読賣新聞7月12日によると,「やらせメール」問題で、九電の内部調査が行われているが,九電内には、メール問題を悪質だと認識していない空気があるという。真部利応としお社長も6日の記者会見で,「やらせメール」が誰の指示だったのか報道陣に質問され,「それが誰かというのは、大きな問題ですか」と,逆に聞き返していた。この言動に象徴されるよう,同社幹部やOBからは「文面がまずかっただけ」「『やらせ』と言われるほどのものなのか」といった発言が出ているという。
「やらせメールが小さな問題とは言わないが、電力会社としては夏場の安定した電力供給の方が比べものにならないくらい大問題」との理屈である。
▼九州電力グループ行動憲章
出典:http://www.kyuden.co.jp/csr_charter.html
九州電力グループは,「お客さま」を全ての企業活動の原点として,エネルギーを中核にした商品・サービスの提供を通じ,自らの企業価値を持続的に創造することにより,社会とともに発展することを目指しています。
同時に,国内外を問わず人権を尊重し,快適で豊かな社会の創造に貢献するため,グループ一体となった事業運営を展開しています。
このような企業活動を社会の信頼と共感のもと着実に遂行するため,以下の原則に基づきコンプライアンス経営を推進してまいります。
1 お客さま満足の向上
お客さまにとって価値のある商品・サービスを,個人情報の保護を徹底のうえ,安全かつ確実にお届けし,お客さま満足の向上を図る。
2 誠実かつ公正な事業活動
公正,透明,自由な競争や適正な取引を行うとともに,政治,行政との健全かつ正常な関係を保つなど,誠実かつ公正な事業活動を遂行する。
3 安全文化の醸成
社会安全確保のための設備対策や技術改善はもとより,公衆安全や作業従事者の安全確保を最優先するという「安全文化」を醸成する。
4 コミュニケーション活動
積極的な情報開示をはじめ,広く社会とのコミュニケーションを図り,そのニーズを的確かつ迅速に事業活動へ反映する。
5 環境経営の推進
地球環境問題や循環型社会形成へ積極的に取り組み,環境経営を推進する。
6 地域・社会への貢献
事業活動や社会貢献活動を通じ,地域・社会の皆さまと協力し,その発展に積極的に寄与する。
7 明朗な企業風土づくりの推進
従業員の多様性,人格,個性等を尊重し,公正な評価のもと,人材の積極的な育成・活用を行うとともに,快適で働きやすい環境を確保し,ゆとりと豊かさを実現する。
8 国際社会との協調
国際的な事業活動においては,国際ルールや現地法を遵守することはもとより,現地の文化や慣習を尊重し,その発展に寄与する経営を行う。
9 法令遵守
法令やルールを遵守することはもとより,市民社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的な勢力とは断固として対決する。
10 本憲章の精神の徹底と経営トップの責務
経営トップは,本憲章の精神の実現が自らの役割であることを認識のうえ,率先垂範するとともに,実効ある社内体制の整備を行い,社内に徹底のうえ,取引先に周知する。
法令違反その他本憲章に反するような事態が発生した場合は,経営トップ自ら問題解決にあたり,原因究明のうえ,早急な是正措置を講じ,再発防止を図るとともに,自らを含めて厳正な処分を行う。