丸久とマルミヤストアは1月9日,持株会社体制へ移行し,経営統合をすると発表した。丸久を株式交換完全親会社,マルミヤストアを株式交換完全子会社とする株式交換を実施,マルミヤストアは上場廃止となり,丸久は上場を維持する。
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┃★┃ 丸久とマルミヤストア経営統合
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大分県を中心に出店する食品スーパーのマルミヤストアと山口県最大の食品スーパーの丸久は9日,7月1日に経営統合すると発表した。持ち株会社「西日本リテール・パートナーズ」を山口県防府市に設立し,両社がその傘下に入る。店舗数は合わせて156店,グループ全体の年間売上高は約1200億円程度になる見込み。両社の経営資源やノウハウを統合し,売上規模を拡大するとともに「商品」「人材」「店舗」の競争力の強化を図ることが最適であるとの判断に至り,対等の精神に基づき,持株会社のもとに経営統合することについて本基本合意をしたという。持ち株会社の社長には丸久社長の田中康男氏,副社長にマルミヤ社長の池辺恭行氏が就任する。
「丸久」は,去年10月に山口県東部で展開する「中央フード」を経営統合しており,今後は四国や九州など西日本全域に店舗網を拡大して,仕入れコストの削減などで競争力を高めたいとしている。
【会社概要】丸久
丸久は, 「マルキュウ」や「アルク」など6つのスーパーを展開する山口県最大の食品スーパーで1964年設立。山口県のほか島根,広島,福岡の各県で合計94店舗を出店。2014年2月期連結決算の売上高は830億円,最終利益は18億円。従業員数は約700人。
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【会社概要】マルミヤストア
マルミヤストアは,1972年に大分県佐伯市に第1号店を出店以来,大分を中心に宮崎,熊本,福岡に食品スーパー41店を出店する。100%子会社のアタックスマートが,2002年8月からディスカウントストア事業を展開し,宮崎を中心に熊本,大分,鹿児島に21店を出店する。1996年に福岡証券取引所に上場。2014年5月期連結決算の売上高は375億円,最終利益は3億円。従業員数は335人。
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