窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

・放射線量コントロール41 ・継続情報フォローアップ

2016-03-31 12:09:06 | Weblog
2016スタート


・凍土壁「関心ない」…規制委長、浄化し放出主張<--リンク

水没させた原子炉の後処理などは、今まで誰もやったことがないものです。

関係者はきっと思っています。
「とんでもないことになっちまった」、、、とね。


・福島第1原発事故 福島の子、甲状腺がん「数十倍」発見 放射線の影響否定的 健康調査

さて、事実はどこにあるのでしょうか?2・16


・メルトダウン判断 3日後には可能だった

組織というものは、国にしろ会社にしろ「秘密を守りたがる」「情報を外に出すことに消極的」。

結局、これが情報格差を生み、「知らしむべからず、寄らしむべし」の基本戦略となる訳です。

原発事故では本当にこの事が明らかになった様に思えます。2・24


・原発立地対策費 約1000億円の税収不足

電源開発促進税、毎月160円ですか。知りませんでした。

そうして、国のやり方はいつもそうです。

なるべく本当の事が分からないようにして税金を取る。

こういうやり方、何とかもう少し透明性を上げてもらえないと困りますよねえ、安倍さん。2・28


・原発事故時のSPEEDI使用認める=自治体に裁量-政府方針
 
こんな当たり前のことを決めるのに政府は5年も時間をかけている。

住民の安全保障に対して政府は本当に後ろ向きである。 3・11


・医療正常なら138人生存、岩手、宮城の被災者 厚労省研究班が調査

ご参考までに。3・14


・「凍土壁」、効果は不確実=汚染水対策で政府・東電推進

国が予算を付けたので、効果が不確実でも実行に移すようです。3・31


・もんじゅ巡り有識者会合 「外部の目が必要」

さっさと廃炉にする。
それ以外の道はありませんよ。4・6


・「除染不十分」と反論=6月避難解除に住民-福島県葛尾村

放射線量、いくつからいくつに改善されたのか、具体的な数値がどうして記事になっていないのか?
そもそも説明会で数値が報告されたのか、、、さえも不明な記事。

マスコミさんにはもう少し状況がわかるように、正確な記事をお願いしたいと思います。4・11


・「メルトダウン」事実と異なる説明 徹底解明を要請

過ぎたことはなんでも水に流したがる、そういう日本の風土に流されない事は大切な事であります。4・12


・熊本で震度7! 川内原発にこの規模の地震が直撃していたら...再稼働した原発の甘すぎる地震対策

日本と言う地震の巣窟のような土地で原発を運転する、、、という事の覚悟ができていない様にみえます。4・15


・双葉病院からの原発避難死、東電に計3千万円賠償命令<--リンク

原発は事故が起きると本当に悪影響が大きすぎます。5・25


・政府、福島・南相馬市の避難指示7月12日に解除<--リンク

除染でどれぐらいの放射線量になったのか、記事に明記して欲しいものです。

そうでないと、帰還して安全なのかどうなのかまるで判断できません。

そういう訳で、相変わらず政府は今になっても情報公開には消極的の様であります。5・27


・基準以下の稲わら再測定へ 環境相「宮城県に財政支援」<--リンク

ごみをちらかしたら、当事者が掃除する。

この当たり前のことができないのが、原発事故の重大性なのです。


・小児甲状腺がん15人増え131人に 福島県<--リンク

検討委の皆さん、ガン患者が増えても増えても「すぐに放射線の影響が出たとなるわけではない。」と言い続けておられます。 6・7


・福島第1原発事故 強制避難の爪痕深く 解除後も帰還なく 解除後も帰還なく /福島<--リンク

記事の写真によれば毎時1.19μ・SVの模様。

一年では1.19*24*365=10424.4μ・SV=10.4m・SV

計画避難相当 20m・Sv以上   

屋内退避相当 10m・Sv以上   

 法律遵守   1m・Sv以下

あるいは一般人の年間許容量。

一般住民、原発の一般職員で1m・Sv(日本の法律での取り決め。)
自然界からの年間放射線量は世界平均で2.4m・Sv(日本平均は1.5m・Sv)

放射線管理区域 年間で5.2m・Sv以上(3か月で1.3m・Sv以上)

アメリカ国民は10m・Svまで。
原安委ルールでは10m・Sv~は屋内退避が必要。

放射線作業従事者(病院など)は20m・Sv
計画避難基準は建前上20m・Svに設定。(ICRP勧告の最大値を採用)

