都道府県の人口(05年度,総務省調べ)に対するコンビニエンスストア店舗数では,一店舗当たりの人口が最も少なく競争条件が厳しいのが東京都で,2101人に一店舗の割合。次いで北海道2284人,宮城県2398人である。
一店舗当たりの人口が多く,競争条件が緩いといえるのは島根県4727人,高知県4423人,鹿児島県4361人の順。
これまで鹿児島県内に出店する主なコンビニは,263店を出店するファミリマートを筆頭に,100店超のローソン,そしてココストア,サークルKサンクスが,しのぎを削っている。
ローソンは本部主宰であるが,サンクスは鹿児島の商社である南国殖産が,ファミリーマートは鹿児島の酒問屋の本坊商店が主宰するエリアフランチャイズチェーンである。 なお,家電のヤマダ電機も地元のショウイチデンキ (正一電気)によるエリアフランチャイズ制を取っている。
*エリアフランチャイズ制度とは, 一定地域のフランチャイズ本部の権利を他の企業に譲渡することにより,外部資源を活用しながらフランチャイズビジネスを展開する手法。
▼鹿児島のコンビニ事情
鹿児島県にエリアフランチャイズ方式で出店し,勢力をもつ,サークルケイ(サンクス),ファミリーマートの概要は,以下の通りである。
▼http://http://www.sunkus.jp/">南九州サンクス株式会社
南九州サンクス(株)は鹿児島を拠点とする総合商社 南国殖産(株)と、(株)サークルKサンクスとの出資企業です。鹿児島に81店舗、熊本に27店舗の計108店舗を出店し、中・南九州をエリアフランチャイズとして店舗展開しています。(平成23年2月末現在) 今後の出店舗、鹿児島100店舗・熊本50店舗 、合計150店舗を目指しています。 (http://www.sunkus.jp/company/outline/)
⇒サンクスオリジナル焼酎「南蔵」 http://www.sunkus.jp/nanzo.pdf
設立: 1998年8月
従業員数: 49名
資本金: 1億円 ※" 南国殖産(http://www.nangoku.co.jp/)とサークルKサンクスの出資企業
売上高: 139億1700万円(平成20年2月)
▼株式会社 http://www.mfamily.co.jp/">南九州ファミリーマート
設立:1993年4月12日
資本金 8,000万円
株主:株式会社 http://hombo.info/ " 本坊商店と株式会社ファミリーマートの出資企業
店舗数:263店舗
◆セブン-イレブン3月,鹿児島へ初進出
セブン-イレブン鹿児島空港店--霧島市鹿児島空港2~3分
セブン-イレブンは3月,鹿児島県へ初進出し,3年間で200店舗と一気に集中出店する。同社は,「未進出県もまだ8県あり,成長余地がある」とする。
同社は,宮崎県内にある弁当工場や配送センターを活用するため,まずは宮崎に近接する鹿児県霧島市などから,じわじわと同県内に広げる計画でいる。「小型店はドミナント(集中的出店)でなければ成功しない」と説く鈴木敏文・セブン&アイ・ホールディングス会長自らがOKを出さなければ,新たな国盗りはできないのが,〝鉄のおきて”のとおり,今後3年内で一気に県内200店の出店を目論んでいる。
先行各社も手をこまぬいているわけではない。ファミリーマートのエリアフランチャイザー(FC)である南九州ファミリーマートは,すでに2年前からセブン進出を前提に対応策を練り,セブン-イレブンが出店しそうな好立地へ近隣の店舗をスクラップ&ビルドで移転させるなどの手を打っている。
◆鹿児島の商圏
2010年10月実施の国勢調査の鹿児島県の人口(速報値)は,戦後最少となる約170万人である。辛うじて大台は維持したものの,05年の前回調査時(175万3179人)に比べ約5万人の減である。
鹿児島商圏は,鹿児島,鹿屋,川内,国分,名瀬,出水,姶良,隼人,指宿,加世田,阿久根,伊集院,枕崎の13 の商圏から形成される。このうち,商圏が拡大(購買人口の増加)がみられた商圏は,姶良商圏,隼人商圏,阿久根商圏の3 商圏のみであり,他の9 商圏については,商圏規模の減少(購買人口の減少)がみられる。
***::::::******::::::::::::::*************
⇒ 関連HP ⇒ エリアマーケティング
⇒ 関連HP ⇒ 県民性-風土記
◆エリアマーケティング実践セミナー 2011/ 7/19~2011/ 7/20《産能マネジメントスクール》
-「地域対応のマーケティング」が求められる時代です
http://seminar.hj.sanno.ac.jp/s/3097
★。*・。.☆。・*・。.★.。*・。*・。.☆。・*・。.★.。*・。☆
『 「身の丈」を強みとする経営』(日 本経済新聞出版社刊)。本書は,性急な業容拡大は弊害が多いとして,堅実な発展を目指して,自らの分を知り,ライバルの動きに惑わされることなく,マイ ペースを貫きながら存在感を発揮するという経営姿勢を貫く経営姿勢を「身の丈経営」とし,縮小の時代の経営のあり方を考察しています。
![]() |
「身の丈」を強みとする経営―縮小の時代に勝つ「新リージョナルマーケティング」 |
小林 隆一 | |
日本経済新聞出版社 |
: ::: ::::: :::::: :::::::::::::::::::: :
![]() |
ビジュアル 流通の基本 (日経文庫) |
小林 隆一 | |
日本経済新聞出版社 |
![]() |
マニュアルのつくり方・生かし方 |
小林 隆一 | |
PHP研究所 |