・龍馬資料館:-「この世の外」-坂本籠馬と霧島・薩摩がわかる資料などを展示しています。大河ドラマ「籠馬伝」の撮影で使用された小物や着物,記念写真撮影コーナー等があります。
・住所: 鹿児島県霧島市牧園町宿窪田3606
・営業時間: 営業時間 9:00~18:00 (温泉棟のみ月曜日は9時から17時),年中無休
・交通: JR日豊本線国分駅より,いわさきバスで約30分,塩浸温泉停留所で下車,徒歩約1分
・車: 九州自動車道溝辺鹿児島空港ICより約8km
・駐車場: 有/25台/無料
・料金: 入浴料/大人360円,小学生140円
・資料館料金:/大人200円,子ども100円
◇和気神社-龍馬の記念碑が建つ
塩浸温泉近くにある和気神社は,奈良時代末期に国の官僚として活躍した和気清麻呂公を祀ります。境内には,龍馬の記念碑が建ちます。
神社に隣接の和気公園では,4月19日~5月6日までの藤祭りが行われます。
◆ 硫硫黄谷温泉 霧島ホテル
龍馬とおりょうは,日当山温泉,塩浸(しおひたし)温泉,和気神社などを巡り,,栄之尾温泉で療養中の小松帯刀を見舞うべく,硫黄谷温泉に宿をとりました。現在,霧島ホテルになっている硫黄谷温泉では,今も変わらず自噴の源泉が楽しめます。
▼ホテルの玄関ロビーでは龍馬に関する資料も展示。
霧島温泉郷 霧島ホテル
・住所: 鹿児島県霧島市牧園町高千穂3948
・料金: 大人2人で1室利用の1人料金(1泊2食付き、税サ込)1万3650円~
▼霧島ホテルの庭園
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