窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

バベルの塔2

2007-10-30 21:33:04 | Weblog
CERNで作っているLHCは陽子の大きさの千分の一ぐらいまで解像できそうである。

LHCの改良版としての最終的なレベルはこのサイズのさらに千分の一ぐらいまで
いきそうである。

しかしながら、このあたりが加速器実験の壁で、これを超えて小さな世界は人間から
隔離されている。

人間の、認識の限界である。

大きいサイズはもっと明確に限界がある。

137億光年の半径内の宇宙のことしか我々には分からない。

疑問を出せば全てに答えがあるというのは、いかにも子どもっぽい思いである。

大きい方と小さい方にこのような限界があるため、その中に含まれる情報量は
有限である。

従って、人間が知りうることは有限である。

神はこのような戦略でもって、今回の我々のバベルの塔の再トライに対抗している。

そうはいいながら、このところの宇宙論や宇宙の測定結果を聞いていると、本当に
この人たちは科学者かと思うほどSFチックな話で満ちあふれている。

窓際の私が言うのも何ですが、世の中、進歩してるんでしょうかね?
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バベルの塔

2007-10-28 16:30:19 | Weblog
かつて学生時代に人間の自然を知りうる認識力には限界があるという
私論を展開したことがある。

何のことはない、加速器を作るのには金がかかるし、そのトリガーとなる
研究成果の経済への波及効果が落ちるからと言うのが論旨である。

実際、ここ30年を見てみればこの予測が正しかったことがわかる。

現にアメリカはSSCの建設を中止した。

これは、高いおもちゃを作っても、金は儲からんというのが議会の
結論であり、30年前のわたしの結論と同じ。

しかしながら、CERNは違う価値観を持っておりLHCを作っている。

これは2008年にも稼働する予定である。

素粒子論でいう標準理論の検証とそれを超える領域の探索が期待されている。

近頃のひも理論は可能性が多すぎて、現実のこの宇宙に対応する解答を
出せないでいる。

ひも理論の実験的な検証は人間わざを超えており、LHCの実験でも
なんのフィードバックもかからない。

余剰次元理論によれば、LHCの実験で5番目の次元の影響が見られる
可能性があるとしている。

LHCは現代版のバベルの塔である。

但しまだ究極の形には至っていない。

世界中の全ての国が協力して、史上最大の加速器を作ることになれば
それがバベルである。

いわゆる加速器による実験はそれをもって最後の形を迎えることになる。

人間が力ずくで自然にその神秘を語らせようとする最たる物が加速器実験である。

CERNからWWWが生まれたことを思い起こすと、何とも奇妙な思いになる。

バベルの塔の建設に関わっていた人々の言葉を多様にすることで
かつて神はバベルの塔の建設を中止させた。

WWWが存在するようになってからは、神のこのような戦略は有効ではなくなった。

ということは、LHCの実験で自然は隠し持っている神秘を我々に
見せてくれるのだろうか?

2008年がたのしみである。




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透明人間

2007-10-25 21:09:07 | Weblog
昨日のブログを読んだ訳でもないでしょうが、政治家の先生方も
さすがに今度はまじめに考えているようです。

それにしても、28万人が対象者というのは、びっくりです。

400人に1人の割合ですよ。他人事ではない!!!

貧乏くじに当たらないように、祈りましょう。

ところで近頃、会社ではまるで私は透明人間。

大勢いる従業員のなかでは、ほんとに1人ぐらい何をしていようが
会社にとってはどうでもいいこと。

ほとんど職場の注意も引かないし、上司も何も言わない。

最初は、少し不安であったが、なんの慣れてしまえばどうということはない。

それで、不思議なことに私にとっても会社が透明になってきた。

いよいよ浮世離れした窓際社員の誕生です。

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厚生省のこと

2007-10-24 23:41:50 | Weblog
だいたいきれいな言葉を言う政治家というのは二重に怪しい。

だいたい政治家というだけで、怪しいのにきれいなことを言うのは
それに加えて怪しいので、二重になる。

その意味では、「美しい日本」といった政治家は、とても怪しくて
見ていられなかった。

厚生省というのは、我々の健康のことを考えていてくれる組織だと
今まで思っていたが、とんでもない間違いのようである。

薬害エイズの時にはあまりピンとこなかったのだけれど、
薬害肝炎には、ピンときた。

厚生省はきっと製薬会社を身内と思っており、我々一般庶民のことなぞ
何も考えてはいないのだろうなあ。

目の前に困っている人達をみて、自分たちで何か助けになることが
できる、そういう組織で仕事をしている人達の対応の仕方ではない。

この状況はかつて社会保険庁が、自分たちのミスを棚に上げて
年金を受け取る権利のある人達を冷たくあしらったのと全く同じ構図である。

社会保険庁を解体するならば、同様の理由で厚生省も解体したほうが
政策に一貫性があって分かりやすい。

もっともそんなことをすると、防衛省まで解体しないといけなくなる。

自衛隊の持っている銃口の向かっている先が、もしかして我々の方だと
するならば、解体してもらった方がよっぽど安全かもしれないけど。

ワタミの人がいってたけれど、独占組織というのは簡単に腐る。

自分たちの代わりになる組織がないというのは、よほどしっかりとした
精神がないと、たるんで、たるんで、メタボになって、腐る。

インド洋でのガソリンスタンドの話も必要かもしれないけれど、
同じ過ちを繰り返す厚生省の問題をどうするのか、考えてもらう方が
優先順位が高いような気がしますけれど、、。