政府の立場は「年間で20m・Svを切ったから、避難解除」のようにみえます。

あるいは「屋内退避相当レベルになったから、避難解除」ですか。

いずれにせよ、法律遵守の1m・Sv以下からは程遠い、、、というのが現状の様であります。6・15


・当時の東電社長、「炉心溶融」使わぬよう指示 第三者委<--リンク

公的なものについての事実というのは、明らかにされる必要があります。

なぜならば、何事にせよそれが民主的に物事を進める上での基本になるからです。6・16


・40年超の高浜原発、初の運転延長認可 例外が続く恐れ<--リンク

原子炉の寿命試験を実際の原発でやるようなもの、、、としか思えません。


・米加州最後の原発閉鎖へ 再生エネに転換<--リンク

30年で廃炉になる原子炉です。

日本では60年、運転しようとしていますが、、、。


・<炉心溶融隠蔽>福島県「納得できぬ」<--リンク

まあ情報隠ぺいというのは、民主的である事のま逆の行為でありますからね。


・原発政策 電源確保への責任を示せ<--リンク

福島の教訓は「原発設置県の住民の安全保障が全くできていなかった」ということであります。

いくら経済成長の為とはいえ、住民の安全確保ができていない原発政策は「ごみ」であります。


・福島第1原発事故 汚染廃棄物の指定解除、千葉市が申請 7.7トン濃度基準下回る<--リンク

指定が解除されたらそれで問題解決、、、とはならない様です。


・<炉心溶融隠蔽>東電、大熊・双葉町に陳謝<--リンク

伊沢史朗町長は「事故当時、炉心溶融との情報があれば避難の対応も違った。非常に遺憾で、立地町として強く反省を求める」と述べ、・・・

ここが核心であります。

東電は住民が安全に避難できるように、可能な限り正確な情報を出すべきでした。

それを、「メルトダウンと発表すると混乱が生じる、、、。」という自分勝手な判断で情報を遮断しました。


・原発 廃炉・再稼働、「選別」加速…新規制基準3年<--リンク

地震、津波、火山噴火、テロと本当に原子炉の安全を脅かすものは多くあります。


・原発メーカーの賠償責任認めず 東京地裁<--リンク

津波に対してあれほど脆弱な原発を作った責任は誰にあるのでしょうか?


・鹿児島県に脱原発知事が誕生したのは衝撃だ<--リンク

ブレーキがない車は暴走するのみです。<--適度なブレーキ構造は必要ですね。


・福島第1原発「石棺」言及に地元反発、機構打ち消しに走る<--リンク

要するに「くさいものにはフタ」では許さんぞ、、、ということですね。

ゴミは取り出してしかるべきところに捨てろ、、、と。


・「帰還困難」一部解除へ 福島7市町村で21年めど<--リンク

 ▼原発事故の避難区域 東京電力福島第1原発事故を受け、政府が福島県内の第1原発周辺の市町村で住民の立ち入りを制限した区域。

放射線量の高さに応じて3種類あり、帰還困難区域(年間50ミリシーベルトを超える地域)のほかに、年間20ミリシーベルト超50ミリシーベルト以下の居住制限区域と、20ミリシーベルト以下の避難指示解除準備区域がある。・・・・・

やっぱり「年間20m・SVを切ると人が住める」、、、と日本政府は考えているのでありましょうか。

年間1m・SVという法律はどうなったのでしょうね。


・脱原発宣言 鹿児島からの波紋<--リンク

全国で唯一稼働中の九州電力川内原発がある鹿児島県知事選で「脱原発」を掲げた新人の三反園訓(みたぞのさとし)氏(58)が当選した。

現職が行った稼働への同意を撤回する展開も考えられ、同原発の先行きは一気に混沌(こんとん)としてきた。

立地道県での脱原発知事の登場は政府、電力業界に波紋を広げている。・・・・

そうですね。

個人的には、今までがイケイケゴーゴーすぎたように思われるのですがねえ。


・伊方原発での重大事故に備え 県が広域計画修正<--リンク

少しは具体性がでてきたのでしょうか。

避難計画が「絵に描いた餅」だと何の意味もありません。


・もんじゅ、機器点検2カ月放置 通知警報も見過ごす<--リンク

親方日の丸を思い出します。

適当にやっていても誰も困らない組織になっていますね。


・富岡町の長期宿泊提示<--リンク

放射線量がいくつになったのか、提示せずに「帰りたい人はどーぞ。」という訳です。

結局、政府は「もう人が住んでいる。」と言いたいのでしょうね。

さて、誰に向かってそう言いたいのでしょうかねえ?


