ふっと立ち寄った古本屋に作品未読の島田一男氏の本がごっそりと出ていたので
いくつか好みの題名のものを購入してみた。
とりあえずは「錦絵殺人事件」を読了。
いやー、面白かった!!
今迄読んでなかったのを後悔。
ペダンチックな本格ものなんだけど、さくさくと読めるし
文体もあの時代のものにしてはかなり読みやすい。
受けるイメージは小栗虫太郎氏の黒死館殺人事件なんだけど
あれをうすーく水割りにして飲みやすくした感じ(笑)
探偵役の津田氏も法水氏よりもずっと好印象w
義経伝説に絡めた旧家の凄惨な連続殺人もので
ちょっと横溝的でもあるけども
登場人物にあまり「コク」や「エグミ」が無くて
あそこまで暗さは感じないかな。
なんだろう・・・表現が難しいけど、
横溝ものよりはちょっと都会的?な感じ。
期待以上に面白かったし
もう何冊か買っとけばよかったなぁ・・・(^^;