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新幹線清掃>「ハーバード経営大学院」の必修教材に

2016-09-15 15:42:23 | 「身の丈」経営


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 ┃★┃ <新幹線清掃>「ハーバード経営大学院」の必修教材に 
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            出典: 毎日新聞2016年 9月2日(金)8時1分配信
      http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160902-00000015-mai-bus_all

   出典:「奇跡の職場 ~新幹線清掃チームの“働く誇り”~」
     http://www.heri.co.jp/01mon/pdf/1502/tokusyu-1502.pdf

 手際の良い新幹線清掃で知られるJR東日本のグループ会社が,米ハーバード大経営大学院(ハーバード・ビジネス・スクール=HBS)の必修教材として採用される。短時間で清掃を終える姿がメディアで「奇跡の7分間」と話題になり,HBSも「経営者のあるべき姿を示した事例」と評価,次世代のビジネスリーダーに学んでもらうことにした。

 取り上げられるのはJR東日本テクノハートTESSEI(テッセイ) http://www.tessei.co.jp/  。東北,上越などJR東日本が運営する新幹線の清掃作業を請け負っている。

 JR東の新幹線は,折り返しの東京駅で12分間停車するが,乗客の乗降時間を除くと,清掃に充てられるのは7分間。この間に従業員はテーブルや床,トイレの清掃,忘れ物の確保,座席の方向転換などの作業を終える。テキパキと作業する姿を米CNNなどが取り上げ,海外でも話題になった。

 同社は約10年前まで苦情が多く,従業員の士気も上がらないなど問題を抱える企業だった。「きつい」「汚い」「危険」の3K職場で離職率が高く,トラブルを減らしたい上司は叱責で現場を押さえつけるばかりで,従業員が萎縮する悪循環に陥っていた。

 それを立て直したのが,2005年にJR東から経営企画部長として送り込まれた矢部輝夫さん(69)だった。矢部さんは旧国鉄に入社後,約40年間にわたり運行の安全対策を担当。清掃は畑違いだったが,着任すると「現場が『自分たちはダメだ』と思い込んでいる」ことは分かった。そこで,制服をレストラン風の明るいデザインに変えたり,車両を従業員が清掃の技量を見せる「新幹線劇場」と呼んだりして職場の雰囲気を一新することから始めた。

 「夏はアロハシャツを制服に」「帽子に花飾りをつけたい」と,現場で相談した提案には「ノー」を言わず,仲間の良いところを報告してもらい,幹部登用にも道を開くことで士気を高めた。一方,遅刻を重ねるとボーナス減額など信賞必罰も徹底し,サービスの質向上につなげた。

 HBSは,テッセイの事例を,管理強化だけでなく,従業員の意欲を高めて生産性を改善させたと評価。昨年5月から選択教材として扱ってきたが,豊富な事例を通じた授業を重視する同校内でも学生の反響が大きく,必修化が決まった。今秋から約900人の学生がテッセイの事例を議論しながら企業経営やリーダーシップのあり方を吸収していく。

 教材には,担当教官のイーサン・バーンスタイン助教授(40)が従業員から直接聞き取った生の声も盛り込んだ。

 バーンスタイン氏は「入学してくる学生の中には単純に,リーダーシップとはコントロールすることであり,金銭的な動機付けでほとんどの組織の問題は解消できると考える者もいる。矢部さんはもっと進んだ手法を採用した。学生は多くのことを学ぶだろう」と期待している。

 

                   出典:JR東日本テクノハートTESSEI(テッセイ)HP


JR東日本テクノハート CS行動規範----

「さわやか、あんしん、あったか」空間の創造

 私たちは、清掃の行き届いた清潔でさわやかな駅・車内空間づくりをめざすとともに、新幹線をご利用になる
お客さまの旅立ちを楽しく、快適に演出します。 私たちは、こうしたチャレンジを常に継続し、新幹線における新しいトータルサービスのモデルを創りあげていきます。

1  私たちは、清掃のプロとして、より清潔でさわやかな駅・車内空間を創りあげていきます。
 私たちは、安全行動に徹するとともに、さわやかな身だしなみときびきびとした行動で安心と信頼をさらに深めます。
3  私たちは、お困りのお客さまに積極的に語りかけ、安心をサポートしていきます。
 私たちは、あたたかな応対でお客さまをお迎えし、その出会いを「思い出」としていただくようチャレンジ します。
5  私たちは、JR東日本グループの人々と連携し、「さわやか」で「あんしん、あったかな」空間づくりをめざします。