・<福島第1>20km圏海中がれき撤去へ<--リンク

撤去はいいのですが、その海域での海産物、放射能は大丈夫かな?


・<双葉病院訴訟>東電に2200万円賠償命令<--リンク

実際は非常に多くの人が不利益を被ったはずです。

その中で裁判まで持ち込む人はかなり少ない、氷山の一角でありましょう。


・伊方原発3号機が再稼働 運転中の原発、計3基に<--リンク

周辺住民の安心、安全が前提でありましょう。

日本と言う国は、そのあたりがいつもあいまいのまま「お上の言う事は聞け」でずうっと押し通してきました。


・帰還困難区域に復興拠点=5年後めど避難指示解除-自民骨子案
<--リンク

・・・帰還困難区域は年間放射線量50ミリシーベルト超の地域で、立ち入りが原則禁止されている。・・・

これを年間20m・Sv未満にして「はい、大丈夫。お帰り下さい。」というのでしょうね。

日本の平均が1.5m・Svでしたっけ。

優に10倍以上高くても「大丈夫です。」と言うのでしょうか。

恐ろしい国であります。


・福島原発作業員の白血病に労災認定<--リンク

・・・放射線被曝による白血病については、年間5ミリシーベルト以上被曝し被曝から1年を超えて発症した場合、他の要因が明らかでなければ労災認定するとの基準がある。・・・

被曝量は3年9カ月で計54.4ミリシーベルト。27年1月に白血病と診断された。

さて、政府は20m・Sv未満で「帰還してもいいですよ」と言います。

でも4年ぐらいでトータル60m・Svの放射線被ばくして白血病になっても、きっと「知りません。」というでしょうね。

白血病になっても、その方の被爆量がまずは不明ですので、そのように政府は主張して、裁判はそれで終了となります。

ですので、帰還される方はそのようなリスクがあることを十分に認識された上で行動される必要があります。


・三反園知事の原発停止要請、市長との接触なし<--リンク

どこでバランスをとるのか?

知事さんの政治手腕が問われます。


・甘い想定に疑問だらけ 老人ホームは電話報告だけ<--リンク

残念ですが、自衛手段をどれだけ事前に準備できているか?