政治家の先生方、あなた方の仕事ですよ。

仕事があるうちが花、窓際の私が言うのだから間違いなし。
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窓際日記4

2007-10-23 21:11:38 | Weblog
先週末に新聞発表があったけれど、やっぱり半導体工場を
売る様ですね。

最初は、売る方の会社は新聞報道を否定していましたが、
迫力がなかったものね。

会社の都合というものがあるのでしょうけれど、ああいうのは
個人でやった場合は、「うそつき!!」と非難されるのですが、
会社の場合は非難されないようですね。

「嘘つきは、泥棒の始まり。」と習いましたが、近頃は「嘘つき」は
なんのはじまりなんでしょう?

嘘を平気でつける「会社」という存在に「法令遵守」を呼びかけても
しょせんは無理なような気がします。

それにしても、近頃はなんと多いのでしょう。

OO福、OO地鶏、OO給油量、OO患者リスト、、、、、、

結局は、同じ穴のムジナですね。

会社とお話をするときには、せいぜい「嘘」を言われないように
注意しないといけません。

とくに窓際のこの身ですから。
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窓際日記3

2007-10-14 20:30:47 | Weblog
今年最大の株式上場だそうだ。

とりあえずはうまくいったようである。

買い物をするにも、お金がないと買い物もできない。

というわけで、どこぞの証券会社を幹事会社にして
金融関係の持株会社を書類上でこさえて、株式を公開すれば
あら不思議、お金が集まって来ちゃう。

集めたお金を元手に、2倍、3倍にできれば確かに企業としては
仕事をしていることになる。

ですから、本当の勝負はこれからですね。

話は変わりますが、スローフードというのは知っていましたが
スローワークというのは、今日はじめて新聞で知りました。

窓際仕事はまさにスローワークですね。
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窓際日記2

2007-10-04 22:40:17 | Weblog
前回の続きである。

半導体工場を売るとか買うとか言う話。

どうもあの話は本当らしい。

でも、やはり売る方の会社は、「そんな事実はない。」といっている。

そんなことはなかなか、業界関係者はだれも信じないだろうなあ。

今はやり(?)の選択と集中ですか。(流行には後れてますが、、。)

遅れていると言えば、例の3mmも結構遅かったし。

まあでも、「出すぞ!出すぞ!」といって出てこないオオカミ少年の
多いこの業界ですから、出しただけ立派としておかなくてはいけない。

それにしても、日本という国はハードウエアの開発にとても力がはいりますね。

うらがえすと、ソフトウエアの開発に力が入らないということです。

物の力を信じて、ことの力をいまいち信じ切れない。

どこからこの国民性がでてきたのでしょうね。

それでも、Wiiはがんばってますね。

車屋さんが一位で、ゲーム屋さんが二位ですか。

でも、世の中見ていると、ことの開発力がない国はなかなかこれからは
難しくなってゆくでしょうね。

まあ、窓際のこの身ですから、あまり偉そうなことはいえませんけど、、。

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原理主義

2007-10-01 02:20:33 | Weblog
イスラム原理主義とブッシュはいうが、彼らはけして自分のことをそのようには
呼ばない。

ブッシュも自分のことを、キリスト原理主義とは呼ばないであろう。

原理主義者の定義は、自分の信じていることに従って、他の人の自由を制限できる
人ということで十分である。

最も大きな制限は、生きていくことを禁止してしまうことである。

各人が何を信奉しようがそれこそ自由であるが、ただ一つ、他の人の自由を
なるべく制約しないように調整できることが前提である。

そうでなければ、この狭い地球のなかでどうやってけんかせずに生きてゆかれようか。
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銀行

2007-10-01 02:02:19 | Weblog
世界の流れの中から取り残されているのは、銀行に代表される
金融業である。

これらの業界も長い間、規制と保護の対象であった、、。
と、ここまでは多くの識者の論じているところである。

ダーウィンに言わせれば、まさに小さな島国の動物と同じように
金融業のそれぞれの会社が進化してきたということの結果、
日本のそれは、全く世界の流れから切り離された進化をしてきた
ことになる。

この問題は、政府の金融行政についても同じである。
いわゆる、島国根性、鎖国根性で対応してきたことの結果である。

このことの対極に存在するのが、香港やシンガポールである。
何もない、小さな所であるが故にまもるものが無く、とにかく
オープンにやることが生きるための方向であった。

世界との関係を絶つことは、一時的な安定をもたらしはするが
それが永続することはありえないというのが、歴史の教える
ところである。


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