鹿児島市「西桜島漁業協同組合」が破産申請,負債12億円余
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信用調査会社の東京経済 http://www.tokyo-keizai.com/archives/22579 によると,「西桜島漁業協同組合」(鹿児島市桜島赤生原町7)は,1月25日付で鹿児島地方裁判所へ自己破産を申請し倒産した。負債総額は12億4,000万円余と見られる。
1949年に「西桜島村漁業協同組合」として設立,1964年に「西桜島村赤水漁業協同組合」と合併し現名称に変更,1980年に「新島漁業協同組合」を吸収合併した同組合は,桜島ブリ・カンパチの養殖業者を中心に組合員は,正会員148名,准組合員75名で構成,ピーク時には22業者,販売高約38億円の規模であった。
近年,えさ代や燃料費がかさむのに対し魚価は低迷していることから経営は悪化。2015年7月に組合員の1社である(有)太平水産(鹿児島市桜島赤生原町177-2、負債総額約20億円)の倒産もあって,経営改善および資金繰りに行き詰まり,事業継続を断念し自己破産を申請に至った模様である。
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桜島は,1914(大正3)年の大正噴火で大隅半島とつながったが,漁業従事者は少なく,噴火から13年後に県がまとめた桜島大正噴火誌によると,「島民の大部分は農業を本職とし,漁業や商工業は微々たるなり」と記されている。
組合概要 |
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