今の日本の状況では、原発事故が起きた時は福島の二の舞になる事は目に見えています。


・もんじゅに4000~5000億円 再稼働試算 存続白紙論も<--リンク

もんじゅはもはや賞味期限切れでありましょう。


・帰還困難区域 除染に国費「東電救済」 自民内、政府方針に異論<--リンク

知らない間に税金が使われる、、、のは勘弁して欲しいものです。


・<避難解除1年>癒えぬ後遺症 楢葉帰還9%<--リンク

原発の重大事故は確実に地域を破壊します。

そういうことを電力会社の皆さん、政治家の皆さんはどこまで真剣にとらえているのか、本当に疑問なのであります。


・原発コスト負担 大手の救済色濃く 利用者の反発必至<--リンク

政府にお金などはなく「国が補償する」というのは結局は「国民につけを回す」という事であります。


・「日本は原発ゼロでやっていける」小泉純一郎氏が語った“専門家のウソ”<--リンク

まあ、大筋、そんなところであります。


・高速炉実現に新工程表…もんじゅ廃炉へ調整<--リンク

おばかなことは、さっさとやめるべきであります。


・福島第一の廃炉費用、新電力にも負担 政府が検討<--リンク

広く薄く取れば分からないだろう、、、ですか。


・もんじゅ存続を要請 福井の原発立地市町協議会 <--リンク

自分の所さえよければ、あとはどうでもいい、、、とでもお考えなのでしょうか、この方たちは。


・南極海にも微小プラごみ 九大・東京海洋大チーム初確認 <--リンク

放射性物質もプラスチックも捨てればそれでおしまい、、、という訳にはいかないのであります。


・東電、賠償・廃炉費膨らみ「支援を」 国費投入の案も<--リンク

原子力発電はコストが安い、、、は大ウソでしたねえ、経産省さん。


・米山氏「県民の思い、形に」 原発への不安、受け皿に <--リンク

川をせき止めてダムを作って、でもその電気は東京に送られています。

全く同じ構造がそこにも見られ、そうして地元民としてはそのこともまた不満であります。


・再稼働「対決ではなく議論を」 新潟知事当選の米山氏<--リンク

・・・再稼働推進姿勢の政府や自民党とは「対決ではなく議論だ。

単なる対決にしてはいけないと思う。・・・

理性的で合理的な議論が出来ると思っている」と語った。・・・

全くその通りであります。

そうして、これからの推移は要注目でありますなあ。


・原発「3度目の住民投票」 新潟知事選 何が起きた<--リンク

利益誘導政治の終わりが見えましたかね。

沖縄についても同様でありましょう。


・福島第1廃炉「年数千億円の資金必要」 経産省指摘 <--リンク

ねえ、原発は安くて安全、、、て宣伝していた人たちに払ってもらいましょうよ。

↑↑↑↑
・2016.10.31 みえにくい国民負担の制度化を懸念 「原発廃炉」「原発事故損害賠償」でパルシステムが意見書<--リンク


・<洗車汚泥>風評被害恐れ公表されず<--リンク

放射性物質、車はきれいになりますが、集められたゴミは必ず国の基準値を超えることになります。


・上限導入、見送りの方向=電力会社の原発事故賠償-有識者会議<--リンク

自分の所だけで責任が負えないような発電方式は、今すぐにでもやめるべきではないのですか?

そうは思いませんか、電力会社さん。


・柏崎市長に再稼働容認派確実 新潟の東電原発立地<--リンク

柏崎市には経済的なメリットは大きいが、県全体としてはリスクの方が大きい。

選挙結果はそういう現実を示しているものと思われます。

そうして、このようなねじれを生む原因は、原発の制度そのものにあるのであります。


・福島第1原発の事故処理、20兆円超に 経産省試算、想定の2倍 消費者の負担に<--リンク

儲けは東電に、負債は国民に押しつける。

国は何の反省もしないし、責任も負わない、、、と。

まあ結局、これが原子力行政の正体なのですね。

↑↑↑
・<福島第1>廃炉8.2兆円 費用は電気料に転嫁<--リンク
↓↓↓
・・・廃炉の加速化を国民的な課題と位置付け理解を求めたい方針だ。・・・

勝手に「国民的な課題」にしないでいただきたいものですなあ、経産省さん。


・核燃サイクル延命 新高速炉の開発具体化 政府骨子案 工程表年明け着手<--リンク

往生際が悪い、、、の一言につきます。


・川内原発1号機が再稼働 三反園知事、事実上の容認<--リンク

さて、初めのころの勢いはどこへやら、、、の感がありますねえ。


・福島廃炉・賠償費21.5兆円に倍増 経産省が公表 <--リンク
↑↑↑
日本政府は結局福島の事故の総括は行わず、政府内の責任の所在も不明のまま、負債のみきっちりと国民に回してきます。
↓↓↓
・福島原発事故費、倍増21.5兆円 東電「債務超過でない」と経産相<--リンク


・もんじゅ廃炉費3750億円 政府試算 地元に方針説明<--リンク

政府が一度「大義名分なるもの」をこしらえて始めてしまった「おバカな事」の後始末の目途が立ちました。

これ、会社ならとっくにつぶれているケースですが、税金という無尽蔵の原資がある(と勘違いしている)為に「国のやっているおバカな事」はなかなかつぶれません。

そうして、そうこうしている内についには「国がつぶれる」ということになります。


・福島復興基本指針を閣議決定 帰還困難区域の除染費用、国が負担<--リンク

国が責任を持つべきなのは、第一に原子力行政そのものでありましょう。

その観点からいえば、いまだ福島事故の反省が十分になされているとはとても思えません。

そうして、福島事故の後始末に国民から巻き上げた税金を投入することで、表面上「国は責任をはたしている」様なスタンドプレイをしてお茶をにごすだけというのは、ただただ国民を愚弄するものであります。

PS(2017)
・福島第一原発2号機の圧力容器下を初撮影<--リンク

今回のように放射性物質の取扱いにミスが生じると、その復旧には恐ろしく時間と費用がかかります。

さあそうしますと、最終処分場にトラブルが生じた場合は、考えただけでも気が遠くなります。


・福島第一原発、廃炉の現実<--リンク

気が遠くなる作業が続きます。

かつて原発の夢を語った人たちの目にはこの現実はどのように映っているのでしょうか?


・柏崎 刈羽原発 免震棟、利用断念に不信感 東電二転三転、知事「説明求める」 /新潟<--リンク

東電のいいかげんさ!!

