問題提起 鹿児島県経済の持続的発展に向けて－９

「このままだと鹿児島は溶けてしまうぞ」


　「このままだと鹿児島は溶けてしまうぞ」とは，もとより鹿児島が地上から消滅する，ということではありません。“桜島と温泉”を旗印とした過去の成功体験，既成概念から抜け出し，新しい視点での発想----パラダイムシフト－－を図らないと，時代に取り残される，との警鐘です。

◆ストロー効果

　懸念されるのは，福岡に吸い取られてしまうというストロー効果だけではない。確かに，関西・山陽方面から鹿児島への交通は便利になり，観光客は増加するであろうが，宮崎，熊本といった近県との競争激化，都市間の観光客奪い合いに伴う綱引きの激化が予想される。新幹線の開業によって地元の観光業が活性化できるかどうかは，鹿児島が広域のライバルたちを圧倒できるほどの強い魅力を持っていなくてはならないのである。現状の鹿児島の観光業には，熊本，宮崎を圧倒する魅力と競争力があるとは言い難い。
舗装された道路や立派な建造物は増えたが，鹿児島経済が持続的な豊かさを得ることはできなかった。観光依存の幻想を捨て，地域政策自体を切り換える時期に来ているのである。
▼ブログ・バックナンバー：問題提起　鹿児島県経済の持続的発展に向けて（０８年５月５日～０８年０８月２日）

【公開授業　私が韓国大統領就任式に招待されたわけ】
　外部から講師を招いて地域づくりを考える，経済学部地域創生学科のオムニバス
授業「地域創生」。７月１９日（土）は，東京から私の友人　安田喜根氏を招き「魅力ある人間　私が韓国大統領就任式に招待されたわけ」と題して，好演を行います。２限目（午前１０時５０分～１２時２０分）で，会場は７号館７１３教室。一般の方にも無料で公開いたします。どうぞ，お越しください。
　なお，事前の申込は不要です。

▼授業内容
講師「安田氏」略歴：大分県出身，マネジメント社・評言社（出版社社長），李 明博韓国大統領の書籍を出版した縁で大統領就任式に招待される。この経緯などを盛り込み，九州人の目，実業家の視点から鹿児島の明日を論評する。　

▼問い合わせ先
　鹿児島国際大学教務課　ＴＥＬ　０９９－２６１－３２１１　

▼外部から講師を招いて地域づくりを考える、経済学部地域創生学科のオムニバス授業「地域創生」。土曜日２限目（10:50～12:20）に本学７号館713教室で開講。
申込不要。


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