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 『ハーバードでいちばん人気の国・日本

 高齢化社会の進行,デフレ経済からの脱却もままならず,意気消沈の日本。そんな状況にあって,”高齢化社会は千載一遇のチャンスととらえ戦略的に経済成長を図るべき”と説く,『ハーバードでいちばん人気の国・日本 』は,日本人を元気づけてくれる本である。

ハーバードでいちばん人気の国・日本 (PHP新書)

 

世界最高峰の学び舎がハーバード大学であることに、異論のある人はいないはず。しかし、そのハーバードでいちばん人気のある国が日本と聞いて、にわかに信じられるだろうか。

本書では自らもMBAホルダーである著者が、ハーバード大学経営大学院の教授陣を直撃取材。その肉声から「ハーバードはなぜ日本に学ぶのか」の核心を描いた ものである。企業の卓越した戦略、日本史の教訓、じつはすごい日本人のリーダーシップまで、彼らが語る「日本の強み」は私たち自身に驚きと誇りを与えてく れるだろう。

同時にそれは、日本がこれから世界をどうリードするかを考えるヒントにもなるはずだ。

PHP研究所刊  価格:864円

 日本の社会は,世界でも類をみないほど平和で安定している。---デビッド・モス教授(David A. Moss)

「日本はとてつもない力を秘めた国です。政治システムも安定しています。経済状態が悪くなっても,暴力的な事件や,暴動が起きるわけでもありませ ん。日本がいかに平和で安定しているかというのは,経済問題を抱える他国と比較してみればよくわかります。日本は『平和で安定した国家をつくる』という偉 業に成功した 国なのです」 。                                                                       - 37ページ

 ハーバードで日本がいちばん人気のワケ  -奇跡-

  ハーバードの教材にもなったという「新幹線お掃除劇場」。そこには,欧米にはない日本社会のポテンシャルが垣間見られるとする。--冒頭で,JR東日本が 運行する新幹線(東北・上越・北陸・山形・秋田)の清掃業務を請け負う「JR東日本テクノハートTESSEI」(テッセイ)を取り上げている。-- 
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  階級社会が色濃く残る欧米で,清掃の仕事にやる気満々で取り組んでいる人はほとんどいないといってもいいだろう。(中略)ところがテッセイの従業員は皆, 情熱をもって仕事をしている。それはお金のためというよりは,「人のために役立っているのが楽しい」と感じているからである。3K(きつい,汚い,危険) と呼ばれ,一般的には敬遠されるような職場で,やりがいをもって仕事をしている。それこそがまさに「奇跡」なのだ。          -58~59ページ
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 「新幹線お掃除劇場」以外では,トヨタのすごさ,世界最古の先物市場・堂島米市場,福島第二原発を救った「チーム増田」やアベノミクスと,多くの事例を取り上げ分析・評価している。

 いまの日本はイノベーションを起こすチャンスだ-

 「ハーバードの教授陣も手放しで日本を絶賛しているわけではない」とし,日本のポテンシャルは評価しつつも,これからの日本の「課題」として,次の3つを提示している。

1)グローバル化」
2)イノベーションの創出
3)若者と女性の活用  
                                         
  高齢化社会とイノベーション

 いまの日本はイノベーションを起こすチャンスだ,と前向きな意見を述べるのが、ロザベス・モス・カンター教授だ。
「日本は高齢化社会ですね。高齢化社会であることはイノベーションを生み出しやすいという利点があります。高齢者が多ければ 『若い労働者が不足しているから,道路も鉄道も思うように建設できない。それならどうしようか』と考えますね。それを解決するにはイノベー
ションを起こすしかありません」
 日本が高齢化社会であることを逆手にとり,どのように戦略的に経済を成長させていくのか。どんなイノベーションでこの間題を解決するのか。ハーバードの学生だけではなく欧米諸国も注目しているのだ。

                                                                                - 232~238ページ

奇跡の職場 新幹線清掃チームの働く誇り
日本テレビ「世界一受けたい授業」でTESSEIの取り組みが
ハーバード大学で研究対象となっていると紹介され話題に!
あさ出版刊   1470円

 

 


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