こういう体質が原因で福島の事故も起きた可能性が大であります。


PPS
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人工細菌の誕生

2016-03-25 12:46:52 | Weblog
どうにもすごい世の中になったようです。

人工生命の誕生ということの様です。

ゲノム編集の技術は行きつくところまで行きついた感がありますね。


自然に起きる突然変異を待たずに人の手によって進化が起きる、、、起こせる、ということであります。

先日、碁の世界でAIがあっという間に世界のトップレベルに到達してしまいました。

3000年かけて人類が歩んできた道を一年足らずで踏破してしまったのです、このAIは。

それと同じことが生命の歴史でも起きようとしています。

なんともはや、すさまじいことでありますね。


自然界に存在しない細菌、人工ゲノムで作製…倫理面で議論も<--リンク


最少ゲノムの人工細菌作製 米チーム、生命起源に迫る<--リンク


PS
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電王戦・AlphaGoとは・・・

2016-03-17 11:18:23 | Weblog
AlphaGoは、ディープニューラルネットワークを用いて実装された「value network」と「policy network」によって動くモンテカルロ木探索(英語版)を用いる。

まあこんな風にWikiには書かれています。


MCTS(モンテカルロ木探索)まではCrazyStone(2006年)が起こしたブレークスルーでした。<--リンク

そして今回のAlphaGoのブレークスルーはArakiさんによれば、<--リンク

1.遅いけど正確な行動評価関数をDCNNで作る(b)。

2.bを強化学習でさらに学習する(c)。

3.cを使った自己対戦により、状態評価関数をDCNNで作る(d)(これにより状態評価が15000分の1の時間で出来るようになった。)

そうしてたぶん行動評価関数「policy network」と状態評価関数「value network」を使ったMCTS(モンテカルロ木探索)で対局する、、、ということの様です。


そういう訳で、AlphaGoは盤面全体を見渡しての大局観にすぐれてはおりますが、モンテカルロ木探索の弱点である、「• 細く長い正解手順がある場合、 最善手が1手だけある、という局面が長手順連続すると、確率的に正解にたどり着かない」というものも合わせ持っている様であります。

・シチョウ : プレイアウトをパターンで強化して回避

・死活、攻め合い : まだ対処法は不明

(• 山下さんは、探索との組合せなどを試しているらしい)


PS
行動評価関数「policy network」<--13層のニューラルネットワーク(CNN)

枝刈り用のものである。(というよりは次の一手候補を戦略的に複数、選択する機能かな。)

「policy network」で有効な次の一手の候補を絞り、「value network」でその候補盤面の評価をする。

序盤はこれでしょう。

そうして終盤に近くなると、具体的にプレイアウトを実行して勝率を確認するものと思われる。

ソースはこちら<--リンク


PS
ご参考までに。

・和製の囲碁AI、趙治勲名誉名人と対戦へ 互先で3局<--リンク

・「DeepZenGo」と趙治勲名誉名人が対局へ第2回囲碁電王戦11月19日より3番勝負を開催<--リンク

PS
・電王戦最終局、趙名誉名人が勝利 囲碁AI「DeepZenGO」に勝ち越し<--リンク

囲碁は日本ではCOM君と人が競い合うには、ちょうど良いタイミングの様です。

PS
・囲碁に新国際戦 井山王座と中韓代表、AIも参戦 <--リンク

将棋世界のごたごた、ぐずぐずを他山の石とできる囲碁の世界は賢明でありますなあ。

なによりもオープンなのが、風通しが良いのがうらやましい所です。


・ネット上の超絶棋士「神の手」 囲碁界騒然、正体は? <--リンク

その名は「God Moves(ゴッドムーブズ、神の手)」。・・・

「God Moves」ー>「神 動く」->「神 動」->読み変更ー>「しん どう」->「進 藤」->「ヒカル」・・・とのこと。

面白いですね、これ。

PS
756 : 名無し名人 (ガラプー KKff-IgmJ)2017/01/05(木) 00:30:13.82 ID:t61jixbAK
https://twitter.com/demishassabis/status/816660463282954240
ハサビス<--リンク
我々は精力的にAlphaGoの改良に取り組んできました。
そして、過去数日間、新しい試作バージョンが期待通りに動作するか
確認するため、非公式のオンライン対局を行ってきました。
Tygemと野狐のMagister、Masterアカウントと対戦してくださった
プレイヤーの皆さまと観戦してくださった皆様に感謝します。
我々はこの対戦結果と新しいAlphaGoが打った革新的で有効な手から
囲碁界と我々が学べることに興奮しています。
AlphaGoと対戦した古力棋士は「人とAIはともに囲碁の深淵の謎を解き明かしていくだろう」
と投稿しました。
今や我々の非公式のテストは完了し、棋界と棋士の協力の下、
公式の長時間対局が今年開催されることを楽しみにしています。
詳しい発表はすぐできると思います。

