酒類・課税移出数量
2000年代に入り2けた成長が続き,「幻の焼酎」といったブームに沸いた本格焼酎。旧03年には清酒の出荷量を上回り,国民酒ともいえる存在となった。その本格焼酎は04年をピークを出荷量は横ばいとなった。
鹿児島県酒造組合が発表の08年7月~09年6月1年間(08焼酎年度)の需給状況によると,鹿児島県内の焼酎全体の出荷量は14万9531キロリットル(前年比1・7%減)と2年連続で前年を下回った。
▼日本銀行鹿児島支店リポート 「今回の焼酎ブームの特徴」
日本銀行鹿児島支店は,昨年2月に,「焼酎ブームのその先にあるものは?~今回の焼酎ブームの特徴」と題するリポートを発表している。
リポートでは,日本人のアルコール消費量は経済成長に牽引されるとともに拡大を続け,平成に入ってからは昭和40年時の2倍以上となったが,その後はごく緩やかな伸びにとどまっている(平年伸び率0.1%程度)。
「昭和40年度は酒類全体に占める焼酎のウェートは1割強にすぎなかったが,3回のブーム(①昭和45~55年度ごろ,②昭和575~55年度,③平成12年度以降)を経て約3割まで上昇し,日本人の生活にもしっかり定着してきた」と指摘。その一方で,「平成17年度以降はほぼ横ばいの動きで,第3回目となる焼酎ブームも終わった感がある」
としている。
そのブーム終焉の背景としては,①健康ブームを背景に進んできた日本酒からのシフトが弱まってきた②焼酎の普及率が3割まで上昇し,一服感が出てきた--ことを挙げている。またブームの中でも麦・米・その他は横ばい圏内の動きで,イモ焼酎が全体を強く牽引したが,そのイモの伸び率も近年は大きく低下した,と分析している。
--(結論)---
リポートでは上述の分析を踏まえて, 焼酎業界は,焼酎ならどのような銘柄でも売れるという時代は過ぎ去り,牽引してきた芋焼酎ですら中小メーカーを中心に格差が拡大しており,選別される時代に突入している。こうした点に留意し,鹿児島の焼酎メーカーでは,①市場調査をしっかり行い,②地元鹿児島の強みを活かしながら,③本格焼酎として,④他のメーカーと明確な差別化を図っていくこと,が従来にも増して重要,と提言している。
参考:「財界九州/FEB.2009」
【明日に続く】

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2000年代に入り2けた成長が続き,「幻の焼酎」といったブームに沸いた本格焼酎。旧03年には清酒の出荷量を上回り,国民酒ともいえる存在となった。その本格焼酎は04年をピークを出荷量は横ばいとなった。
鹿児島県酒造組合が発表の08年7月~09年6月1年間(08焼酎年度)の需給状況によると,鹿児島県内の焼酎全体の出荷量は14万9531キロリットル(前年比1・7%減)と2年連続で前年を下回った。
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日本銀行鹿児島支店は,昨年2月に,「焼酎ブームのその先にあるものは?~今回の焼酎ブームの特徴」と題するリポートを発表している。
リポートでは,日本人のアルコール消費量は経済成長に牽引されるとともに拡大を続け,平成に入ってからは昭和40年時の2倍以上となったが,その後はごく緩やかな伸びにとどまっている(平年伸び率0.1%程度)。
「昭和40年度は酒類全体に占める焼酎のウェートは1割強にすぎなかったが,3回のブーム(①昭和45~55年度ごろ,②昭和575~55年度,③平成12年度以降)を経て約3割まで上昇し,日本人の生活にもしっかり定着してきた」と指摘。その一方で,「平成17年度以降はほぼ横ばいの動きで,第3回目となる焼酎ブームも終わった感がある」
としている。
そのブーム終焉の背景としては,①健康ブームを背景に進んできた日本酒からのシフトが弱まってきた②焼酎の普及率が3割まで上昇し,一服感が出てきた--ことを挙げている。またブームの中でも麦・米・その他は横ばい圏内の動きで,イモ焼酎が全体を強く牽引したが,そのイモの伸び率も近年は大きく低下した,と分析している。
--(結論)---
リポートでは上述の分析を踏まえて, 焼酎業界は,焼酎ならどのような銘柄でも売れるという時代は過ぎ去り,牽引してきた芋焼酎ですら中小メーカーを中心に格差が拡大しており,選別される時代に突入している。こうした点に留意し,鹿児島の焼酎メーカーでは,①市場調査をしっかり行い,②地元鹿児島の強みを活かしながら,③本格焼酎として,④他のメーカーと明確な差別化を図っていくこと,が従来にも増して重要,と提言している。
参考:「財界九州/FEB.2009」
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