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読みたい読みたいと思いつつ
中々機会に恵まれなかったのですが
先日偶然図書館で目について漸く手にする事ができました(^^)
猫愛……内田先生に言わせると猫が好きなんじゃなくて、ノラとクルツだけが特別ということですが(笑)……に溢れた猫飼いにはあるあるだらけの面白いエッセイでした(*^^*)
以下ネタバレ満載の感想ww
作者の飼い猫ノラがある日ふと遊びに行ったっきり帰ってこないという内容なのですが
いい歳したおっさんがね、飼い猫が帰ってこないって毎日泣くんですよ(^^;
警察への届け、ご近所へのお願い、チラシ、張り紙、新聞折り込み広告
果てには新聞記事、ラジオまで巻き込んで
ノラを探して下さい!って奔走して。
そして毎日ノラの痕跡をみては泣く。
ノラの色んな仕草や行動を思い出しては泣く。
ノラの好物をみては泣く。
わずかな物音に帰ったんじゃないか!とぬか喜びをして泣く。
ノラの夢をみて泣く。
先生、大好きなお寿司もノラが好きだったという卵焼きが入っているというだけで
ずっと食べられないんですよ・・・(´Д`;)
でもね、それが猫飼いにはものすごく気持ちが分かる!(苦笑)
それが怖くて完全室内飼にしてますから、うちは。
どこかでお腹を減らしているんじゃないか・・・
ケガや病気をして帰れなくなっているんじゃないか・・・
よそのお家のねこになっちゃってるんじゃないか・・・
でもよそではうちほど甘やかしてはくれないんじゃないか・・・
先生の心配の種は増えるばかり(^^;
そのうちにノラによくにた猫が迷いこんできて
ちゃっかり居着いてしまいます。
しっぽが短いので名前はクルツ。
今度はこの子をみてはノラを思い出して泣く。
クルツも内田家で溺愛されるようになっていきますが
やはり一番はノラのようです、先生。
クルツは最期を内田家で看取られて逝くのですが
ここの描写が泣けるんですよ (´;ω;`)
鼻水すすりながら読みましたもん。
クルツは幸せな猫でした。
結局ノラは帰ってこないのですが、きっとクルツと虹の橋で
先生を待っていたんでしょうねぇ・・・。
猫飼いによる猫飼いのための「笑い」「涙」一杯の本でした。