だってよ囲碁界
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
囲碁界は上手におつきあいしていますね。

追記
・アルファ碁が進化 「匿名」対戦でトップ棋士ら撃破 <--リンク

追記
・ネットの謎棋士60連勝、熱狂生んだ陰の主役<--リンク


PS
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電王戦・AlphaGo対イ・セドル 第5局

2016-03-16 09:03:28 | Weblog
こまかい勝負になりましたが、勝ったのはAlphaGoでした。(白持ち、盤面2目半勝ち+コミ6目半)

それでセドルさんのコメントは、

イ・セドル:AlphaGoが上手だと考えることはなかった。

まだ人間が十分にしてみることができる水準だと考える。

というものでした。


序盤、AlphaGoが石塔という手筋に入り込んでしまい、不利になりました。

デミス ハサビス(開発者)コメント:

先にAlphaGoが脈をよくつかめなくて序盤に失敗をしたものと見える。

以後微細な接戦を繋げていけるほど追撃戦を展開して形勢を回復した。

今回は興味深いことに、第4局の様に「失敗してうろたえる」という状況にはおちいりませんでした。

失敗の程度がそれほど致命的でなかった為と思われます。


他方、セドルさんは序盤での優位な展開に多少気が緩んだのでしょうか、上辺の攻めに甘さがあり、堅く守ってしまいました。

結局これがAlphaGoに有利に働いた様です。

人が打つ甘い手は将棋と同じで決してCOM君は見逃してはくれません。

そういう訳で、「韓国棋院、AlphaGoに史上初めて名誉プロ9段証授与」ということになりました。

ちなみにランキング サイトではAlphaGoはセドルさんを抜いて4位になっております。<--リンク

ですので、十分に実力をそなえた「名誉プロ9段」という訳です。


以下、対局後の記者会見から・・・<--リンク

イ・セドル:AlphaGoが上手だと考えることはなかった。

まだ人間が十分にしてみることができる水準だと考える。

そうした点で惜しかったという個人的な次元の言葉だ。
・・・
囲碁に対する理解よりは人間の創造力や色々な囲碁の格言にあった内容に疑問を感じた。

AlphaGoの手法を見て私たちが既に知っていたことが果たして合うことなのか疑問を感じた。

今後もう少し研究をしてみなければならないようだ。

あるいは
確かに実力的な部分よりは心理的な部分、集中力のような部分では人間がついて行くことができないので人間が勝つことは大変な相手であるようだ。


PS
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電王戦・AlphaGo対イ・セドル 第4局

2016-03-14 11:21:24 | Weblog
素晴らしい事にセドルさんが勝利しました。(AlphaGo投了)

78手目の「割り込み」が神の一手であった模様です。

AlphaGoは87手目に至って、ようやく自分の不利を理解したとのこと。

それまでは自分の勝率を70%と認識していた模様です。


さて、不利を理解したあとのAlphaGoの打ち方はかなり無謀なものであり、自分から自爆していく様なものでした。

AlphaGoの評価関数は勝率を計算するものであるらしく、次の一手は「最善手」ではなく「一番勝率が高くなると今までの学習で学んだ手」であります。

従って、十分な学習がなされておれば「次の一手」は統計的に見て「有効な一手」でありましょうが、不十分な学習ではそうはまいりません。

AlphaGo、どうやら「認識ミスをしたあとの対応の仕方」は十分に学習出来ていなかった様で、そのありさまは「初めてミスをして、どうしてよいかわからず、うろたえている」というものでありました。

こうしてAlphaGoが「自分はミスをすることがある」という事を理解しその対応方法を学習することが、次の目標になったことは明白であります。


さて、AlphaGoの評価関数は通常の場合は素晴らしいものであります。

その正確さははるかに人を超えています。

しかしながら、その評価関数は鋭いものではありましたが、非常にもろいもの、薄いものでありました。

そうしてセドルさんのとった戦略、分かりにくい碁、難しい碁の状況には耐えられず、刃こぼれが生じてしまいました。

まあそういうことになるかと思われます。

しかしながら、ここはセドルさんが褒められるべきでありましょう。

常人ではそのような「刃こぼれを引き起こすこと」は多分出来ないでありましょうから・・・。


PS
【AlphaGo】イ・セドルvsAlphaGo Googleディープマインドチャレンジマッチ第4局速報(※18:05更新終了)<--リンク

PS
セドル 記者会見 コメント

ひと勝負に勝っただけでこのように祝いを受けるとは思わなかった 。

今回の対局をする前に私が4-1あるいは5-0で勝利をする事と話した。

事実私が3-0で先んじてひと勝負を敗れたと仮定するならば、とても痛かっただろう。

かえって3連敗にあって勝利したのでこのようにうれしい事はない。

この喜びは今までに何とも、そして今後も何とも代えがたいものだろう。

本当にうれしい。

皆さんの応援のおかげで今日ひと勝負でも勝った事ではないかと考える。

感謝申し上げる。


ひとまずAlphaGoが露出させた弱点は二つある。

基本的に白番よりは黒番を大変とするのではないかと思う。

今日予想できない手が出てきた時一種のバグ形態で数手進行された。

考えることが出来なかった手に対する対応力が落ちる。

白よりは黒を難しがるという点もAlphaGoの弱点だ。


三連敗は国内対局のプレッシャーが大きな問題ではない。

基本的に私の実力が不足が原因。


衝撃が最初からなかったとは申し上げることができないが、対局を中断する状態ではなかった(笑)。

もちろん結果が良くなかったためにそのような話が出てくるようだ。

そこまで大きいダメージを受けた事ではなかったと申し上げる。


最後の5局では黒番で勝ってみたい。

白番で勝つことよりは黒番で勝つ方がさらに値打ちがあるので 、最後の5局は黒番で打ちたい。

グーグルに提案する。 (グーグルは受けた模様)


白78のワリコミは私は実際簡単な手だと考えた(笑)。

だが思ったより難しくて今回また負けるのではないかと思った。

その手を打った理由はそこしか打つところがなかったためだ。

その手以外はない手であった。そのように称賛を受けてかえって戸惑う。


PS
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電王戦・AlphaGo対イ・セドル 第3局

2016-03-13 11:17:46 | Weblog
やる気十分のセドルさん、またしても負けてしまいました。(投了・これで3連敗)

人が打つ碁は4つの隅と4つの辺、そてから一つの中央という具合にそれぞれ局地戦が展開される、、、という考え方が主流で定石が作られてきたようです。

しかしながら、AlphaGoにとっては常に戦いは「盤面全部」でありました。

一つ一つの局地戦を戦いながら、それと全体状況が常にリンクしている、人はこれを「大局観」と呼びますね。

そういう意味ではAlphaGoの大局観はもはや人のレベルを超えている様であります。


さて、今回セドルさんがとった戦法は「ガチの殴り合い」でした。

しかしながら、結果的に状況はすべてAlphaGoにコントロールされていました。

つまり、どこにセドルさんが石を置こうが、それは全て考慮済み、という状況でした。

その結果は、セドルさんの石はずたずたに分断され、他方AlphaGoの石は見事なつながりを作り出していました。

ボクシングでいえば、両者互角に殴り合っているようにみえますが、知らぬ間にセドルさんはコーナーに追い込まれている、そんな感じであります。

あるいは、セドルさんの繰り出すブローはすべてAlphaGoによって吸収されている、したがってAlphaGoにはなんのダメージも残らないかの様であります。


さて、今日は第4戦目です。

これまでの戦いをふまえて、どのような戦法でいくのか、セドルさんの戦い方が注目されます。

そうしてそれがAlphaGoに届くのかどうか、今までは全て見切られていましたが、今日はそれを変えることができるのか、注目されるところです。


PS
囲碁トップ棋士に完勝 人工知能に「大局観」 井山6冠「恐ろしい」<--リンク

ゲシュタルト チェンジが起こりました。

これを「終わり」とみるか「始まり」とみるかで、プロ棋士の真価が問われそうであります。

PS
【AlphaGo】尻尾を下ろした柯潔「私も勝率は5%」中国プロ棋士の反応<--リンク

強いものは強いものを知る、、、という事であります。


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電王戦・AlphaGo対イ・セドル 第2局

2016-03-11 09:24:24 | Weblog
本気のセドルさん、負けてしまいました。

どうもAlphaGoに対する「間合い」がまだ読み切れていない様です。

それで今回はセドルさん、随分と堅実な打ち方をなさいました。

対するAlphaGoといえば、序盤、手抜き可能と見るや、リスクを恐れずに飛び地に布石を打ちます。

このハイリスクーハイリターンを恐れずにやる、やってしまうのがCOM君の強みであります。

ですからセドルさん、同じくらいのリスクを取っていかないと到底太刀打ちできる相手ではありません。

そうして、それは人間にとってはとても大変なことなのでありましょう。


という訳で、恒例のインタビューから・・・

セドル「昨日今日と対戦して、中盤で不利になると、もうひっくり返せないと感じた。

第3局以降は、いままでより序盤に時間を使うことになると思う。」

セドル>一試合でも勝てるように三試合目は勝ちたいと思う。

AlphaGoが特に強いのは中盤以降だから三試合目は序盤から仕掛けていきたいと思う。



ハサビス「アルファ碁は、中盤まではイーブンと判断していた。その後、一貫して、自分良しと判断していた」

ハサビス>私たちが評価する場合、AlphaGoに相当する力が必要だ、

だからLeeSedolのようにすばらしい棋士がいないとAlphaGoの評価ということが出来ない。


セドルさん、精神的なダメージがかなりあるとは思いますが、本日の休養日をはさんでの第3戦、果敢なる戦いを期待しております。

PS
明日の対戦、中一日置いたので精神的にも切り替えができたでしょう。

いろいろな雑多なものを全部捨てて、一人の戦士としてAlphaGoに対峙できれば、活路は見いだせると思われます。

そこまでの腹のくくり、覚悟が出来ていることを期待しておりますよ、セドルさん。

PS
何度も検討した後の世界最強棋士 柯潔(カケツ)の最新コメント

調子が抜群にいい時の俺が100人がかりでセドルと戦っても編み出せないであろう手をいくつも編み出しているアルファ碁 。

賢く、天才であればあるほどこの戦いから避けるだろう 。

だが俺はバカな凡人だ、申し込みがあれば是非やりたい。

・・・人外であろうが何であろうが、相手が強ければそれだけで戦いたがる。

柯潔(カケツ)は明らかに戦士でありますなあ。


PS
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電王戦・AlphaGo対イ・セドル 第1局

2016-03-10 10:12:10 | Weblog
やはり書かないわけにはいかない。

イ・セドル 世界で5本の指に入る囲碁の強者らしい。

対するαGO、CPU1202個という第2回電王戦のGPS(760)を上回るクラスタバージョン。

そういうわけで、ガチ勝負ですね。

ちなみに日本の囲碁のトップはセドルには勝てない様です。

そうして、9日に行われた第1戦。

セドル、負けました。

しかるに、どうもセドルさん、初戦は様子見の所があったように見受けられました。

そういう意味では、本日の第2戦。

セドルさんも本気で来るでしょう。

そうしてもらわねばなりません。

以下、セドルさんの興味深いコメントです。

イセドルのコメント

大変驚きました。負けるとは思いませんでした。大変ショックを受けています。

試合については、序盤でしくじり、AlphaGoは最後までうまくやりました。

劣勢になっても負けるとは思いませんでした。このようなすばらしいゲームになるとは思いませんでした。

ハサビスが私を棋士として尊敬していると聞きましたが、私もこのようなすごいプログラムを作った ハサビスとシュミットを大変尊敬しています。

またAlphaGoを作ったすべてのプログラマーを尊敬しています。

あるいはこんなことも言っています。

セドル
「AlphaGoの特徴はプロ棋士らと違うスタイルで進めたということだ」

「全く人間のように打たなかった」

「人の読みで打とうとするなら普通は打つことはできない手が出てきたという点」

「難しい序盤接戦をAlphaGoが解いていく能力に驚いた」

「左下隅戦闘以後形勢が不利になるとすぐに右辺で勝負の賭けを飛ばした点にまた一度驚いた」

「AlphaGoは明らかにプロとは違うことを感じた。人が打つように打たない」

これ、なにやらポナンザに対するプロ棋士のコメントを聞いている様で、ある意味「なるほど」と納得してしまうものがありますね。

PS
アルファ碁の「CPU個数」は、普通「CPUコア数」と呼んでるものだよ。

電王戦の670台GPSは、4コアPCなので2700コアぐらい。

なので分散型アルファ碁のCPUパワーは(コア数では)その半分以下。

しかし神経網用には別に強力なGPUを180個弱も使ってる。・・・らしい。(~CHより)

PS
大橋6段に、AlphaGoと対戦してみたいか聞いてみた。

「やってみたいとは思いますけど、今日の碁を見せられると自信はないです」。

また、イ・セドル9段に勝てるのは、中国の柯潔(かけつ)9段ぐらいで、彼も勝てなければ「人類はもうコンピューターに勝てないでしょう」と話す。


PS
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